私がジムに行ってる間にいくつかのニュースが欧州から出ました。特に’’ユーロ支援材料’’と言えるものではないものもありますが、逆に’’売り材料’’と決め付けられないものがほとんど。
*昨年12月実施の欧州中銀、3年物無制限資金供給オペ(LTRO)について米投資銀行のモルガン・スタンレーのレポートの一部が本日の英FT紙に載っていました。
内容は
昨年12月にECBが新たに導入した3年物無制限資金供給オペ に参加した欧州の主要金融機関とそれぞれの資金調達額。

(2回クリックするとグ~~ンと拡大します)
これがその一覧表

赤枠で囲んだ部分が各銀行別の「3年物LTRO」から得た資金調達額。
左側に銀行名があります。ひとつひとつカタカナに直そうと思いましたが、枠が狭いので諦めました

これを見る限り、3年物LTROへの参加銀行が俄然多いのはイタリア

一番大きな金額を取得したのは伊ウニクレジット 125億ユーロ

次もイタリアの銀行ですね、Intesa Sanpaolo銀行 120億ユーロ

3番目もイタリア、 Monte dei Paschi di Siena銀行 100億ユーロ

その次にはスペインの銀行が並んでいます

英国で唯一参加したのはRBS銀行 (ここはオランダにある子会社経由で参加した模様です)
ECBドラギ総裁記者会見の席でも">先日のECBドラギ総裁記者会見の席でも話題にのぼった3年物オペ。同総裁が語った「3年物LTROは、欧州系銀行の資金調達状況の改善に大きく貢献した。」

発言が今回のユーロ上昇理由のひとつにも挙げられているくらいです。
*ギリシャ債務交換交渉合意ならず、明日に持ち越しギリシャの債務交換交渉の合意が明日以降に持ち越しとなりました。関係筋によると遅くても明日(金曜日)の夕方までには合意に達する見込みであると前向きに語っているようです。
現在行われている協議内容は
この過去記事で詳しく書きましたが、本日の協議に参加したのはギリシャ当局と民間の債権者代表グループ。

しかし合意に至らなかったのは、協議に参加していないギリシャ国債保有者であるヘッジファンド達が理由だ!という話しが聞こえてきました。

現在協議の焦点となっている「民間関与(PSI)」そして「ヘアーカット率(債務減免)」、ヘッジファンド達はどちらにも参加しない姿勢を貫いているようです。

ヘッジファンド達は ’’ギリシャ政府と民間代表団との債務交換交渉が合意に至らなくても、ギリシャのデフォルトが他のユーロ圏加盟国に飛び火するのを防ぐ + ギリシャ発金融システム崩壊を防ぐことを最優先するであろうから、EU/IMF/ECBなどが支援策をまとめ3月20日に予定されている144億ユーロ規模の償還分は無事に滞りなく実施されギリシャはデフォルトから救われるであろう’’ というシナリオを立てているようです

昨年暮れから今年にかけて、3月20日償還分のギリシャ国債をヘッジファンド達はバンバン買っていると伝えられています。つまり欧州当局は絶対にギリシャをデフォルトにさせないので、買っておけ!という発想です。

更に驚いたことには、ヘッジファンド達は自分達がPSIや債務交換交渉に応じないことを非難されるのであれば、人権にかかわるので裁判に打って出るとも語っているといわれています。

なんか話しがどんどん面倒な方向へ行ってるんじゃない?と感じてるのは私だけかしら

裁判してる場合じゃネェ~だろ
欧州財政協定原案が発表されました。でももう疲れたので本を読んで寝ます。
ごめんね

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