ギリシャの次はスペインか?という話しが 今週になって市場をかけめぐっています。
*どうして 今度はスペインなのか?昨日は独国債とスペイン国債との利回り格差が過去最大規模にまで拡大し、2年物の資金を市場から借り入れるコストは2ヶ月前と比べ ほぼ2倍のレベルまで上昇してしまいました。その背景には欧州各国の銀行に対するストレステスト(銀行の健全性審査)の実施の是非 そして スペイン第2の銀行バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)が市場から資金調達が出来なくなってきた事を認めた事が原因と言われています。
ストレステストに関しては また別の機会に記事にし、ここでは 資金調達に関する危険性のみを書きます。
もしスペインの銀行が市場から資金調達出来なくなった場合、真っ先に支援に動くのはスペイン政府/中央銀行であるべきです。しかし政府の財政には銀行救済用の余剰資金などある訳もなく、最終的にはギリシャ同様 EUで新設された「欧州救済資金」から緊急融資を受ける以外 打つ手ナシ状態に陥る危険性が出てきました。スペインの銀行と一口に言っても、過去10年間に及ぶスペイン不動産業界に多額の融資残高を抱えている「カハ」という名で始まるスペイン貯蓄銀行まで含まれるとなると、欧州救済資金全額でも足りなくなるのではないか?という恐ろしい現実が待っているようです。
昨日 マーケットでは 「資金繰り難に苦しむスペインの為に EU,IMF,米連銀が共同で2,500億ユーロ相当のクレジットラインを急遽新設」という噂が流れましたが、これはすぐに否定されました。しかし 市場ではスペインの2年物イールド(昨日の時点で 3.12%)が4%に乗った時点でスペインは市場からの資金調達を断念し欧州救済資金の使用を正式に要請するのではないか?という見方が出てきたもの事実です。
*6月17日の重要性そうです、本日がスペインに取っての ある意味「運命の日」となるかもしれません。その理由は スペインは35億ユーロ規模の10年と30年物の長期国債入札を実施するからです。この入札資金は 来月末に満期を迎える約160億ユーロの国債を償還分の一部に充てられるものなので、是が非でも成功させなければなりません。
実施時間は FT紙によるとロンドン午前9時30分からとなっています。今 既に9時30分を過ぎてますので 結果が出たら また 記事を書きます。
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