総選挙も終わり新政権も無事に発足したギリシャですが、サマラス首相や3党からなる連立与党は一息つく暇

もありません。
*トロイカ調査団来週(7月24日または25日)にアテネ入りする予定のトロイカ調査団。
彼らの目的は、2回の総選挙の間に完全にストップしていた緊縮財政策の開始と具体的な赤字削減内容のチェックです。
EUからの金融支援受け取りの条件とされている 『115億ユーロ規模の赤字削減』を提示する義務があるギリシャ。

本来であればこの削減は既に開始されているべきものでしたが、2年間の延長を許可されたため、削減開始は2013年度からとなります。

トロイカ調査団が削減内容を了承しない限り、ギリシャは9月に予定されている次回の金融支援金受け取り資格がなくなります

*ベニゼロスPASOK党首の発言本日の協議に先立ち、連立与党のひとつであるPASOK党のベニゼロス党首は「今のギリシャにとって、115億という大規模の赤字削減はある意味、不可能と言っても言いすぎではない」

と発言。
過去3年に渡り断行されてきた緊縮財政政策のお陰で給与は減る

年金もカットされる

など国民の我慢は限界に達しています。

それを考えると、今回の115億ユーロ規模の削減は国民に痛みを伴わない民営化の促進などで穴埋めせざるを得ない苦しい状況だからです。

さしあたり8月下旬に約30億ユーロ規模の国債償還が待ち受けており、その資金として同政府はつなぎ融資をEUに申請している状態ですが、これに関しても結果が出ていません。
スペインやイタリアの陰に隠れて地味にしていたギリシャですが、この夏はあらためてギリシャの財政事情にスポットライト

が当たる可能性が出てきました。
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