先週末のEUサミットでギリシャに対する第2次支援策とEFSFの権限強化について合意したことは、
このブログでも書きました。
少なくとも夏の間はバカンス

を楽しむ欧州人なので、問題が提起されるのは9月に入ってからだろう....と油断していたら

1週間も経たないうちに既に問題発生

です。
EFSF権限強化に関して昨日独ショイブレ財務相が「空手形を切るつもりは全くない」

と念を押す意味での発言が問題再燃のきっかけとなったようです。このEFSF権限強化に関しては明日(金曜日)詳しく記事にする予定ですので楽しみにお待ち下さい。
とりあえず水曜日から本日にかけて起こった出来事をご紹介します。
*キプロス格下げ米格付け会社:ムーディーズがキプロスの格下げ実施 ⇒ 2ノッチ下げてA2 ⇒ Baa1 ⇒ これはジャンク債扱いまであと2段階の水準
ムーディーズは格下げの理由として、キプロスの銀行はギリシャ国債の保有高が大きいことなどを理由に挙げています。
*イタリア国債利回り上昇
先日このブログでも紹介しましたが、
イタリアは8月の国債入札をキャンセルしています。そこでも書きましたが、キャンセルの本当の理由は利回りが高すぎて入札見送る以外、打つ手なしなのではないか

という疑問が生じてきたことが挙げられています。
このイタリア国債利回り上昇を受け、一部のヘッジファンドは今朝のアジア時間にユーロ円売り

を出している模様。
そしてもっと悪いことに、独ドイツ銀行は「昨年末から現在までの間に、CDSを利用して(同行が)イタリア国債の持ち高を約80億ユーロから10億ユーロ弱に大幅削減した。」と発表。この発言をきっかけに、他の欧州系主要銀行も同様の動きを加速しているのではないか?という疑問も手伝い、イタリア系銀行株は4~5%の下落を記録。
6月の伊製造業センチメント指数は予想 99.7に対し、実際の数字は98.5と大幅に下落し、4ヶ月連続下落。ちなみに先月の数字は100.5。この発表を受け、今年に入ってからのECBの政策金利上げが同国の景気回復に水を指しているという見方が増えてきています。
*フランスIMFが昨日発表した年次報告書では、フランスに対し新たな財政緊縮措置を講じない限り中長期的(2013年まで)に同国の財政赤字対GDP比を3%に縮小する目標を達成できないと指摘しました。同時にIMFはフランスのトリプルA格付けに関しても発言しており、トリプルA格付けの国の中でもフランスの公的債務残高は対GDP85%と非常に高いため(英国の次

)トリプルA格付けの維持のためにも尚一層の努力が期待されると結んでいました。
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