8週間後に迫ったフランス大統領選挙、世論調査では未だにオランド候補率いる社会党が一番人気

を獲得しています。
その社会党は火曜日に行われたESM (欧州安定化メカニズム) の1年前倒し創設に関する議会での投票に棄権しました

。 この棄権を巡り、オランド氏が大統領に当選した後の欧州関係を危惧する声が高まっています。
*議会での批判が高まる社会党の棄権同党の棄権に対し、フランス下院スポークスウーマンは「ESM承認投票は、欧州、ユーロ、そして欧州の連帯を象徴する投票である。その大切な投票に棄権するとは全く持ってけしからん」という声明を発表

しています。
同時にフィヨン首相は 「もしオランド氏が大統領に当選した場合、ユーロ圏が合意した新財政協定の内容変更を要求している。ユーロ圏はそれを容認する事は出来ない。今後もし何らかの協定変更が起これば、ユーロに対する投機的な攻撃

が再開され、世界の金融市場がますます混乱するからである。」と警告

しています。

火曜日に行われた下院での投票は、社会党の棄権にもかかわらずESM承認は多数決を持って可決されました。しかし今後予定されている上院での投票は、社会党と国民運動連合(UMP)党の議席数が1議席差しかないため、下院での投票のように簡単に可決とは行かない様子
*フランス大統領選挙が「国民投票化」してしまうのか?サルコジ大統領は、自分が再度大統領に選出された場合は、ギリシャ危機への対応も含め過去に決定した政策の是非を問う国民投票実施を約束しています。
しかし大統領選挙そのものが 「ドイツ主導で決定されたギリシャ危機対策」 の是非を問う国民投票にならないとも限りません。フランス大統領選挙とギリシャ総選挙はほぼ同じ時期に実施されます。結果次第では新たな火種となるかもしれませんので、皆さんお気をつけ下さい。
ちなみに、一番新しい世論調査結果(2月19日公表)によると、オランド氏支持率 32%(-2%)に対し、サルコジ氏は26%(+0.5%)。両者による決選投票を想定した質問では、支持率はオランド氏の55%に対しサルコジ氏は45%。
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