だいぶ遅くなってしまいましたが

、本日 英1月分インフレ率の発表がありました。
CPI率 +4.0% y/y、 +0.1% m/m
年率4%台は2008年11月以来。通常毎年1月はクリスマス商戦後となるので前月比の数字はマイナスになる傾向があるのですが、今年は1月4日から上がったVAT(付加価値税)や原油価格の上昇、ポンド安などが影響して+0.1%を記録。
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とした4.0%理解に苦しむ方がおられるでしょうが、4.0という数字を見て

としたイギリス人が多いのではないでしょうか?その理由は下手すると1月の数字は一気に4.5%くらいになってしまうのでは?という噂があったからです。
しかし間接税分を抜いた消費者物価指数(CPIY)が2.4%まで上昇している事は注意すべきでしょう。この数字はリーマン・ショックが起こった2008年秋以降、一時的に5%台に乗り、その後徐々に3%台に落ち着き、ここに来て1%台まで落ちていました。しかし2010年12月に2.0%となり、先ほど発表された1月の数字は2.4%となっており、間接税を抜いた部分でもインフレの芽が出てきた危険性があるからです。楽観的に「景気浮揚の前触れ」と取るか、ネガティブに「手のつけられない商品価格の上昇により悪いインフレに悩まされるのか?」と取るのかは近い将来判明することでしょう。
それ以外のインフレ要因となるべく賃金上昇率、マネーサプライ、余剰生産能力などは全く上昇していません。
キング総裁は更なるインフレ率上昇懸念を述べていますが、VATが上がった時にすぐにそれを反映せずに2月から 又は 新年度からVAT上げを反映する決断を取った小売業者は多数います。その為VAT上げの「織り込み」が完成していない可能性があるので、キングさんもまだまだ楽観出来ない事を強調しているのかもしれません。
ここでも書きました が、明日発表の英中銀インフレーション・レポートの発表が待たれます!
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