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ギリシャ第2次救済策に関するQ&A

英Skyテレビが「ギリシャ第2次救済策に関するQ&A」をまとめたようですので、ここで紹介します 

Q: ギリシャは第1次救済資金だけでは足りず、新たな救済資金を要請していると聞きました。その額はどのくらいになるのですか?

A: 私達が知っている数字としてはEUとIMFから1,090億ユーロ、民間部門が自発的に関与する規模として370億ユーロとなっています。今回の第2次救済により、ギリシャは今後の債務返済に必要な資金確保を心配せず、財政再建そして経済復興に専念することが可能となりました。既存国債の期限延長も含まれており、国債の償還が最大40年まで延長されるようです。融資に対する金利も3.5%まで下がる様子です。

Q: ギリシャの財政赤字に対する真摯な取り組み度合いには疑問符がつきます  が、今度こそ本気で赤字削減に取り組むつもりなのでしょうか?

A: ギリシャは投資に最適な国とは言えないまま  長い期間が過ぎました。そしてここにきてEUからの援助がなければやっていけない  事が判明しました。今回の第2次支援策によりギリシャはEUやIMFから融資された支援金の全額返却を目指し頑張るでしょう。

Q: どうしてギリシャはそんなにたくさんの支援金が必要なのですか?そしてどうしてギリシャだけこれほどまでの手厚い保護がなされてきたのですか?

A: ギリシャ財政は破綻しています 。 そもそもギリシャがユーロ圏に加盟し、他の加盟国並みの低い金利の恩恵を受けて以来、ギリシャに住む人々の考え方が変わってしまったようです。金利は低い、クレジットも簡単に手に入ると生活習慣が大きく変化してしまったお陰で、現在はその後遺症  に悩まされています。

財政問題がギリシャ国内で収まっているうちは良かったのですが、他のユーロ加盟国へ拡大して行ったので、ギリシャ債務問題はもう既にギリシャの問題ではなく「ユーロ圏の問題」へと姿を変えていきました。

もしギリシャがユーロ加盟国でなければ、放っておかれ野垂れ死に  したでしょう。ギリシャがユーロ加盟国でありながら、それでもギリシャを野垂れ死にさせてしまったら、同国より経済規模の大きな加盟国は大丈夫なのか  という不安心理が浮上してしまうことは明らかです。

Q: ギリシャは融資を受ける時、どんな担保を差し出したのですか?

A: 本当かどうか定かではありませんが、同じユーロ加盟国であるフィンランドは、ギリシャに対しパルテノン神殿とエーゲ海に浮かぶ島のいくつかを担保物件として差し出すよう要請したと言われています。しかし今のところ、これらの物件の提出は第2次支援策の条件に含まれていません。

ギリシャは今後EUやIMFが提示したターゲット付きの緊縮財政政策の断行を迫られる事は明白です。

Q: 今までにギリシャだけでなく他のユーロ加盟国に対しても支援策が実施されました。今回の第2次支援策が他のものと違ってこれだけ騒がれている理由は何なのでしょうか?

A: よい質問ですね。今まで発表されてきた支援策同様、今回のものもユーロ圏の納税者による負担は避けられません。たぶん強いて違っている点をあげるなら、EFSFの権限強化でしょうか。

昨日のサミットが終了し、独メルケル首相や仏サルコジ大統領が個別記者会見をしました。その場でサルコジ大統領は「ユーロ圏経済同盟」という言葉を使っており、今回の決定はギリシャ一国の救済だけに留まらず、ユーロ圏の連邦化へ一歩踏み出した内容となったものとも受け取れます。

Q: 今回の決定は過去そして将来に向けてユーロ圏内の富の移動(北から南へ)のきっかけとなるのでしょうか?

A: さしあたりEUとIMFが1,090億ユーロという支援金額を提示したことにより、市場には安心感が漂っています。しかし本当の勝負はここからでしょう。果たしてスペインやイタリアの国債利回りが低下傾向を継続出来るのかなど注意すべき点はたくさんあります。

Q: 昨日のEUサミット開催以前には「ユーロ崩壊説」 まで流れました。今後同じような崩壊説が囁かれることはあるのでしょうか?

A: それは誰にも分かりません 。しかし短期的には、その可能性は一旦遠のいたと見てよいでしょう。

今回のサミットでは加盟国全体が一丸となって  問題解決に挑み、ユーロ存続に賭ける意気込みが感じられました 。それがユーロ継続に向けてのきっかけとなったのかもしれません。

Q: ギリシャ以外で金融支援を受けた加盟国はどうなるのですか?

A: ポルトガルやアイルランドも融資金利の低下などの恩恵を受けることが決定されました。

Q: なんだか全てが薔薇色  に見えますね。もしかしたら前向きに物事が進むような「ふり」をしているだけなのでは....

A: 厳密に言ってしまえば、ギリシャはデフォルトしたことになります。民間の投資家達もギリシャに投資した全額が戻ってくる訳ではありません。決して全てが薔薇色  ではありません。

ドイツ筋によりますと、大手格付け会社はギリシャに対するデフォルト格付けは時間をかけて判断すると言っているようです。

やはり今後の大きな問題点  は、実際にギリシャにデフォルト格付けが課され、その期間がどの程度継続するかはっきりした時に、ユーロ圏にどのような弊害があるのか? どのようなインパクトを与えるのか?そこに問題は集中するのかもしれません。

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こんな嬉しい賞を頂きました。受賞に恥じないよう 頑張ろうと思います。応援 よろしく!
[ 2011/07/22 22:37 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)
検索からきました
リーマンブラザーズ救済時からバークレイズに注目し、今日ふと検索してきました。
というよりボブ・ダイヤモンドCEOに興味があってw


ギリシャ政府の126億ユーロ国債買い戻しが抜けてますよw

[ 2011/07/24 20:33 ] [ 編集 ]
神山さん
ブログ訪問ありがとうございます。

ご指摘のギリシャ政府買戻し分 126億に関しては、この記事で明記されていなかったので意識して抜きました。ただこの記事のすぐ下の「ギリシャ第2次救済策」ではちゃんと明記していますので、お見落としでしたらご確認下さい。

ボブ・ダイアモンドは私がバークレイズで働いていた時同じ部屋にいました。切れる頭脳の持ち主なのでしょうが、あまり廻りの人との交友関係を持たない孤立した人だったというのが印象的です。
[ 2011/07/25 16:45 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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