このブログの読者の方からメイル・フォームを通じて質問を頂きましたので、その一部をコピペします
いつもブログの更新を楽しみにしています。ロンドンFXさんがギリシャの話しをしているのでギリシャに関係するニュースを注意してみています。しかしギリシャの国債の利回りのことでわからないことが出てきたので質問です。
私は利回りとかぜんぜんわかりません。しかしFXを始めた頃に読んだ本に「国債の利回りは普通期間が長くなればなるほど高くなる」と書いてありました。ギリシャの国債のニュースでは2年とか5年という国債の利回りが10年の国債より高い数字が出ていました。こういう事はあり得るのでしょうか?それとも私の読み違いなのでしょうか?*逆イールドカーブ私自身も為替マーケット一本で来ましたので債券市場の事に関しては全くの素人です。そうは言っても基本的な部分はやはり為替マーケットに身を置いた私でも少しは勉強せずにはいられませんでしたので、イールドカーブという言葉は知っています。
国債利回りというものは償還期間が長くなるほど高いのが普通です。その理由はその債券の発行体が倒産してしまう可能性というものは 明日は大丈夫

1年後も大丈夫だろう

10年後は大丈夫かどうかは自信がない

という風に変化していきますので、国債の期間が長くなればなるほど国債の利回りを高くし買い手にとって魅力的にすることが必要となります。



しかし非常に稀ですが、短い期間の債券より長期債券の利回りが低くなることがあります。「長短金利の逆転」 これを逆イールドカーブと呼びます。



現在のギリシャの国債イールドは逆イールドです。

これを見ると一目瞭然ですが、2年債利回りは18%弱に対し10年債は13%台となっているのが分かります。
先ほども申しましたが、
普通のイールドカーブというものは右肩上がり (短期イールド<長期イールド) のチャートになるのが普通です

徐々に
イールドカーブが平坦になる (短期イールド=長期イールド) 
その後
逆イールド(短期イールド>長期イールド) と変化していきます。その変化する間に国債発行体の国の景気は後退しているのが一般的と言われており、歴史的にみると逆イールドカーブになってから12~18ヶ月後にその国は不況におちいるとも言われています。
*私の感想今回のギリシャの逆イールドに関して専門家がどういう見方をしているのか、私には全く分かりません。しかし逆イールドが一番高くなっているのが2~3年債ですよね。これはたぶん2013年夏から加盟国の恒久的な救済措置としてESM(欧州安定メカニズム)が発動される予定なので、
それまで と その後 と綺麗に区切りをつけているのだと思います。 (ESM関連記事リンク
その1、
その2、
その3 )
つまりギリシャが2013年のESM発動までにデフォルトもせずに延命措置の繰り返しでどうにか持ち堪えられる

のであれば、その後は「恒久措置」が発動される予定なので大丈夫になるかもしれない

という安心感だと思います。

ですのでそれ(2013年夏)までの利回りを極端なまでに高くしないと、いつデフォルトされるか分からない国の国債なんて買う人いませんよね。問題はギリシャは果たして18%なんていう金利を2013年まで払い続けることが可能なのか?ですね。
結論になりますが、ギリシャの債務再編やデフォルトの噂が出ている限り、逆イールド現象は継続だと思います。
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個人的に納得した説明があったので貼らしていただきます。
http://www.gaitamesk.com/blog/review/2011/04/20110419095940.html
通常、金利は期間が長くなるほど高いのが一般的ですが、ギリシャの場合、昨年のギリシャ・ショックで、長期債の保有者は激減していると見られるため、今回の騒動でも10年債には売りが出にくい一方で、国際支援の発動で短期的なデフォルトリスクは後退したとの見方から短期債の保有者は増えていたと見られます。支援要請からちょうど1年でのデフォルト報道に慌てた短期債保有者が投げ売りに走った結果2年債利回りが急上昇したと考えられます。