お早ようございます

予想 4.4%に対し、実際の数字は4.0%だった3月分英インフレ率 (CPI)。予想より低いインフレ率を眼にしたのは何ヶ月、いや1年以上ぶり

かもしれません。市場ではこの数字が出る前から「予想を下廻る数字」という話しで持ちきりだったのですが、それはロンドン市場だけだったようですね。事実、数字が出てからのポンドは脳天逆落としの下落

を見せています。
*予想以下のインフレ率を見て今回のCPIが予想より低かった一番の貢献者(?)は食料品価格の下落だそうです。2007年夏以来の最大の下落 -1.4%m/m を記録しましたが、これだけでも既にCPIを -0.2%m/m下げる効果があった様子。
本日発表された英小売協会(BRC)による3月小売売上高は -3.5%m/m となり、2005年4月以来の最大の落ち込みとなりました。



これで5月利上げ説が若干後退することは間違いありませんが、それでも英CPIは中銀ターゲットの2倍のレベル

であることには何ら変わりありません。
*私の感想4月下旬に2011年Q1GDP速報値が発表されます。本日の 1)予想以下の小売売上高 2)予想を下廻ったインフレ率 3)先週発表された予想より弱かった
製造業生産高

果たしてQ1GDP速報値はどのような数字になるのでしょうか?2010年Q4は-0.5%となっています。四半期ごとの対比 q/q は、マイナス成長の翌四半期となるため強めの数字にはなるでしょうが、年率 y/y はどの程度になるのか非常に気になります。
英中銀が現在に至るまで頑なに利上げを拒んでいる理由は、今後の英景気減速

インフレの沈静というシナリオであると私は思っています。果たしてこの3月分の弱い数字が 「英中銀シナリオの始まり」となるのか?興味深いところです。
最後になりますが、今後もガソリン代の値上げが続くようであれば、英中銀のインフレ・レポートにもあったように、この国のCPIは一時的にせよ5%に達する危険性

はずっと継続します。以前このブログにも書いた記憶がありますが、英国のガス・電気供給会社6社全部がこの夏に15%程度の値上げに踏み切る

ようです。過去12ヶ月の間に家庭用燃料は32.3%上昇しています。ここで更なる値上げ実施は、私達にとって相当な打撃

になることは間違いありません。
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