木曜日にEUサミットを引かえ市場では様々な憶測

がとびかっています。
*メルケル独首相からの警告 
昨日米オバマ大統領と電話会談

をしたメルケル首相。今週に入ってから彼女の口から出てくるサミット関連の発言は全て後ろ向き

なものばかり。危機がここまで悪化

しているにもかかわらず、現在ユーロ圏が抱えている債務問題は一挙に解決できるものではないという意味の発言を繰り返しており、ドイツは孤立してるのかな?と心配になってきている私です。
*ドイツ 対 ECBこれはあくまでも私の感想ですが、ギリシャへの第2次救済策に関して 「民間関与は絶対に必要」 とするドイツに対し、どんな形にせよ民間が関与した途端デフォルト扱いになるので民間関与には反対のECB

民間関与の必要性を訴えているのはドイツだけでなく、オランダ、フィンランド そしてフランスも同様です。そうなるとECBがどれだけ反対しても長いものに巻かれてしまう運命

にあるのだろうというのは予想がつきます。
この記事でも書きましたが金融政策の枠を越えた、加盟国の赤字問題や債務危機の管理も含めた「財政政策の救済役」をも押し付けられたECBは欧州の政治ゲームに加担したことによる中央銀行の独立性自体をも脅かす危険な位置づけ

となっているだけに必死の抵抗を示すことは想像がつきますね。
*欧州各銀行の予想英HSBC銀行は「財政同盟か?はたまた崩壊か?」という予想を出しており、私の寝不足なぼんやり気分はいっぺんに吹っ飛びました

。ここまで究極の2者選択を予想しているHSBCの決断の背景には、’’PIGS債務危機はもう「小国の劣等組(ギリシャ、アイルランド、ポルトガル)」の枠を完全に抜け出して、イタリアやスペインへ飛び火するのは時間の問題となってきたことが明白となったからだ’’ としています。
仏ソクジェン銀行は顧客向けのレポートで 「ユーロは既に死んだものなのか?

」 という疑問を投げかけているようです。ギリシャの財政状態は修正不可能であることは明白であり、イタリアも片足を棺おけ

に突っ込んでいる現在、ユーロが存続出来るチャンスは果たしてどのくらい残されているというのか?という素朴な疑問のようですね。
英RBS銀行はスペイン10年物国債利回りが6.30%台に乗った事実を踏まえ、「スペインはもう後に戻れない危険水域

へ達したのか?もしそうであれば数週間という非常に近い未来に

ユーロ圏発金融システム危機

が起こる可能性が考えられる」としているようです。
米債券運用最大手のPIMCOは少し違った見解を示しました。私も正直スゲ~~~と驚いた



のですが、「ギリシャ、アイルランド、ポルトガルには死んでもらう

。それらの国の救済に使うべき1兆ユーロをイタリアとスペイン救済に使用せよ!」というもの。
まぁ ユーロ圏債務危機に対する見解は人それぞれだということが分かりましたが、もうここまで来ると
・ユーロ圏の財政同盟
・共通ユーロ圏債券の発行
この2つのいずれかしか残された道はないという見方がどんどん力を増してきたのも事実です。
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