おはようございます

昨日はいつもの算数教室のお手伝いへ行った後、帰宅してから韓国ドラマのDVDを見始めてしまい、全然ニュースを追えなかった...

昨日のEUサミット、新財政協定のおおまかな内容が決まったのはよいことでしょうが、出席した各国が様々な意見を述べるばかりで非常にこの先が思いやられるな...という印象を強く受けました。
*EUサミット決定内容・新財政協定単年度の構造的財政赤字対GDP比を0.5%以内に抑える義務を課す。そしてこれを加盟各国の憲法に盛り込む。赤字が上限を超えた場合、自動的に制裁金が科される。ただし’厳しい景気減速/リセッションに直面した時’などの例外的な局面は除く。
もし加盟国の財政赤字是正を怠ったと認識される場合は、欧州司法裁判所が最大GDPの0.1%に値する罰金を課す事が出来る。支払われた罰金はユーロ圏金融支援用のESMの原資として保管される
新協定は今年3月に英国とチェコを除く25ヶ国が署名

来年1月に導入予定

新協定はユーロ加盟17ヶ国のうち、12ヶ国の条約批准を経て発効される
新協定を批准した国のみが、ESM(欧州安定化メカニズム)からの金融支援を受ける資格を有する


ここでの注意点

ですが、
アイルランドが新財政協定に関する国民投票をする可能性が出てきたので、 もし同国が国民投票を行い、否決という結果が出た場合、アイルランドはEMSからの金融支援を受ける資格がなくなるという内容です。
・ESM(欧州安定化メカニズム)EMSは1年前倒しで今年7月よりスタートする。具体的な規模は3月に決定する予定
・経済成長と雇用促進景気回復と雇用促進が最優先であるとの認識で一致。EU予算の余分資金を雇用促進に使用することになる点も確認。
・ギリシャの財政監視EUサミットでは、ドイツが主張したギリシャの財政/予算に関して監視団を設置することに対して、反対の姿勢を示しました。仏サルコジ大統領、ユーロ・グループのユンケル議長、オーストリアの首相などが強く反対しました。
*サミット内容を見て感じたこと一番最初に思ったのは、ドイツ型の’新財政協定’内容が固まったため、EUの財政統合へ1歩前進したな...ということでした。しかしこれが’ドイツ式’であるがために、果たして加盟国が厳守出来るのか?物凄い疑問が残ります。
それに加え、この非常に厳しい財政協定は、ユーロ加盟国の金融支援のためにいままでずっと多額の財政負担を負ってきたドイツの有権者に対する政治的ジェスチャーに過ぎないのかな?とも思いました。
サミットでの決定事以外ではIMFが欧州各国に対し、ユーロ救済資金に対する救済金捻出に積極的になるよう呼びかけました。この呼びかけの本当の意味は、欧州が資金を出さない限り、2月に予定されているG20会合でG20加盟国に対して金融支援の負担を御願いできないからでしょう。



個人的には昨日のサミットの席で、ESMの規模を決定すべきだったと思っています。現在EMSは5000億ユーロという規模ですが、7500億、又は1兆ユーロまで拡大するとも言われています。もし昨日のサミットで1兆ユーロなどという大型救済資金が確定された!というニュースが出れば、現在市場の攻撃に合っているポルトガルの長期金利が下がったかもしれず、市場が安心感を持つ事が出来たでしょう。
しかしいつものことですが、最終合意は3月まで先送りされました。
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