FT紙によると、サウジアラビアは欧州の石油会社各社と増産に関する協議に入ったそうです。
リビア危機の悪化が「オイル危機」

にまで拡大しそうな現在、原油価格$120を目前にしてOPECによる増産体制の完備が急がれます。原油生産世界一を誇るサウジアラビアは、これ以上の原油高は世界経済を脅かすものであることを非常によく理解していることに加え、「一体この先 中東で何が起こるか分からない」不安

を払拭するためにも一刻も早い原油増産が必要とされていることも理解している模様。
現在のところ、サウジアラビアは欧州側からの「具体的な数字を伴った増産依頼」を待っているとされています。
*増産の手段1)一番手っ取り早く、サウジアラビア自身が増産に踏み切る方法増産された原油は東西パイプライン (サウジアラビア東部州アブカイク/ガワール(Ghawar)からヤンブーに至る 747 マイル、直径 48 インチの原油パイプライン)を通じて紅海側からの原油輸出を可能にする

主に欧州圏への原油輸出
2)原油スワップ方法西アフリカ地域のアジア向け輸出用原油を欧州向けに切り替える (西アフリカ地域なので スエズ運河を通過せずに短期間で欧州に原油が運べる)

アジア向けの原油はサウジアラビアが代わって生産する
*余剰生産枠現在サウジアラビアの余剰生産枠は一日につき400万バレル。これはリビアの1月の生産高 158万バレルを十分すぎるほどカバー出来る計算になっています。
石油専門家によると、サウジアラビアは増産依頼を受けてから24時間以内に100万バレルの増産が可能

欧州に実際に供給されるのは、その10日以内 (タンカーで運ぶ時間)
原油価格動向からは目が離せません。
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