おはようございます

あと2週間で夏時間に変わる、もうそんな時期になりました。庭にはスイセンが咲き始めイギリスの春の訪れを告げています。日照時間も冬の間と比べると随分と長くなり、今ですと午後5時台は車のライトを付けずに運転出来るところまで来ました

さて、もう耳にタコが出来た

「ギリシャ」という言葉
ロンドン時間朝6時にPSIの公式参加率が発表されました。
昨夜8時のPSI応答期限が過ぎてからの市場動向はこちらでお知らせしましたが 最終決定発表後のユーロは buy on rumour, sell on the fact の言葉通り、若干緩んでいます。
*ギリシャPSI参加率既に日本でも報道されているでしょうが、自分の記録のために書き残します。
最初に書かなければならない点は、今回交換の対象となっている総額2,060億ユーロ相当の国債のうち、
・86%(1,770億ユーロ相当)はギリシャ法に基づき発行された国債
・残り14%(290億ユーロ相当)は海外/主に英国の法律に従って発行されたものとなっています。
・ギリシャ法に基づき発行された国債 1,770億ユーロ (全体の86%)
85.8%にあたる1,520億ユーロ分の国債が交換に参加
・海外の法律に基づき発行された国債 290億ユーロ (全体の14%)
約69%にあたる200億ユーロ分の国債が交換に参加
両方の債務交換参加総額:1,720億ユーロ
参加比率: 83.5%*ギリシャ政府の目標1)ギリシャ法に基づき発行された国債のうち、参加表明をしなかった250億ユーロ分に集団行動条項(CAC)を適用

発動し、全員参加を強制する予定


CAC適用/発動がクレジット・イベントとなるか

について、ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)は本日ロンドン時間午後1時より会合を開きます
2)海外法に基づいて発行された国債に対して参加を表明しなかった民間部門に対しては、参加表明期限を3月23日まで延長
*最終的な参加率1)ギリシャ法に基づいて発行された1,770億ユーロに対しCACが発動され強制参加となれば、1,770億ユーロ全額が削減対象となる
2)海外法に基づいて発行された国債のうち、現時点で参加が表明されているものが200億ユーロ

1)+ 2) =1,970億ユーロ

債務交換対象の総額:2,060億ユーロに対して、1,970億ユーロは (私の電卓では95.63%となりますが

) ギリシャ政府は95.7%とみなし、最終参加率95%達成

となり世界が丸く収まる

ということらしいです。
*目先の問題点ISDAがクレジット・イベントとなるという決定を下した場合、約32億ドル相当のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済を引き起こすことになります。
2008年秋のリーマン・ショックの時のCDS残高は約50億ドル相当だったと言われていますが、その後の世界規模の金融危機を考えると、今回のCDS決済が新たな金融危機の始まりとなるのではないか?と見る向きもある様子。私はCDS市場について全く素人なので、正直「CDS発動後の影響」がよく判りません

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