月曜日の市場開始前に是が非でもアイルランド救済支援内容を固めようとしたヨーロッパ

先週金曜日の夜にEU大統領、バローゾ委員長、トリシェ総裁、メルケル首相、出たがり

サルコジ君などが緊急コンフェレンス・コール

を召集し、アイルランド救済支援の「最終決定」の概要を話し合ったそうです。この電話会合は土曜日にも持ち越された様子で、その内容を受け本日日曜日午後1時よりブリュッセルズで、緊急ユーロ圏財務相会合(ユーロ加盟16カ国)とEU財務相会合(EU加盟27カ国)が相次いで行われました。この場でアイルランドへの金融支援が承認された運びとなり、とりあえず月曜日の市場での「ユーロ暴落に対する防衛体制」が出来上がり、これ以上の「周辺国への感染」を防ぐのが狙いのようです
*欧州金融安定化基金今年5月にギリシャがこけた時、欧州が一丸となりユーロ加盟国の「落第生に対し金融支援します!

」 「ユーロは不滅だ!」 という姿勢をアピール、ユーロ加盟国への金融支援が必要となった場合に備え、’欧州金融安定化基金’ というものが出来ました。この基金は総額7,500億ユーロとなっており、その内訳は 1)
EFSF 
4,400億ユーロに及ぶユーロ圏政府保証付き欧州金融安定ファシリティー 2)
EFSM 
600億ユーロの融資を可能とする欧州金融安定メカニズム 3)
IMF支援 
2,500億ユーロ
今回のアイルランドに対する支援はこの安定基金から出るようです。
*アイルランド支援総額850億ユーロ、金利は6.7%日曜日の午後1時から会合が開かれて最終決定されたという割りには、日曜日のタイムス紙日曜版には既に850億ユーロという規模、そして支援の一部である融資に対する金利が6.7%という事実が報道されているのは、どうしてなのか

私にはよく判りません。事前に漏れ聞こえていたのでしょうか?
まぁそれはそれで置いといて、850億ユーロのうち500億ユーロはアイルランド財政赤字削減用、350億ユーロはアイルランド系銀行に注入可能な公的資金枠となるようです。
今回の支援決定報道を受け、アイルランド野党のFine Gael党 (フィナ ゲール)は融資金利が高すぎるので現政権の決定は受け入れられないとしているようです。受け入れないなら勝手にどうぞ!という感じですが、私は...
EFSFに関する「怪しげな見方」についてはまた後で別記事とします
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