今晩は!
日曜日ロンドン午後10時30分から始まったギリシャに対する1300億ユーロ規模の第2次金融支援を受けるための追加緊縮策を盛り込んだ法案が「199対74」 の賛成多数

で可決されました。まぁ、冷静に考えると 199対74 という数字だけをみれば、エラク余裕の勝利

とも見えますが、辞任した6名の閣僚も含め与党側から40名の反対議員が出たことはあまり喜ばしいことではありません。
*これをもって、ギリシャは万々歳
となるのか?本日採決された追加緊縮策の内容は
この記事でも紹介しましたが、そこでも書いたように公務員解雇や最低賃金カットなど国民に痛みを強いる

内容となっているため、本日の採決に先駆けてこの週末も抗議デモに参加する人達と警官隊との衝突

が多数報道されました。特に警察官が15歳の少年を誤射したという悲しい報道もされており、ますます国民の苛立ち

は高まるばかりのようです。
市場関係者の反応ですが、とりあえず日経平均株価はプラス

でオープン、FXマーケットでもユーロや豪ドルなどが上昇しリスク・オンとなっています。
しかしこの「万々歳」

の動きはせいぜい夏まで持てばいいほうじゃないかな? と私は思っています。
とりあえず ’’本日の賛成多数を持って、第一のハードルを越えたこと’’ は間違いありません。ここからは
1)民間側の「自発的な」債務交換が果たして成功するのか?何%程度の民間部門が「自発的な」債務交換に参加するのか?
2)既発債に遡及的な集団行動条項(CACs)を追加導入するのか?
3)もし民間側の参加が不調だった場合、3月20日の大型償還はどうなるのか?
4)100歩譲って民間の参加が好調だった場合、数ヶ月の時間稼ぎは出来るでしょう。しかし国民の反対がここまで強い追加緊縮策である以上、今後も抗議デモなどが延々と続きギリシャ政府も国民も共倒れになってしまうのではないか?
5)抗議デモが欧州全体に拡大しないか?
6)肝心要の「景気刺激策」はどうするのか?
など数え挙げたらキリがないと思います。
民間関与(PSI)に関してブログ読者の方からメイルで問い合わせが来ていますので、私が作った簡単な表を別記事でご紹介します。
それではおやすみなさい~
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