おはようございます

実はこの記事は昨日のロンドン午後に書き始めていたものです。しかし次から次へとニュースが出てしまい書きかけのままで更新出来なかったものです。とりあえず本日の部分も付け加え、更新することにしました。
***昨日の部分***スペインの株価指数は現在までに2.6%下落しており、話題の中心:バンキア株の株価は12%の下落となっています。
*バンキアに対する資本注入の手段先ほどからEUやスペイン政府それぞれが違った見解を述べているようです。
最初の案は、スペイン政府はバンキアに対し国債を直接注入

バンキアはその国債を担保として欧州中銀(ECB)から資金調達する

そうなるとECBは否が応でもバンキア救済に関与することになってしまい、これが現実に行われることになってしまうと、
『欧州中央銀行(ECB)が各国の財政に直接関与した』ことになり、EUの条約に反する行動を取ってしまう結果となります 
つまりECBが首を縦に振るわけがないという意味に取れるでしょう。

この案は、
スペイン政府が単独でバンキアを救済することが不可能と認めたと市場は判断し、同行の株価は下落



それに慌てたのかどうか知りませんが、つい先ほどロイター社の報道で
「スペイン政府はバンキアの資本再編に向けて新発債を発行する。」と発表しています。

この新発債発行は、FROB(銀行再編基金)又は政府のいずれかが担当するようです。
***本日の部分***上の記事から一夜明けた今朝、英FT紙がこれについて報道しています。一部を紹介しますと

The ECB told Madrid that a proper capital injection was needed for Bankia and its plans were in danger of breaching an EU ban on "monetary financing," or central bank funding of governments, according to two European officials
ECBはスペイン政府に対し、バンキアには正式な資本注入が必要であり、今回の計画はEUの条約で禁じられている『中銀による加盟国財政への直接支援』となる危険性がある
と報道しています。
これを受け、スペイン10年物国債利回り(イールド)は6.5%を越えて6.55%まで現在上昇、国債への保険に値するCDSは作日より21bps高の579bpsまで上昇

イタリアの国債イールドも6%に乗ってきました。

(イタリア国債イールド)
私があらためてここで書くまでもなく、『10年物イールド 7%』というのがユーロ加盟国がEU/IMFに対して金融支援を要請するベンチマークとされているので、スペインは気が気じゃないでしょう



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