11月11日という縁起の良い日から、YJFXさんのご好意で隔週コラム記事を担当させていただくことになりました。


皆さんも今年に入ってから一世風靡した「ワクチン・トレード」を覚えていると思うが、主要国の中で最もワクチン接種が早く始まった英国ポンドが大きく買われた。ワクチン・トレードのロジックは、ワクチン接種完了に伴い、1年以上続いたロックダウン解除が可能となり、経済が完全に解放される。ロックダウン中にお金の使い道がなかった私達は、そのお金を持って久しぶりに営業を再開した小売店に足を運び消費する。このように今まで眠っていた需要が高まり、景気回復基調はより力強くなり、インフレ期待値が高まる。集団免疫の達成によりパンデミック前の「普段の日常に戻ろうとしている社会」では、一時的に解雇されていた人達の再雇用も進み、経済や労働市場の緩みが縮小する。結果として、金融緩和政策からの出口戦略が視野に入ることを先取りした形で通貨が強くなる。こういうシナリオであった。
先月の終わり頃から、今までずっとワクチン接種が滞っていたヨーロッパでも接種がスムーズに運ぶようになり、次々とロックダウン解除に向けたニュースが飛び込んできた。当然、ドイツの長期金利が上昇し始め、それと歩調を合わせてユーロ高の動きが目に付くようになった。これもワクチン・トレードの一種であろう。
主な内容は、
・ ドイツ10年物国債利回り、限りなく0%に近づく
・ アメリカとドイツそれぞれの長期金利比較
・ ドイツとアメリカとの長期金利差(イールド・スプレッド)
・ ここからのユーロ記事の閲覧方法が若干変わりました。今まで通り、毎月2回コラム記事を掲載いたしますが、月に一度はどなたでもお読みいただけます。もう一度は口座保有者の方に限り、取引画面よりレポートを見ることが出来ます。
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