木曜日ロンドン午後になってから ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)のユンケル議長が突飛な発言をし、それがユーロ下落

に拍車をかけました。その発言とは
「IMFは6月に予定されているギリシャへの金融支援に融資金を出さない可能性がある。」
私はこの発言が出た瞬間、病院から帰宅途中の車の中

でしたが、ユーロのチャートを見るとどれだけ勢いをつけて下落したかが見て取れます。
*IMFの理屈IMFのなんとかいう代表の人がユンケル発言と平行して融資が出来ないかもしれない理由を説明しているのですが、それによると「IMFは今後12カ月間の借り換え保証が付与されない限り行動を起こせない。」としています。まともに考えれば当たり前の話しですが、これを当たり前と言う位なら、どうしてそもそもギリシャに援助資金を出したのでしょうか?
*トロイカ調査団の結果次第?このブログでも
EU/IMFからの調査団:トロイカ がギリシャ入りしていることはお伝えしました。
そしてトロイカはギリシャ政府が債務削減に向けた具体的な計画を発表するまで、同国のバランス・シート調査を一時的に中断したこともお伝えしました。木曜日のロンドン午前中にギリシャの大統領が、「金曜日には議会で与野党両方による債務削減策に関する話し合いが持たれる。」と発言。
*IMFが抜けたら? 
現在のところ、第5弾目のギリシャ金融支援は6月29日に行われる予定になっています。もしそれまでにIMFが「もう出さない」

と決定した場合、本来IMFが出す部分はユーロ圏、又は欧州全体が肩代わりするしか現在のところ方法がない

ようです。事実ユンケルさんも「欧州が肩代わりするしかないだろうが、特にドイツ/フィンランド/オランダ各政府はIMFの肩代わりをする用意は政治的にも心理的にも出来ていないだろう。」とも付け加えています。ちゃんと分かってるんですね、このオヤジ

もし6月29日に第5弾目の金融支援:120億ユーロがギリシャに支払われなくなる可能性が出てくると、たしかこの夏にギリシャ国債償還が134億ユーロある筈



なので、デフォルトするのかな?
*ユンケル発言のタイミング素朴な疑問として「どうして今 こんなキモイ発言をするのか

」なんですよね....
可能性1:欧州各国政府向けドイツやフィンランド政府だけでなく、特にECB関係者達は、先週からずっとギリシャの債務再編はダメ
リファイリング もダメ

と解決方法が全く見えてこない

そうこうしているうちにギリシャはデフォルトしてしまうかもしれない

お互いの意地を捨てて手遅れになる前に、ここで一気にギリシャ追加支援も含めた対応策を練ってしまおうじゃないか? という催促発言
可能性2:ギリシャ国内向けギリシャ与党が強く押している財政再建策に対し、強行に反対

しているギリシャ野党と労働組合。あんた達がそうやって反対しているうちに、誰もギリシャを助けてくれなくなるんだよ

本当にこれでいいのか?

それとも財政再建策を受け入れて支援金を貰い、この危機を乗り越えようじゃないか? というギリシャ国内への催促発言
どちらなのかしら? それともどちらでもないのかな?

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