米ゴールドマン・サックスがグローバル・マクロ自己勘定取引デスク閉鎖を発表したようです。15日のWSJ紙には「数日以内に閉鎖予定」と発表され、現在ブルーンバーグやロイターでも記事になっています。たまたま時間があったので、読んでみました。
記事によりますと、このデスクはたった8名で構成されており取引対象は「通貨、株式、債券などの関連金融商品」全般。どうして閉鎖決定に至ったのかといえば、昨年夏に成立した米国金融規制改革法(ドッド=フランク法)のボルカー・ルールに沿って決定されたものです。
ボルカー・ルール?昨年私も
ブログ記事を通して吼えた 
のですが、結局 作夏に米国金融規制改革法(ドッド・フランク法)が成立しました。ボルカー・ルールとはこの改革法の一部であり、当時の経済回復諮問委員会委員長/連邦準備制度理事会(FRB)の元議長であったポール・ボルカーの名をとって、ボルカー・ルールと呼ばれています。
このルールは銀行による自己勘定取引を禁止

するものとなっており、第2のリーマン・ショックの引き金

になりかねない自己勘定取引の損失による破綻や損失の回避が目的とされています。
マーケットの噂ゴールドマンの自己勘定取引デスク閉鎖に伴い、同デスクが保有している既存ポジションの解消が行われた?

水曜日のユーロやポンド下落速度を早めたのではないか? という話しが出ているようです。
話しが少し逸れますが、ボルカー・ルールに沿って自己勘定デスク閉鎖に動いているのはゴールドマンだけではありません。しかし他の米銀に於ける自己勘定取引から得られる収益は全体の1~2%となっており、ゴールドマンの10%

とは大きな差があります。
当然ゴールドマンもアホではないので、このルールが発表された直後、自己勘定デスクの一部を同行のアセット・マネージメント部門へ移動させ、「顧客資産取引」を中心にしていると発表しています。つまり銀行の「自己資金」での取引は禁止されましたが、客の資産運用が主となるアセット・マネージメント部門であれば大丈夫

というという解釈です。
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