お早ようございます

なんだかロンドンに戻って以来、書く記事全部が「アイルランド」関連になっていますね...

。イギリスのニュースが拾いにくい日本ですので、アイルランドのものは もっと難しいかもしれない。だから書き甲斐があります
*国有化銀行:アングロ・アイリッシュ銀行を巡る懸念私がイギリスに戻った先週の時点で既に、「アングロ・アイリッシュ銀行の救済にかかる費用は果たしてどのくらいになるのか?」という話題が市場では駆け巡っていました。先週の時点で アイルランド政府が同行の救済にかけた費用は229億ユーロ。週末にかけて 「こりゃ 救済に必要な額はそうとうな数字になるぜ。アイルランド政府 大丈夫かね?どうにもならなくて欧州委員会に救済資金援助でも頼むのかね....?」という話しになってきて、今朝になると 「350億ユーロを越えるんじゃないのかい?」とドンドン話しはエスカレートしてきました。
当然 今朝の市場では、アイルランドとドイツ国債イールド格差はユーロ導入以来の高水準をを更に上回ってスタートしています。
*どうして救済コストが一気に膨らんだのか?昨日米格付け会社:ムーディーズが、アングロ・アイリッシュ銀行の優先債格付けをA3からBaa3へと 3段階引き下げました。ちなみに「Baa3」は投資適格級の最低基準ッス
これだけでも「もういいじゃないか!」と言いたくなるところですが、ムーディーズは更に 「アイルランド政府が同行の債券保有者に対して支払いを保証しないと、ジャンク債への格下げもあり得る。」という捨て台詞まで吐く始末
*他の格付け会社の反応は?S&Pが アイルランド政府によるアングロ・アイリッシュ銀行救済資金が増額した場合には、アイルランドの格下げもあり得ることを示唆しています。
*ドミノ倒し再開先週アイルランド関連ニュースで市場が騒いだ時に真っ先に攻撃を受けたのは ポルトガル
今日は スペインに飛び火

しています。
ムーディーズは今年6月30日にスペインの格付け見直しを発表しています。その時に「見直し期間は3ヶ月以内」

つまり今月末までに 格付け/見通し共に据え置き、見通しを下げる 又は 格付け自体を下げる のいずれかの行動を取る事になりますので注意

が必要です。
ちなみに 3つの格付け会社のスペインの格付け状況は
・S&P AA(ネガティブ)
・ムーディーズ AAA(見直し中)
・フィッチ AA+(安定)
最後になりますが、アイルランド関連記事は この記事の2つ下と3つ下にありますので (リンクする時間なし ごめんなさい)是非お読み下さい。
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