ユーロ加盟国の批准手続きがなかなか進まず
ESMの発足時期が遅れる危険性があること と先日お伝えしました。
このESMの批准手続きですが、ユーロ圏最大の経済規模を持つドイツでは6月29日に議会で新財政協定とESM(欧州安定メカニズム)を批准する方向です。
*どうして発足があらたに遅延する可能性が出たのか 
議会での批准手続きは予定通り、6月29日に実施されるようなので、これ自体は問題ありません


ここで問題になっているのは、独野党の緑の党が 「ESMはドイツの憲法に抵触しないか?」

それがはっきりするまで批准保留するよう、連邦憲法裁判所へ申し立てしました。

これを受け、独連邦憲法裁判所はESMの合法性について検討しなければならないのですが、その内容の複雑さも手伝い

1日や2日で査定するのは不可能であるという見解を表明しました。

ここからが問題が面倒くさくなる

のですが、憲法裁の広報担当者が昨日コメントしたところによると、
「議会が承認する関連法案の内容を憲法裁が審査するまで、ガウク大統領は法案の署名を遅らせる。」そうなんです。

つまりいくら議会でESMが批准されたとしても、最終的に大統領の署名が整うまで正式に批准されたと言えなくなるということです。
*憲法裁の査定に要する日数今朝の報道によると、憲法裁が査定に必要な日数として 「最低でも3週間くらい」 かかる

と発表したようです。
そもそもESMの開始時期は紆余曲折を経ており
2013年7月1日からスタート予定だった

しかしその後、ユーロ圏債務危機の飛び火

により危機が悪化した

1年前倒しをして、2012年7月1日よりスタートすることになった

加盟国の批准がスムーズに行かないため、開始時期を約1週間遅らせ、2012年7月9日よりスタートする というのが、最新の予想でした。
もしドイツの憲法裁が3週間以上必要となると、早くても7月下旬にスタート

ということになってしまいます。
*ESM遅延が意味することESMはスペインの銀行支援に対する資金を捻出する機関として候補に上がっているだけでなく、加盟国の国債を発行市場で直接買い支える案も出ています。月末のEUサミットでそれについて協議することは、確実といえます。
しかし肝心のESM自体が発足していなければ、何も先に進みません

。 市場参加者はもう待つ事に疲れている

ので、ここでESMの遅延となってしまうと、新たな相場の大波乱

が起きても何ら不思議ではないでしょう。
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買い手が見つからなかった末の閉鎖ですが、当然預金は何かしらで運用しているので、7月末あたりまでは運用商品の売却のため色んな市場が下落するかと思っていました。
運用商品を見ると新興国通貨や日米欧の株式・債券がズラリですしw
http://www.hsbc.co.jp/1/2/hsbc-premier-jp/hsbc-premier-experience
お楽しみは来月からですかね^^