英国債 モテモテ状態

みたいです。
本日のFT紙によると、英中銀が発表した世界中の投資家による今年8月の英国債購入額は86億ポンド、この数字は前年同月比55%高

、6ヶ月平均購入額は80億ポンドとなり、1980年統計開始以来の高さ

だって!凄いよね
*どうして英国債が大人気なの?1)英中銀による量的緩和再開期待
2)米欧がこけそうなので、英国が安全避難的投資先として浮上
3)第2四半期GDPが予想の2倍以上の伸びを示した
冷静に考えると 3)のGDP予想の2倍以上の伸びを示したんだったら、どうして

1)量的緩和再開期待が出て来るんだよ~~!と FT紙の記者に絡みたくなる

のは 私だけでしょうか?
*英中銀 9月の金融政策委員会(MPC)のおさらい今月のMPCは政策金利0.5%据え置き、量的緩和策もそのまま据え置き。9名の理事達の投票配分は8対1.つまり8名が金利据え置き、1名が利上げ。利上げの必要性を訴えたのはセンタンス理事。
*MPC ポーゼン理事 量的緩和策再開発言今週に入りMPC理事の一人、ポーゼン氏が量的緩和再開の可能性を示唆しています。あくまでも これは「この理事」の見解でありMPC全体の見解ではないので、そこはくれぐれも誤解のないように。
*世界の投資家は今後も英国債を買い続けてくれるのか?まぁ、世の中そんなに甘くないでしょうね。
10月20日に予定されている各省庁歳出削減見直し案の内容如何では、ここから英国の成長率が止まり、再度 リセッション入りする危険性は捨て切れません

(つまり 赤字削減と成長率維持のバランスが狂った場合

)

そうなるとポンド下落の可能性が高まる

国内の投資家はさておき 海外の投資家が英国債に投資する魅力がなくなる

世界の投資家の英国債の投げが始まる可能性もある。
これに加えて 英10年債のイールドは、今年第1四半期には4.30台でしたが、現在は2.90%くらいまで下がっていることを考えると、投資家の一部利食いが出て当然のレベルかもしれません。
まぁ 簡単に言ってしまうと、こういうシナリオかと思います。何はともあれ、英中銀は10月20日の見直し案を確認するまでは、金融政策の変更は出来ないでしょう。そして翌月の11月には四半期インフレーション・レポートが出ますので、そこではじめて英中銀の「見解」が明らかになるという時間軸で私は見ています。

この代表的な例が 今市場を騒がしているアイルランドです。昨年までガンガンに赤字削減策を断行していましたが、今年に入り成長率が息切れしてきました。
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