火曜日の
FXプライムbyGMOさん の動画でもお話ししましたが、ユーロ実効レートが、100を挟んで神経質な動きをしています。

(クリックすると拡大します)
今週木曜日にECB金融政策理事会、そして金曜日から2日間に渡り、
臨時EUサミット が開催されます。
今回のサミットでは、
2021/27年の「7年間中期予算案」と、そこに含まれる「EU復興基金案」について、協議します。
EU復興基金案は、5月に突如、メルケル独首相とマクロン仏大統領がオンラインで共同記者会見をして出された「パンデミック金融支援案」でした。
まだ欧州は連邦化されていないため、共同の予算局や財務省などが存在していないので、ユーロ共同債構想は無理

そこで、EUを発行人として債券を発行し、それを原資にして、困っている国(メインは、イタリア・スペイン・フランス)を助けましょうね

ということです。
欧州としては、初めての広義の「債務の共有」ということで、特にキャッシュでの支援部分に対し、オランダ・オーストリア・デンマーク・スウェーデンは、抵抗しています。
オーストリアは、認める代わりに ある交換条件を出しました。
デンマークは、やや態度を緩和させています。
EUとしてはオーストリアの要求(ここでは省略)を飲むと、芋づる式に他の加盟国も同様の措置を要求してくることが懸念され、決断が難しいでしょう

スウェーデンは、そもそもパンデミックで傷ついている国はユーロ加盟国なのに、どうして私達が金銭的な負担を余儀なくされるのか、納得いかない様子です。
オランダは、ダメ

同意できない

の姿勢を貫いています。
そして、オランダとオーストリアは、EU復興基金だけでなく、ユーロ圏財務相会合の議長選出でも、こっそりと手と手を取り合い、ドイツやフランスに 「ざぁま!」 しました


ということで、「EU復興基金」という 手と手を取り合い辛い国を助けましょう というキラキラ感


の裏では、ドロドロの様相を呈している。
こういうヨーロッパが、私は人間らしくて好きです
毎週月曜日と水曜日〜金曜日に井戸端会議でコラム記事
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本日は、英国政治問題で、各党の支持率が大きく変わったことについて、井戸端会議で書いています。
是非一度、覗いてみてくださいね



