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危篤状態のギリシャ

ギリシャ2011年第1四半期GDP +0.8%q/q でした。

*四半期ごとのGDP推移 (q/q 、 y/y の順)

2010年Q2 -1.3%  -3.1%
2010年Q3 -1.6%  -4.1%
2010年Q4 -2.8%  -7.4%
2011年Q1 +0.8%  -4.8%

年率ではずっとリセッション続きのギリシャですが、四半期だけの数字を見ると  英国の+0.5%よりギリシャの方が高い....  マジかよ?  ちょっと自信なくした私です 

*危篤か生き延びれるか、瀬戸際のギリシャ

Greece financial need May 11
このグラフはWSJ紙から見つけました。タイトル (ピンクの丸で囲んだ部分) はズバリ  On Borrowed Time  日本語に訳すと 1)(病人などが)奇跡的に生き延びる;(職を失うなど)危ない状態にある 2)(危篤状態を脱して)思いがけず生きのびている;(重い病気で)いつ死ぬかわからない 3)(老人・病人が余命いくばくもないと思われたが)思いがけず生きのびる;死を間近にしている

つまり生死の間を彷徨っているという意味です。現在のギリシャ財政状態を言い表すには最適の表現なので思わず
飛びついて  しまいました。

このグラフの見方ですが、
・各年を四半期ごとに区切っている
黒い太線  各四半期ごとにギリシャ政府が必要としている財源額
薄い緑色の部分  EU/IMFからの1,100億ユーロの金融支援金 (1,100億ユーロを各四半期ごとに必要に応じて分配している様子がこれでよく分かります)
濃い緑色の部分  ギリシャが国債入札により市場から借り入れる予定の資金
・白い部分  四半期ごとにギリシャ政府が必要としてる額 と EU/IMFからの金融支援金で賄える額との差額 

*問題山済みの白い部分

このグラフを見ると分かりますが、2010年そして2011年それぞれの第1四半期は政府が必要としている額(黒線) よりもかなり多めの金額を金融支援から廻しています  黒線より上にはみ出た薄い緑色の部分は余剰金と理解してよいのでしょうから、余剰部分を2010年と2011年の白い不足部分に廻す  なんだかパズルを解いているみたいですが、この余剰部分は(正確にはわかりませんが)たぶん2010年と2011年の白い不足部分を埋めるには丁度よい金額になるように見えます。

 問題は2012年以降
濃い緑色の部分は上で説明したようにギリシャの国債入札がスムーズに行くという大前提  での話し。しかし現在のところ、ギリシャが直接市場から資金を調達(=国債入札)出来ると思っている人は世界中で一人もいない   だからここに来て債務再編の話しが出てきた訳です。

つまりこの濃い緑色の部分は(国債入札が不可能であれば)白い色(不足分)となるので、そう考えただけでも絶望的な気分  になります。だからこのグラフのタイトルが On Borrowed Time となるのが良く理解出来るわ 

今更こんなことを言ってもどうにもならないのは分かっているのですが、欧州ではいくらユーロ継続したいという気持ちが強くても、冷静に考えれば考えるほど、ひとつの国の財政を他の国が支えるってタブーな気がしてならないんですけど、私...... 例えば私が身の丈以上の生活を10年近くやっていて、誰かがこうやって助けてくれてたら私もっとお金使っちゃうかもしれない 

とにかく不思議な現象が私達の目の前で起きてます、ヨーロッパ

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[ 2011/05/13 21:09 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)
niceな例えです!
”例えば私が身の丈以上の生活を10年近くやっていて、誰かがこうやって助けてくれてたら私もっとお金使っちゃうかもしれない ”

私も真似してみたいです。個人がやると飯場で人生を終えてしまうかもしれませんが、国がやるとのうのうと生き延びれるのでしょうか?少なくとも、このユーロ安でドイツの製造業は息を吹き返すことができ、支援金の拠出に余裕ができるのではないでしょうか?
[ 2011/05/14 07:23 ] [ 編集 ]
通りすがりさん
今日は。

ドイツが元気良いので支援金の捻出に余裕が出来たとしても、果たして有権者であるドイツ国民がどういう反応を示すかでしょうね。景気良いから助けてあげてもいい という考え方になるのか、それとも そんな余裕資金があるなら年金上げてくれ!的な発想となるのか?
もしこれがイギリスで起きたとしたら、完全に後者が選択されます。
[ 2011/05/16 19:03 ] [ 編集 ]
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プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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