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ギリシャ債務交換交渉の結果予想

ゲ~~~~~~~~~~~~ ネットの接続が切れて書いた記事がまた全部消えました 
でも、今回は「あ!切れた」と感じた瞬間、記事をワードにコピペしたので助かった 

*ギリシャの債務交換交渉を巡る議論

昨年メルケル首相が「民間関与」という一言を吐いたお陰で、一気に注目を浴びてきた ギリシャ国債の債務交換交渉。本日午後からギリシャ政府と民間代表による交渉が再開されます。

当初は民間負担となるヘアーカット率は21%でしたが、昨年冬には50%と拡大しました。そして本日はとうとう「ヘアーカット率(債務減免)68%」という数字が一人歩き  しています。

*ギリシャ債務交換交渉結果予想

交渉結果として考えられるものなんですが......

1)ギリシャ政府と民間部門が合意する   ヘアーカット率がどのくらいになるかに注目 
2)両者の間で合意がなされない   ギリシャ政府が一方的に債務交換条件を決定する (あとで説明します)
3)両者の間で合意がなされない   EU/IMFからの次期金融支援を受け取る資格がなくなる  ギリシャはデフォルトする 

*CDSに対する影響

国債額面の約7割もの損失が発生するこれだけ大規模な債務減免  は、理論的に考えれば’’デフォルト’’と呼ぶには十分過ぎるものである  「いざという時(=デフォルト)のリスクに対しての保険の役目をする」CDSから支払いを受けるに値する内容であると考えられます。

しかし昨年ギリシャのヘアーカット率適用の話しが出た時に、ISDA(国際スワップ・デリバティブ協会)のおっさんは「ギリシャに関する’’秩序あるデフォルト’’はISDAのルールではデフォルトと見なさない」と発言して、マジかよ  と市場関係者を驚かせました   どうしてギリシャの場合をデフォルトとみなさないのか?という理由についてですが、民間部門の関与が’’自発的’’である点をおっさんは挙げていました



私はISDAもCDSも全然詳しくない  のですが、調べてみたところ、ISDAが設定しているCDS契約のルールでは、

・債務再編が’’強制的’’に行われる
又は
・集団行動条項(CACs)が行使された場合    に限られているからだそうです。



ところが今朝、ギリシャのパパデモス首相は「民間部門の債券保有者が債務交換プログラムへ100%参加しなかった場合、参加を拒む民間債権保有者に’’強制的に’’損失を負担させる法律を成立させる可能性がある。」  と発言したみたいなんですね....... 



ただ.....例えそうなったとしてもCDS市場での混乱は最小限に食い止められるという楽観論があるのも事実。
それはどうしてか?と言うと、現在CDS市場でのギリシャ国債に対するCDS残高は40億ドル以下なので、ある意味「誤差」に過ぎない程度の小規模であるから....というのが理由みたいです。



しかしここで安心して「それじゃ大丈夫なんだ!」と言ってよいのでしょうか?
たとえギリシャ国債の残高が「誤差」の範囲以内だとしても、現在次のデフォルトのターゲット  となりつつあるポルトガルや、連想的に頭に浮かんでくるイタリア、スペイン、フランスなどのCDS残高を考えると (具体的にいくらだか知りませんが) スゲ~金額になるんじゃないのかな?

*欧州中銀(ECB)の立場

ECBはユーロ加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)によりギリシャ国債を買い支えており、現在の時点で’’既存のギリシャ国債の18%を保有’’していると言われています。

ECBが保有しているギリシャ国債の取り扱い方はどうなるのかと言うと、この記事でも書いたのですが ECBは民間とは見なされないので債務を交換する義務はないというのが一般論です。

しかしどうしてECBがこれを避けて通れるのか?という本当の理由は、他にあるんじゃないの?という話しも聞こえてきます 



それは先ほど書いたユーロ加盟国の国債買い支えプログラム(SMP)にかかわることなのですが、もしECBが民間同様に債務交換に応じた場合、
債務交換により損失発生   SMPに廻す資金が減少   ユーロ加盟各国の国債買い支えの規模が縮小   イタリアなどの国債利回りが高騰   ユーロ存続に赤信号が灯る  



つまり債務交換に参加することがユーロ加盟国の国債利回り高騰につながるリスクを欧州関係者全員が気づいている  ので、誰もECBの背中を押さずに黙認しているということではないのでしょうか?

*ギリシャのアクロポリス、レンタル開始



ギリシャ政府の赤字削減策の一環として、アクロポリスやそれ以外の遺跡をレンタル出来るそうです。ちなみにお値段ですが、1日1,600ユーロと非常にお手頃な価格となっています!


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こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2012/01/18 20:29 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(4)
N20さんの記事はいつも力作なのでしっかり読ませていただいています。

でも結構記事が消えてしまったというお話を見かけますね。
ワンクッション面倒ですが下書きにワードかメモ帳を使われたほうが良いのでは…と思ったりします。
[ 2012/01/18 21:12 ] [ 編集 ]
とし
私もブログやってますが直打ちはあんまりしないですね。
ぱっと思いついたりした時ぐらいです。
テキストエディタ(Notepadみたいなの)でネタ書いてコピペで貼り付けてリンクや色をチョコチョコとやってってのが普通です。
[ 2012/01/18 22:06 ] [ 編集 ]
名無しの方へ
ご提案ありがたく頂戴したのですが、記事が消える原因は2つ

1)全然理由がわからない。記事を書きながらもポジション取ったり減らしたりという行為をしているので、画面をあっちこっちに切り替えているうちに、ブログ用リンクが機能しなくなり記事が消えてしまう

2)イギリスのネット環境なのでしょうか、AOLなのでしょうか..... 天候が悪くなると(強風など)接続が一時的に中断してしまうのです。最悪の時は一日に40回とか中断します。そういう時はこのブログのFC2が画面を記事更新ページから「エラー」メッセージのページへ自動的?に移動させてしまうことがあります。
[ 2012/01/18 22:23 ] [ 編集 ]
ルータで接続しているのならルータにログが書き込まれていると思うので、それで切断されているようならネット環境ですね。
繋げている時間帯にdisconnectなんたらとかあったらそうでしょう。
これは文句を言うしかないけど、ルータが悪いかもとか言われるかも?

なければPC側かもしれませんが、デバイスドライバが更新されているか?ぐらいかなあ。LANケーブルを交換してみるとか、別のPCでやってみるなどして悪い所を特定して・・と面倒ですが。

でも、切れてもいいようにワードだとかで下書きしてからの方がいいんじゃないの?というのが名無しさんの提案ですが・・
[ 2012/01/19 18:59 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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