明日(水曜日)はオズボーン財務相が2011年度予算案を発表します。本日発表されたインフレ率 そして PSNBやPSNCRは予算案発表前の最後の指標。
2月分CPI +0.7% m/m (予想 +0.6%)、+4.4% y/y (予想 +4.2%)
2月分RPI +1.0% m/m (予想 +0.7%)、5.5% y/y (予想 +5.2%)
2008年10月以来、最高のCPI
1991年7月以来、最高のRPI
2月分 公的部門純借入額 (Public Sector Net Borrowing = PSNB) 102億8,000万ポンド (予想 80億ポンド)
公的部門借入純所要額 (Public Sector Net Cash Requirement = PSNCR) 69億8,100万ポンド (予想 42億ポンド)
PSNB記録開始(1993年)以来、2月分の数字としては最大の借入額
*PSNB と PSNCR英予算責任局(OBR)が発表した2010年度公的部門純借入額 (Public Sector Net Borrowing = PSNB)予想総額は1,485億ポンド。先月までの総額は1,210億ポンド

本日発表の数字を足すと約1,313億ポンド。今回発表された数字は2月分だったので、まだ3月分の発表を待たないと 2010年度の数字にはなりません。

2月分の数字を80億ポンドと予想してオズボーン財務相は明日の予算案の数字を設定していたとしたら、オーマイゴット


状態でしょうね、今頃...... しかし単月の数字をそこまで重視するとも思えないので、明日の予算案では予想通り 「景気回復支援のための予算案」

となるのでしょうか?
*インフレ率(CPI)先月英中銀が発表した四半期インフレーション・レポートでは、2011年第1四半期の平均CPI率は 4.08%
たった今 発表された2月分CPIは予想を上廻る4.4%
そうなると、もしインフレ・レポートのQ1インフレ率4.08%(平均)を達成するには、来月発表される3月分CPIは3.8%くらいまで下がらなければなりません。


リビア内戦の影響で現在ガソリン代がグングン値上がりしています。それに加え、今年1月にVATが17.5%から20%へ上がった時に、その場でVAT上げ分を小売価格に反映しなかった業者が、ここに来てVAT上げ分を上乗せし始めているところも出てきています。

そうなると来月発表される3月分CPIが4%以下に下がる可能性は個人的には難しいのではないか?と思っています。

これでますます英中銀MPCの理事達の「利上げ派」が増加する可能性が増えました

ちなみに英統計局は2月分のCPIが予想の4.2%よりも高い4.4%を記録した背景には、家庭用暖房費の上昇としています。
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