本日 英中銀のSuper Thursdayが行なわれます。
政策金利、投票配分(議事要旨)、四半期インフレーションレポート(以下、QIR) が、ロンドン12時 (日本時間 20時)に発表。
その30分後に、カーニー総裁とブロードベント副総裁による記者会見と続きます。
次のSuper Thursdayは、11月7日ですので、もし本当に英国が10月31日に離脱した場合は、EUのメンバーとしての英国最後のSuper Thursdayになるかもしれません。
* 金融政策についてのコンセンサス政策金利、QE策の枠 ともに据え置き
* 投票配分議事要旨で発表される政策金利とQE枠の決定に対する9人の理事の投票配分は、
ともに9対0で据え置きがコンセンサス
* 今回の注意点今までのQIRは、「英国は、Brexit離脱条件に沿って、スムーズに離脱する」が、前提条件となっていました。ボリス首相登場により、果たして明日のQIRは、「合意なき離脱」を前提に作りかえられるのか?それとも、スムーズ版と合意なき版、2つがあるのか? 誰にもわかりません。
前回のQIRは5月に発表されましたが、それ以降の世界的景気減速を受け、米欧日 それぞれの中央銀行も、追加緩和 或いは利下げ路線を鮮明にしています。
これだけを考えても、英中銀だけが、今後も利上げ路線を歩むことは、考えづらいです。
党首選キャンペーンでは、「合意なき離脱となるのは、100万分の1の確率でしかない。」と語っていたボリスが、いざ首相になれば、「議会の一時休会も辞さない。10月31日に離脱することがデフォルトプラン」と意見を変えてきました。
それを考えると、英中銀も「スムーズなBrexit」を前提にQIRを作成することは、現実的ではありません。
* 考えられるシナリオ① 「スムーズなBrexit」という前提を貫き通す。金融政策スタンスのみ変更合意なき離脱政権が誕生したにもかかわらず、頑なに「スムーズなBrexit」を前提としたマクロ経済予想を発表する。
ただし、英中銀の金融政策に対するスタンスは、前回5月の「Hawkish タカ派」から、「ニュートラル」に変更
具体的には、「世界経済減速や先行き不透明感を重視し、英中銀は今後のなりゆきを注視する。」などという文言を追加。
金融政策は、9対0で据え置き決定
② 「合意なき離脱」をメインシナリオに置き換えはっきりと、「英中銀は合意なき離脱」をメインシナリオに置き換える」と語り、マクロ経済予想も、それに基づいて書き換えられる。
この場合、将来のGDP予想が特にかなり下方修正されるため、ポンドにはマイナス材料となり大きく下落するかもしれません。
金融政策は、9対0で据え置き決定
③ 「スムーズな離脱」が前提は変わらず、合意なき離脱について懸念を示すだけボリス政権発足して間もないため、ドラスティックに予想を変更せず、とりあえず合意なき離脱に対する懸念を示すだけとする。
最近の雇用市場も堅調であることを、繰り返す。
金融政策は、9対0で据え置き決定
④ 「スムーズな離脱」を前提に据え置くが、利下げ票を入れる理事がいる③と似ているが、1~2名の理事が、利下げ票を投じる。具体的に誰が票を入れるか、悩むところですが、ハスケル理事あたりが筆頭候補でしょうか?
金融政策は、8対1 或いは 7対2で据え置き決定となるが、ポンドは下落するでしょう。
⑤ 「スムーズな離脱」を前提に据え置き、合意なき離脱懸念もないかなり可能性としては少ないシナリオですが、念のために書きました。
雇用市場が堅調。インフレもとりあえず大丈夫。最近のポンド急落について懸念を示し、利上げの可能性を示唆しかねない???
* 私自身の結論11月のSuper Thursdayでの英中銀利下げ(25bps)が、金利先物市場では、50%の確率で織り込まれています。
さすがに、この期に及んで「合意なき離脱」の可能性を無視する訳にはいかないでしょう。ただし、将来のマクロ経済予想を、2セット(スムーズ版と合意なき版)発表するのも、どうなのかな?と、正直 よくわかりません。
QIRを読んだことがある方はお分かりでしょうが、レポート内にピンクでハイライトされたページが必ず含まれています。このピンクページは、「その時最もホットな材料」についての英中銀の分析です。
もしかしたら、今回は合意なき版の分析結果を、このピンクページで紹介するんじゃないか?と、私は睨んでいます。
ボラティリティーが高まると思いますので、ポンドポジションをお持ちの場合は、くれぐれもお気をつけください。
ということで、Super Thursdayまでに戻れるよう、これからジムに行ってきます

ポンド関連通貨のスプレッド、大幅縮小


2019年4月1日(月)より、3月末まで実施している下記4欧州通貨ペアのキャンペーンで提供している現行のスプレッドを「通常スプレッド」とします。