おはようございます

バタバタしていて記事に出来なかった

ことがあるのですが、先週から英国のニュースは
『Libor(ロンドン銀行間取引金利)不正操作問題』 だけ。私は先週のEUサミットについて、各紙どのような見解を持っているのかを読みたくて、週末ほとんどの新聞を買いました。しかしどの新聞も一面だけでなく、どこを見てもこのLibor不正操作問題を扱った記事で埋め尽くされていたのが印象的でした。
さすがに英FT紙は一面にEUサミット関連記事を載せていましたが、ここでもLibor不正操作問題を大きく取り扱っていましたね。
今度この問題について詳しく書くとして、今は
この日経新聞の記事 で我慢して下さい

実際はもっともっと根が深い問題となっています。
*ボブ・ダイアモンド最高経営責任者(CEO)辞任先ほどダイアモンドCEOが辞任しました。
昨日、アギウス会長が辞任を発表したのですが、本日のダイアモンドCEO辞任を受け、退任するアギウス会長があらためて会長職に戻り、新CEOを選定するようです。
*英財務特別委員会公聴会での証言 
明日(水曜日)ダイアモンド元CEO

翌日の木曜日にアギウス会長が、それぞれ公聴会で証言を求められています。既に辞任を発表したダイアモンド氏、明日の公聴会ではCEO時代には話せなかった 「今だから言える告白」コーナー

となる可能性も出てきました。それに加え、この問題に関与した内部の人間の名前が漏れることもありますので、英国中がこの証言に注目

しています。
時には首相でさえも証言を求められるこの公聴会、長い時は延々6時間とか続きます。
今回の不正操作問題は米FBIによる調査が入る可能性が高いため、かなり踏み込んだ証言が求められることは必須でしょう。
*Libor不正操作問題現在市場の槍玉に挙げられているのは英バークレイズ銀行だけですが、既に英RBS銀行、HSBC銀行

スイスのUBS

ドイツのドイツ銀行が関与していたところまで判明しています。ロンドンだけでなく、ニューヨークをも舞台として繰り広げられた不正操作問題らしいので、米系銀行の名前が出てくるのは時間の問題とも言えます。報道によると、バークレイズを含めた 『20の銀行』 が関与していたとされています。
この不正問題が大きく報じられた先週木曜日、バークレイズ株は1日で20%近く下落しました。現在堅調に推移している株式市場ですが、この不正問題に絡んだ銀行名がどんどん出てくると、それらの銀行株や銀行セクター全体が下落する可能性もあります。

(私達と一緒に働いていた当時は、こんな感じでした!)
最後に私自身の話しで恐縮ですが、私は渡英後FX関係の仕事を探していました。その時に親切に私を拾ってくれたのが、バークレイズのディーリング・ルームでした。その時に、このダイアモンドさんも一緒に働いていたんです。たしかボストン出身の方だったと記憶していますが、今でも顔をはっきり覚えています。
当時のバークレイズは英国では知らない人がいない伝統的な大銀行、でも見方を変えれば過去の栄光にしがみついた「古い体質」のクリアリング銀行でした。それから15年くらいかけて、徐々に「世界でも指折りの投資銀行」へと姿を変えていったのです。それを可能にしたのは、他でもないダイアモンド氏でした。そう考えると、バークレイズもひとつの時代が終わったのかな?と少し寂しく感じられます。
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