私がマーケットを見ていない日に限って、書ききれないほどのニュースが出ていました

。皆さんにとっては「そんなこと、とっくに知ってますよ」という内容でしょうが、私自身の記録のために敢えて記事にさせて頂きます。
*ギリシャ格下げ 
米格付け会社大手:S&Pがギリシャの格付けを「CC」

選択的デフォルト(SD)

に引き下げました。大手の格付け会社がギリシャを部分的にせよ ’’デフォルト(債務不履行)’’ を示す格付けに位置づけるのは初めてのことです。
格下げの理由として、S&Pは 「ギリシャ政府が民間債務交換に於いて強制参加を求めるための集団行動条項(CACs)を盛り込んだこと」を挙げています。

CACsが記載されるだけで発動されなければ問題ないのですが、’’発動’’されてしまうと

''実質的なデフォルト’’

と認識されてしまう

ギリシャ債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済が起こる

CDSの売り手となっている金融機関の損失拡大

世界規模で金融市場が混乱する可能性


一応こういうシナリオですが、明日水曜日にも国際スワップデリバティブ協会(ISDA)は、上記のシナリオが ’’クレジットイベント’’ に該当するか否かを決定

クレジットイベントと認定されれば、ギリシャのCDSについて支払いが発生

イタリアやスペインも含めたPIGS各国へのクレジット・リスクの飛び火

が懸念されます。
とりあえず、S&Pはギリシャ政府と民間との債務交換が終了した時点で、格付けは「SD」

「CCC」に引き上げると発表しています。
*欧州中銀の担保から外れたギリシャ国債 
欧州中央銀行(ECB)はS&Pのギリシャ格下げを受け、金融機関がECBから受ける融資の担保として差し出していたギリシャ国債を ’’有効な担保として認めない’’

と発表

これはギリシャの格付けが「SD」である間に限られてた「一時的措置」

ギリシャ政府と民間との債務交換終了後に同国の格付けがCCCへ引き上げられれば、担保受け入れを再開



今回の措置を受けて一番影響を受けるのは、ギリシャ国債を担保にしてECBからの資金調達に頼っているギリシャ系銀行。ここで書くまでもありませんが、水曜日に行われる3年物LTROでも、同国債は担保として使用出来なくなりました。とりあえず緊急措置として、ギリシャ中銀が同国債を担保として受け入れ

ギリシャ系銀行は融資が受けられる

ただし金利面などの条件は3年物LTROよりも悪くならざるを得ないようです。
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