世界中が中東情勢、そしてそれによる原油価格高騰

に目を奪われている隙に、ユーロ圏加盟国の国債に対するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ギリシャをはじめとするPIGS諸国の国債の保証料が軒並み上昇

しています。その背景には、中東情勢逼迫から発生した原油価格急騰が潜んでいると言われています。今までの「PIGS諸国CDS保険料上昇」の背景に全く姿を現さなかった中東情勢。どうしてここで突然PIGS諸国の国債に中東情勢が関係してきたのでしょうか
*赤字削減の遅延懸念このすぐ下の記事でも書きましたが、原油価格が$120を越えてしまうと、世界的景気回復に水を差す

と言われているようです。PIGS諸国、特にギリシャやアイルランドなどの欧州/IMFから金融支援を受けた国にとっては、経済成長回復なしでの赤字削減は不可能

です。金融支援を受けた際に具体的な数字を示して「赤字削減を早急に実施する」と約束している以上、ここにきての原油高は彼らにとって予期していなかった向かい風

となってしまいました。
*ポルトガル市場では「果たしてポルトガルは金融支援を受けるのか?」 ではなく、 「いつ要請するのか?」に視点が移ってきています。その理由は 過去に金融支援要請の「きっかけ」となった10年債イールド 7%です。
このチャートは
現在のPIGS+ベルギーの2010~現在にかけての10年債イールド・チャートです。

ギリシャ、アイルランド共に7%に達した時点で救済を受けました(チャート上の水色の線が7%)。ポルトガルは昨年一瞬7%に乗りましたが、その後下げに転じました。しかし今年に入ってからはずっと7%より上で推移しています。これが「果たしてポルトガルは金融支援を受けるのか?」 ではなく、 「いつ要請するのか?」に視点が移ってきた理由でしょう。
念の為にスペインとベルギーのチャートも付け加えましたが、これらの国は7%には全く達していません。
最後になりますが、
某米銀 ユーロ買い推奨:
買い 1.3716、損切り 1.3495、 ターゲット: 1.4000、究極のターゲット: 1.4283
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