おはようございます

本日ロンドン時間午前11時(日本時間午後7時)より、ユーロ圏財務相会合が電話会議

を開催します。話し合う内容は『最大1,000億ユーロ規模のスペインの銀行救済支援策』の承認に関して。
昨日のドイツ議会によるスペインの銀行救済向け金融支援の承認 を受け、本日の電話会議での承認は間違いないと言われています。
*今回の支援策についての注意点

かなりヤバイ

金融機関に対しスペイン政府は既に支援を開始しています。今月末までに、そういう支援を受けている銀行に対し、300億ユーロの第1弾融資が実施される見込み

既に外部機関によるスペインの銀行監査は終了しており、その際に620~650億ユーロの資金が必要になるという調査結果が出されました。

スペイン政府は、より具体的な必要額を把握する目的で、新たなストレステスト(健全性審査)を実施。

その結果は9月末までに出る予定。

その後各銀行個別の救済プランが10月に提出される予定となっています。

今回の救済資金は欧州金融安定化基金(EFSF)から拠出される予定。

恒久的救済基金となる欧州安定メカニズム(ESM)の稼動後はESMに移管されます。

先月のEUサミットでの決定によると、
ユーロ圏全体を統一する銀行監督体制の確立

ESMが直接、スペインの銀行へ資本注入できる

救済資金はスペイン政府を通さないので財政赤字の一部と見なされない という仕組み。

しかし現在のところ、銀行監督機能の一元化については、早くても今年の年末くらいの予定


つまりこの銀行監督機能が確立されるまでは、スペインが受ける銀行救済支援金は同国の赤字と見なされることになり、赤字の増額に直結します

少なくともドイツはこの考え方(赤字とみなされる)に固執しているため、スペインの銀行は救済されても、同国の赤字額はどんどん増額されるというおかしな仕組みとなるようです

それもあってか、銀行救済案が決定された現在でも、スペイン国債の利回りは7%を越えて推移
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いつも拝見しております。先日は、ツイッターでもコメントいただき、ありがとうございました。
さて、ユーロ圏はさすがにどうにもならなくなってきており、(安全でない)安全資産バブルのピークも見えてきた感があります。
メルケル首相は、「通貨ユーロを維持する。」とか「ユーロ圏からどの国も離脱させない。」とか言ってるわりには、借金を肩代わりすることに対しては頑なに拒否し続けています。
確かに、自分の国民の税金を他国のために使われたくないのは良く分かり、政治家の発言としては真っ当なのですが、「通貨ユーロを維持する。」ということを中心に考えると、この強情さは異常と感じます。
複数の国が同一通貨を採用している限り、財政の統一は不可欠で、国民感情云々では何も解決せず、機械的にそれを実行しなければこの問題は半永久的に続くと考えられます。
更に、中東での揉め事を除いた経済の不安定な状況は、ユーロ圏が根っ子の問題であるため、他国の政府や中銀が自分たちの持ち分の枝の手入れをしようとしても何も変わらないにも拘らず、マーケットでの緩和期待が強過ぎます。。。
「自国の調達金利が上昇する。」「南欧諸国の調達金利が低下し、再度バブルになる。」等の理由により、財政統一の第一歩となるユーロ圏共同債を頑なに拒否しているドイツ・オランダ・フィンランド等の真意はどんなところにあるのでしょうか?
最近、自分の見通しとマーケットの動きが全く一致しないもので、頭の中のモヤモヤがピークとなっております。。。良いニュースも結構出ていると個人的には思っているのですが、完全に掻き消されてしまっています。。。
初めての書き込みにも拘らず、長くかつ纏まりの無い文章となり大変申し訳ございませんが、松崎様のお考えをお聞かせいただければと思います。
よろしくお願い申し上げます。