本日のまね得さんの記事の更新ですが、もうしばらくお待ち下さい。ごめんね

本当はそちらの記事を最初に読んでから、この記事を読んで頂きたかったのですが、これだけギリシャ債務再編話しが昨日から出ているのに欧州在住の私が「何も書かない」という訳には行きません

。ですので順番が逆になる (その2が最初に載る

)のは嫌なのですが、やっぱり記事更新します。
まね得さんの記事が載ったらこの記事はその後に場所移動しますね。
ちなみに今朝もPIGS諸国の国債と独国債のイールド格差は拡大

しています。
*ギリシャ債務再編による損失規模今週アイルランドのダブリンで 「欧州年金運用者会議」 が開催されました。当然そこに出席しているのは欧州の大手年金運用者達。ギリシャの債務再編の話しは避けて通れない課題だったのでしょう。
その年金運用者達がはじき出した数字ですが、もし債務再編を通してギリシャの債務残高を 「マーストリヒト条約で決められている
安定成長協定 の公的債務残高 (対GDP比60%) レベルまで縮小させた場合、ヘアーカット率

は
62% となるそうです。格付け会社S&Pのソブリン債格付け主任のオッサンは 「ギリシャは50~70%のヘアーカットが必要になる可能性がある。」 としているので、非常に似た数字ですね。
付け加えますと、そこに出席している年金運用者のうち75%が今後3年以内にユーロ圏加盟国のデフォルトが起こる

と予想していたそうです。
*債務再編後の欧州系銀行もしギリシャの債務再編が現実のこととなった場合

まね得さんの記事でも書きましたが、同国の国債を保有する銀行、特に金額が大きいフランスやドイツの銀行を筆頭に 欧州圏内の銀行全体へドミノ現象が起きる事は避けられないと思います

。 ヘアーカット率が62%となれば、その損失額は膨大なもの

となり、当然これらの銀行は顧客への貸し出しどころの話しではなくなることは簡単に想像がつきますよね。いまや銀行は国境を越えて業務展開してますから、欧州金融不安

欧州の景気大幅減速

欧州から世界への金融不安

とドタバタ「危機感染」

するのには、そう時間が掛からないかもしれません。
*次の峠は6月具体的な日にちは知りませんが、今年6月にはEU/IMF そして 欧州中銀(ECB)の代表団がギリシャの財政状況監査をする為にギリシャ入りする予定になっています。もし今回、市場が恐れている「ギリシャの債務再編」を避けて通れたとしても、6月の監査結果によっては再び債務再編の話しが浮上

する可能性は高そうです。
*その次の峠は2012年ギリシャは2011年の国債償還手当て資金はバッチリ手元にあります

。 しかし2012年は250~300億ユーロの資金を国債発行から入手しなければなりません。
現在の状態が継続しているのであれば、ギリシャによる市場からの資金調達がスムーズに行くとは思えません。やはりそれまでに債務再編をして償還国債残高を減らすことは不可避だと市場参加者は信じ始めてきたようです。
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