先ほど英中央銀行の2月MPCの議事録が公開されました。結果は
・政策金利 0.5%で据え置き

9対0で全会一致
・資産買取プログラム(QE2)増額幅

7 (500億ポンド) 対 2 (750億ポンド)
*ある意味、予想外
の結果これは私が勝手に作った英中銀MPC9名の理事のタカ派/ハト派表です。
数字が大きければ大きいほどタカ派。小さければ小さいほどハト派
今のところ、タカ派/ハト派別の6番目に位置するブロートベント理事が「最も中立の理事」

ハト派5名/中立1名/タカ派3名 という区分けが出来る

つまり
英中銀MPCは若干ハト派寄りのおじさんの集まりとも言えるでしょう。

今月のMPCで750億ポンドの増額に票を投じた

2名の理事、ポーゼン委員とマイルズ委員は、この表でもハト派No.1とNo.2

となっているので、大きな増額幅に票を投じたとしてもなんら不思議ではありません。特にポーゼン理事は超ウルトラ・ハト派なので、この人はちょっと置いときましょう。
そうなるとマイルズ理事ですね。今回750億ポンドの増額幅に票を投じた理由として、「長期に渡る需要後退を受け、インフレ率は今後英中銀ターゲットの2%を下廻ると予想。それに加え、大規模なQE2増額は失業率の増加や企業の余剰設備廃棄の悪循環リスクを低下させる」 としています。
それに対し、500億ポンド増額に票を投じた7名の理事達は 「過度のQE2枠増額は、英経済の現状が予想以上に悪い

とMPCが判断しているというシグナルを送ってしまう」 との懸念を表明しています。

そしてこれは大事なことですが、500億ポンドに票を投じた7名全員が自信をもって 「500億ポンドでよし

」 としている訳ではなく、一部の理事は 「とりあえずこれで様子を見ましょう

」 としている点を挙げていました。
つまり今後の英経済動向を見極め、QE2枠増額に票を投じるかもしれない’’予備軍’’とも言えると思います。
*マイルズ理事の任期切れ今気が付いた

のですが、上に貼ったタカ派・ハト派表を見ると、今回750億ポンド増額に票を入れたハト派のマイルズ理事の任期は今年5月末に切れます。もし更なるQE2増額があるとすれば、次回のインフレーション・レポートが出る5月のMPCで....という見方が圧倒的に多いです。
ただ、もし5月に増額せずそのまま’’様子見’’となった場合、マイルズ理事の後任となる人がタカ派であれば、QE2増額リスクは減退する点に注目

でしょうか?
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