今週日曜日から水曜日まで 労働党大会が開催中です。(来週日~水曜日 保守党大会開催)
昨日 ブラウン首相のスピーチがありました。国民の関心

は ブラウン首相が 総選挙の可能性について 言及するか?という一点に集まっておりました。結果から申し上げると 首相は一言も選挙について語りませんでした (注:ブラウン首相は 2010年5月まで総選挙を実施する必要なし)

本日は各紙それなりの観測記事を載せているようです。
<何も言及がなかった=総選挙をやらない と言わなかった> という解釈が圧倒的のようです。しかし 首相になってまだ日も浅い今 どうして 解散総選挙に打って出るのか?
理由
・オピニオン ポールの結果前ブレアー首相の時には いつも 6ポイント以上の差を付けて 保守党がリードしてましたが、ブラウン首相になってからのオピニオン ポールは 全て 労働党優位。一番最近のタイムス紙(日曜版)の結果は 労働党39% 保守党33%で 労働党6%優位。
民放のオピニオン ポールでは 労働党44% 保守党33%で 労働党11%優位
(注:これらのオピニオン ポールは 全て ノーザンロック問題発生後に実施)
・更なる議席数獲得の可能性 (
*参照)
・ノーザンロック問題が 今後 どのような悪影響を英国経済に及ぼすか不透明である為 景気がいいうちに 総選挙を実施したい
・一番早い総選挙日 10月25日(10月1日公示)英国の総選挙は通常 木曜日に実施
注:公示日10月1日は 保守党大会真最中、保守党は選挙に向けて迅速な行動が 党大会終了10月3日以降まで取れない。この点でも 労働党優位
*2005年5月総選挙後の英国下院 総議席数 646議席
与党:労働党 355議席
野党:保守党以下 野党合計 291議席
与党労働党が64議席を越える多数政府
今回のオピニオン ポールを投票予想パターンに当てはめると 64議席差が 3桁に膨らむ可能性が大きいそうです
ここで 総選挙に対する国民の関心は?
前ブレアー首相が現役だった時には 国民の51%が解散総選挙を望んでいました。しかし 現在は
29% 解散総選挙 いますぐ実施希望
39% 解散総選挙をやる必要はない
9% 来年(2008年)実施を希望
9% 2009年実施を希望
個人的には 今年6月に首相になって日の浅いブラウン首相が 敢えて今 総選挙に取り組むというのは 正直 意外でした。しかし 早期総選挙の噂は ノーザンロック問題が起こる以前から語られていたところを見ると 首相になられた時点で ブラウンさんの頭にはあったのでしょうね。ノーザンロック問題以降 来年の英国景気に対する悲観的な見方が大勢を占めている現状を考えると 傷の浅いうちに(?)実施してしまうというのも ひとつの手かもしれません。もし 10月25日早期解散総選挙を実施し 労働党が大敗した場合 ブラウン首相の首相在籍期間は 1827年病死したカニング首相(119日間)の次に短い期間(120日間)となります。
私が ”ちょっと大丈夫かなぁ” と心配しているのは 10月という時期です。10月25日と言えば 夏時間から冬時間に移行する時期、どんどん日が短くなって 心が どんより暗くなっている時。もちろん あと2ヶ月でクリスマスという浮かれ気分が全然ない訳ではありません。しかし ハロウィーン

が アメリカほど重要視されていないイギリスにとって 10月末って 本当に 焦点の定まらないダルイ期間だと思います。だからと言って それじゃぁ クリスマス前のルンルン気分 11月末は?となると 今度は 人々の心はクリスマス

に絞られすぎてしまい 誰も投票に来ないでしょうね(笑)それに 今後 信用収縮市場の悪影響がノーザンロックに留まらず 拡大してしまった場合は 労働党にマイナスに働きますから これまた 無理。やはり まだ 雇用がしっかりしている今 思い切って実施してしまうのが 一番労働党にとっては 無難かもしれません
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N20さまがイギリス在住されてなければここまで詳しい情報いただけないですね。とっても興味深いしありがたいです。