英統計局発行の2月分インフレ率 (CPI 消費者物価指数)を発表しました。
2月分CPI +3.4%y/y、+0.6% m/m (予想: +3.3%y/y、+0.5% m/m)
・1月CPIは +3.6%y/y
・年率としては、2010年11月以来の低さ


(2回クリックすると拡大します!)
これは英統計局が作成したものですが、上から
1)過去2年に渡った消費者物価指数(青線)と間接税を抜いた消費者物価指数(黒点線)を表したチャート
2)過去1ヶ月の間の物価変動
3)過去12ヶ月の間の物価変動
となっています。
*CPIとCPIY昨年秋に天井をつけてから、CPIはグングン下げていますが、CPIYはここにきて横ばい状態

年初に昨年のVAT上げ部分のCPI押し上げ要因が脱落して以来、根っこの物価は下がっていないことを示しています
*過去1ヶ月の間の物価変動2番目のチャートですが、黄緑の枠で囲んだので判ると思いますが、ほとんどが前月と比較して若干値上がりしているのが確認されます。
*過去12ヶ月の間の物価変動一番下のチャートですが、これはこの1年間の間で各品目別に、どれだけ変動したかを示したものです。
プラスもあればマイナスもあり、全体的にはプラマイ・ゼロというイメージです。
ただ個別の品目をみると、アルコールとタバコは断続的に値上げされているのに対し、住宅関連費用は下がっているのがわかりますね。
*ここからのインフレ予想本日発表された2月分の数字は、予想より若干高め(予想:+3.3%に対し、実際の数字は+3.4%)

万年インフレ国のイギリスに住む身としては 「たった0.1%の違いなんで誤差の範囲ですよね!」

と強がりを言いたいのですが、今年に入ってからは英中銀だけでなく一般市民も「英国のインフレ率は急速に下落スピード

を高める」という思い込みというか、なんだかそう信じてた部分があった

ので、この ’’予想より0.1%だけ高め’’ の数字には少々不満を感じてしまいます。
ここからのCPI予想ですが、昨年春以降にドカ~~~ンと値上げが発表された電気・ガス料金の「インフレ押し上げ要因」が早ければ今年4~5月のCPIから抜けるので、更に下落することはある意味確実と言えます。
ただ、昨日ガソリンを入れに行ったら先週までリッターにつき1ポンド3899ペンスだったガソリンが、一気に1ポンド4199ペンスに値上がり

していました。
そうなると、昨年のインフレ押し上げ要因が抜けても、今後もガソリン代が上昇するようですと、ある程度相殺されると予想出来るので、結果としては英中銀が予想しているほど急速はインフレ率下落は来ないのかもしれません。
昨年春以降にドカ~~~ンと値上げが発表された電気・ガス料金の「インフレ押し上げ要因」がまだ抜けない3月分のCPI(来月発表)は、最近のガソリン代の値上げを反映して、もしかしたら上がるかもしれませんね。
とりあえずこのCPIの数字だけでは、ポンドの売買材料にはならないでしょう。
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