お早ようございます。先ほど 英中銀MPC議事録が公開され、予想に反して(?)6対3で政策金利据え置きとなりました。普通の日ですと、議事録公開が市場の関心を一手に集めるのですが、今日は違います。それはあと75分で「2011年度予算案」が発表されるからです。
今回の予算案は 「景気回復支援」をテーマにされたものとなる様子です。とりあえず現在市場にもれ聞こえている内容を御紹介しましょう。
*GDP予想英予算責任局(OBR)は英GDP下方修正をすると見られています。
2011年のGDPは以前の予想 +2.1% から +1.8%へ、2012年の予想は +2.6%から+2.1%へそれぞれ下方修正の予定


現在の政権の任期は2015年春となっています。2011年と2012年のGDPが下方修正されたとしても、果たして2013年や2014年の部分がどうなるのか、現在のところ不明です。もしその部分が逆に上方修正でもされていれば、マーケットの受け止め方は思ったより「がっかり」でなくなる可能性もあり です。
*赤字削減最優先この連立政権の最優先事項である「政権の任期内に赤字をゼロにする」 これを本日変更するとは絶対に思えませんが、念の為にここに書いておきます。
詳しい内容としては、2015/6年度が終わるまでに、構造的赤字をゼロにし、英財政を完全に立て直す となっています。しかし実際の各省庁歳出削減策の実施は2011年からとなっているので、2011年から5年後 つまり2016/7年度の終りまで と修正しないという保証は ないのかもしれません。
*税収入に関して現在の英国では労働者の給与上昇率は インフレ率の半分くらいです。各世帯が可処分所得減少で苦しんでいるのと同様に、政府も所得税やそれ以外の税収入不足で悩んでいます。
4月から法人税も下がります。個人の税控除額も増加します。つまり政府の税収入は突然の景気回復が伴わない限り、減る事はあっても増える事は考えづらいです。その中で果たしてどのように「持続的な景気成長」を成し遂げながら「赤字削減」を平行して実施するのか、お手並み拝見と行きましょう。
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