IMFが年に2回発表する『世界経済展望 World Economic Outlook』が先ほどからニュースのヘッドラインを賑わしています。
*GDP上方修正
これは本日発表されたGDP予想のチャートです。青字が2012年、赤字が2013年の予想となっています。
・世界全体2011年GDP 3.9%

2012年予想 3.5%と一旦落ち込んでから

2013年 4.1%へ回復というシナリオ
ちなみに2012年GDPは前回予想の3.3%から3.5%へ、2013年は3.9%から4.1%へ、それぞれ上方修正しています。
・ユーロ圏2012年GDP予想 -0.3%

2013年 0.9%
ちなみに2012年GDPは前回予想の-0.5%から-0.3%へ修正
ECBの追加利下げを推奨
・英国2011年GDP 0.7%

2012年予想 0.8%

2013年 2.0%
ちなみに2012年GDPは前回予想の0.6%から0.8%へ上方修正
ECBに対する利下げOKという推奨に続き、IMFは英中銀に対しても今後景気回復基調が芳しくない場合は、世帯消費や中小企業への貸し出しを増強するためにも 「QE2増額OKよ!」 と言っています。
・中国上のチャートには出ていませんが、中国のGDPに関しては
2010年 10.2%

2011年 9.2%

2012年予想 8.2%
・日本日本の公的債務残高を減少させるためにも、2015年秋に10%へ引き上げるとされる’’消費税増額法案’’以上の税率引き上げを提言しています。
*今回の報告書の特徴ユーロ圏債務危機の舞台がギリシャからスペインへと移ってきましたが、リセッションのため景気回復がままならないユーロ圏や英国に対し、
「今後もギンギンの緊縮財政政策を取って景気回復の芽を摘んでしまうよりも、中央銀行(ECBや英中銀)が景気回復のお手伝いをしたらどうですか
」と語りかけています。これは、

ドラギECB総裁が過去数ヶ月繰り返し語っている
『ECBはやることはやった。ボールは加盟各国政府の手にある』と語った内容と
全く反対のものとなるだけに、今後のドラギ君の発言やECBの出方には注目

すべきですね。
その証拠に今回の展望でも、ECBには利下げ、英中銀にはQE2の拡大を提言

しているだけでなく、ユーロ圏で金融支援を受けたギリシャ・ポルトガル・アイルランドに対し3ヶ月に一度財政状態を確認するために送り込まれるトロイカ調査団 (EU、ECB、IMFから成る) の中でも、特にIMFから送り込まれた人間は (EUやECBからの人間と比較すると) 財政面での緊縮度合いは一番穏やかであると書かれているようです。
いずれにしても、ECBの利下げや英中銀のQE2増額の可能性が浮上

ユーロ、ポンド弱含みの展開となっています。
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