2週間くらいずっと英国中が注目していたLibor不正操作問題

ですが、昨日とうとう英SFO

(関連記事
その1、
その2) が、この問題に関する捜査を開始すると発表しました。刑事責任追及に向けた動きが出てくることになり、バークレイズ銀行だけでなく、これに関わった金融機関の今後の株価動向が気になります。
来週に入ると、月曜日に
タッカー英中銀副総裁、火曜日にはアギウス・バークレイズ会長がそれぞれ英財務特別委員会公聴会で証言

をします。
特に注目されているのはタッカー副総裁の証言内容ですね。

既に報道済みのダイアモンド元CEOが同僚に宛てたメイルでも同副総裁と話をしたことが確認されており、この電話の翌日にバークレイズ銀行が提出したLibor金利は大幅に下落しました。

唯一私が心配しているのは、アギウス会長が証言する際に、「この問題はSFOの捜査対象となったので、詳しい証言は (SFOの今後の捜査の支障ともなるので) ここでは具体的な証言は控えたい。」

と言い出すのではないか?という点です。

SFOとは?
重大不正捜査局(SFO Serious Fraud Office)は、重大で複雑な詐欺・汚職事件を捜査して訴追する、英国政府の独立機関である。司法長官の指揮下にあり、イングランドとウェールズ、北アイルランド地方を管轄している。1987年刑事法で、事件に関することであれば、いかなる人物・企業・銀行にも、機密事項を含む書類の提供や、質問への回答を求められる強制権限が認められており、数多くの海外捜査も支援してきた。
また、ロンドンの金融センターである「シティ」や英国が、世界的に魅力的な商業地であるとの評判を高めるため、良好な企業統治の奨励するため制定された2010年贈収賄法を中心になって執行する機関でもある。
*ドイツ銀行独連邦金融監督庁 (Bafin)は、Libor不正操作問題で名前が挙がっているドイツ銀行に対し、調査を開始したと昨日発表しました。
具体的にいつなのかは判りませんが、同銀行総裁もバークレイズ同様、ドイツの財務特別委員会と同様の場で証言を求められる可能性もあるようです。
昨日は、この調査開始のニュースを受け同銀行の株価は4%下落

しています。
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