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英タイムス紙のアンケート その2

その1に続き 本日は その2を御紹介します。

質問: 2年後のイギリス経済
1)FTSE100は 6,000以上か?(注:先週3月20日終値 5,495.20)
2)不動産市場の変動率と 変動の方向
3)政策金利のレベルは?


Phillip Shaw氏
Investec

1)6,000以上であって欲しい。2年後には 我々が現在直面している金融システム/世界経済の先行き不安に対しての結論が出ているだろう。万が一 2年後の株価が現在のレベルより下にいるのであれば 世界経済は 今迄 我々が経験した事がないような深刻な事態に陥っているのは 間違いない
2)不動産価格は 現在よりも低いレベルにいると予想する。今年末までに5%下落し それ以降は横ばい状態が続くのではないか?電気・ガス料金をはじめとする公共料金が値下がりするとは思えないので 各家庭の購買力は 低下せざるを得ない
3)政策金利は 今後下がるが、2年後に どのレベルにいるかを予想するのは非常に難しい。今後の世界経済の行方にもよるが たぶん 5%くらいになっているのではないか?

Ruth Lea氏
Arbuthnot Banking Group

1)金融市場の先行きが これだけ不安定な状態で 2年後の株価予想をするのは ほぼ不可能に近い。イギリスがリセッション入りするかどうかの見極めも難しい。しかし 銀行セクターの株価が底を打ち 回復に向かうのであれば FTSE100は 6,000以上であると予想したい
2)不動産価格は ここから 5~10%の下落を予想する。1990年代前半のような 20%を越える不動産価格の下落を繰り返してはならない。あの当時は 政策金利が二桁になったという特殊要因があり 同時に本格的なリセッションで失業率も上昇した。
3)2年後の政策金利は 4.5%を予想する。しかし この予想は インフレが現在よりひどくならない+政府の財政政策に大きな変更がないという前提条件付きである。それに加え 次期総選挙がいつになるか も 大事な要因である事を強調する

Jonathan Loynes氏
Capital Economics (マクロ経済コンサルタント)

1)6,000以上だと思う。来年は 英経済 及び 企業収益は下落するだろう。しかし その後は 徐々に回復すると思う。一部の株価は 不動産や債券価格と比較しても 非常に割安感がある。
2)不動産価格は 年内に5%、来年は 更に10%下落すると予想する
3)2009年末時点の政策金利は 4%を予想する。それまでに 3% 又は それ以下のレベル迄 下がるだろうが 2年後までには そこから 少し上昇したレベル(4%)にいるだろう

Martin Sorrell卿
WPP (マーケティング・広告代理店)

1)6,000以上であろう
2)2年後の不動産価格は 現在より 最大で 5~10%上昇していると予想するが 最悪の場合は現状維持がやっとかもしれない。2012年オリンピックが近づけば 更に上昇するだろう
3)現在の金利水準(5.25%)と同じか 若干高めを予想する。インフレ懸念が そう簡単に後退するとは考えていない

David Cheyne氏
Linklaters (法律事務所)

1)我々が直面している信用収縮市場が永遠に続くとは考えておらず、2年後までには 何らかの形で終焉 又は 結論が出ていると思いたい。それからすると FTSE100が 6,000以下であるとは 考えづらい。ただ 6,000より どれくらい 上のレベルにいるかは 別問題である
2)不動産市場を取り巻く構造問題を考慮すると 未だに 需要が供給を上回っている事実は不変である。イギリス人は不動産に対して頑固な考え方を持っており 余程の緊急時以外は 自分が納得出来る不動産価格以下での売却は避ける。たぶん ここから10%ほどの下落はあるだろうが 不動産市場の暴落は 考えていない
3)たぶん 5%程度だろうと思う

Richard Buxton氏
Schroders

1)6,000以上を予測する。株価は悪材料を織り込んでいると思う
2)今後 1年につき 5~10%の下落を予想する。イギリスの不動産価格は 国内の他の資産と比べ 割高感があり ここから更なる下落は当然だ。シティーの解雇も本格化し 不動産市場の下落に拍車をかける恐れもある。
3)政策金利は現状より低いレベルにいるだろう。しかし 英中央銀行は(米連銀とは違い) 利下げ幅は小さいので 今年から来年夏まで小幅下げを繰り返すと思う。2年後あたりが 最初の利上げ時期になるかもしれないが その時点の金利水準は現在より低いはずだ。


私なりにまとめてみました
1)現在直面している金融システム不安が どの程度深刻化するか、そして それが世界経済に どの位の打撃を与えるか 不透明材料は 山積みです。それにも関わらず 2年後のFTSE100の株価水準は 10名全員が 6,000以上を予想。フ~~~ン.........私 FTSE取引も年に数回行ないますが 今年1月安値 5338.70切れたら 叩き売ろうと思っていました。ちょっと 作戦変更かもしれませんね

2)お一人だけ 不動産価格は ここから上昇と予想されていましたが、それ以外 全員 下落。下落率は年間5~10%づつと これまた 横並び。まぁ 妥当な線かもしれません。注目点は 一人も暴落を予想していない事でしょうか。私個人の意見で恐縮ですが 住宅ローン金利(最後の低金利での固定組の)固定金利期間が終了する今年の夏以降が 一番危機感をはらんでいる時期だと思っています。その数ヵ月後にはクリスマスも控えています。固定金利満期組に関する記事はここに書きましたが そこから 一部紹介します

3ヶ月物金利がイギリス住宅ローン金利設定のベンチマークとなっています。通常のマーケットですとBoE政策金利が下がれば 3ヶ月物金利も下がり 住宅ローン金利も下がります。しかし 今回のような非常事態では BoE利下げが住宅ローン金利下げに繋がって来ない危険性が出てきました。(中略) 2004-2005年に2~3年固定金利住宅ローンを組んだ人達の 最終(固定ローン保有)満期組が 2008年夏迄に満期を迎えます。その数 ナント 140万件、つまり イギリス住宅ローン総数 550万件の25%が それに当たる訳です。これなんですよね、政府が頭を抱えているのが........ 

満期時までに どの程度 住宅ローンを提供している金融機関の資金調達状態が改善されているかが問題ですね。現在は 英中銀が利下げしても 住宅ローン金利は下がりません。それどころか 金融システム不安が起こる以前の一般的な住宅ローン金利は 3ヶ月物金利プラス0.25%くらいでしたが、現在は 3ヶ月物プラス(最大)2%くらい 上乗せされているようです。

3)2年後の金利水準予想は 大体 4~5%と これまた横並び。いつも 何かしらの形でインフレリスクを抱えて生きているイギリス人にとって 政策金利が4.00~4.50%以下というのは 異常に低い印象があります。事実 1975年以来 英中央銀行政策金利が4.00%以下になったのは 2003年2月からの1年間だけ(最低金利 3.50%でした)。今回も金融不安度が増せば インフレ状態継続にも関わらず 緊急避難的に4.00%以下まで金利下げが行なわれるかもしれませんが(個人的には非常に有り得ない選択です.........) その滞空時間は短いと思います

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[ 2008/03/27 23:07 ] 経済 | TB(0) | CM(2)
1年
はじめまして。ロンドンでものすごく小さい組織で会計周りをやっているものです。

この記事からまだ一年もたっていないんですよね。悲観主義者ですが自分もここまでは予測してませんでした。ここ数ヶ月の話はいろいろな意味でとても勉強になりますし、考える部分があります。

そんな状況のなかいろいろと記事からいろいろと勉強させていただいております。たまに古い記事を読み返してみるのも面白いですね。
[ 2009/02/27 22:57 ] [ 編集 ]
Kenさん
ブログ訪問ありがとうございます。こんな古い記事を読んで下さってありがとうございます

ロンドンでお勤めですか?在英 何年くらいですか?住むと 意外と 気に入ってしまう街ですね、ロンドンは
[ 2009/02/28 01:02 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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