今年10月に任期が切れるトリシェ総裁の後任候補で一番人気なのが、ドイツ連銀総裁のウェーバー氏です。
この記事 でも書きましたが、
「世界最強の中央銀行」という位置づけを守り抜いた旧ドイツ連邦銀行の長を次期ECB総裁にという希望は国境を越えて強くなっている矢先の出来事となってしまいました。
*連銀総裁2期目にも無関心?現在のところ、ウェーバー氏の今後の進退を巡って「確実は情報」は取れていないようですが、総裁としての1期目の任期が2012年に満了した後、再任を目指さない可能性を示唆したとも言われています。一番興味がある「任期切れ後」ですが、これまた噂として独最大手:ドイツ銀行総裁就任という話しも漏れ聞こえているようですが、この噂に対してドイツ銀行はノーコメント。
*ウェーバー総裁が次期ECB総裁でなくなる事から発生するかもしれない市場への影響市場参加者はウェーバー氏を勝手に「ECB次期総裁」と位置付けてしまっていた為、ユーロを取り巻く環境に変化が生じるのは避けられないと個人的には思っています。ここで繰り返し申し上げる事でもないでしょうが、ウェーバー氏はタカ派中のタカ派と見られている為、ECBの政策金利設定のスピードに関する「変化」が考えらえるかと思います。つまりウェーバー総裁がECB総裁に就任したら、トリシェ総裁よりもずっとインフレに対する対応が早くなるであろうというのが一般的な見方でした。しかし今回の噂が本当だとした場合、ウェーバー氏が候補から外れた事により利上げ期待後退の可能性が浮上します。
まぁ そうは言ってもECB総裁が誰であろうともインフレ・ファイターである事に違いはなく、ただ単にウェーバー氏が候補から外れたと言って次の総裁候補者がタカ派ではない という保証はどこにもありません。それに加え、ECB総裁となるべき人は市場の安定も最大関心事でしょうから、ウェーバー総裁でなくなった = ユーロ売りという発想はあまりにも単純すぎるかもしれません。市場はこの噂を受けて一旦ユーロ売りの動きになりましたが、公式に確認されていない点に加え、これだけを材料にユーロを売り進めていくだけの根拠にも欠ける と個人的には思っています。
*次期ECB総裁候補は?ドラギ・イタリア中銀総裁
メルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁
レグリング・欧州金融安定ファシリティー(EFSF)最高経営責任者(CEO)
*今後起こりうるシナリオ1)ウェーバー総裁以外のドイツ人がECB総裁に就任

この場合は上で挙げたレグリング氏が有力
2)今までオランダ

フランスから総裁が選出されたので、新総裁はユーロ加盟国の小さい国からの選出

この場合は上で挙げたメルシュ・ルクセンブルグ中銀総裁が有力
3)トリシェ総裁任期切れ後の総裁候補として挙がっていた伊ドラギ総裁が横滑り就任
いずれにしても、ウェーバー総裁の公式発言を待つしかなさそうです。
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