*ポルトガル国債利回り高騰
この記事でも簡単に紹介しましたが ’ギリシャの次’の標的

はポルトガルとなったようで、本日も同国の国債利回りが高騰しています。

これは30分くらい前に英FT紙オンラインに載ったものですが、昨年12月に欧州中銀(ECB)が3年物無制限資金供給オペを実施してから現在までのPIGS各国の5年物国債利回りの変化です。
これを見ると非常に判りやすいのですが、3年物供給から現在までの1ヶ月ちょっとの間、ポルトガルを除く全てのPIGS各国の利回りは低下

することに成功していますが、ポルトガルの金利だけ下げられず逆に上がってしまっています。ギリシャまで下がってるので

これはヤバイっす
*どうしてポルトガルが標的となってしまったのか?公的債務残高対GDP比

ギリシャは大体180-190%に対し、ポルトガルは111.8%
5年物国債利回り

ギリシャは51.31%

に対し、ポルトガルは18.05%
今後5年以内にデフォルトする確率は?(CDS)

ギリシャの90%に対し、ポルトガルは68%

どれをとっても、ポルトガルの方がずっとマシだ!ということが判りました。それでは、どうして今 ポルトガルなのか


一番簡単で判りやすい理由は、「ギリシャも9ヶ月前は、現在のポルトガルと同じ程度の長期金利レベルだった

つまりあと1年も経たないうちに、ポルトガルは現在のギリシャ同様の状態に置かれるだろう

という見解

そしてもっと恐い

ことに、’’ギリシャが9ヶ月前に現在のポルトガルと同じレベルに長期金利が達した時点から、将来ギリシャはデフォルトするであろう’’ という憶測が市場を駆け巡ったからのようです。

(あるポルトガルの銀行のディーリング・ルームの写真)
*ポルトガルのロビー・グループからの発言ポルトガルで非常に影響力のあるロビー・グループは、「現在ポルトガルにあてがわれた780億ユーロ規模のEU/IMFからの金融支援では足りず、第二弾追加支援として300億ユーロほど必要になるだろう」と発言した様子です。
*アイルランド、追加証拠金比率引き下げ 
欧州の清算・決済機関LCHクリアネットはアイルランド国債10年物取引の際に必要な証拠金の比率を45%

35%に引き下げました。
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