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合意なき離脱は、ストップできるのか? 

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 



英 合意なき


日本でも報道されておりますが、8月28日にボリス・ジョンソン首相(以下、ボリス)が「議会閉会」を発表しました。

今回のコラムでは、これについて説明するとともに、議会閉会時に「合意なき離脱」を回避する道が、まだ残っているのか?それについて考えてみたいと思います。

日本の報道では、「議会閉会、停会」両方の表現を使用しておりますが、コラムでは「閉会」という表現を使わせていただきます。





今回のコラムは、セントラル短資FXさん のご好意で、どなたでも読めるようにしてくださいました   ありがとうございます。



・合意なき離脱反対派集会

・ボリス、議会閉会を発表

有権者による請願
労働党、自民党それぞれの党首によるエリザベス女王への書簡
国民による抗議デモ

・議会閉会とは?
① 議会閉会とは?
② 閉会は、特に異例なことではないのか?
③ どうしてボリスは、議会閉会を決断したのか?
④ 議員は、議会閉会に反対する採決を実施できるのか?
⑤ 議会閉会における枢密院の役割
⑥ エリザベス女王は枢密院の提案を拒否できるのか?
⑦ 議会閉会と合意なき離脱との関係
⑧ 議会閉会をやめさせるための法的措置は?

・9月3日議会再開後の予想
① 内閣不信任案動議提出
②内閣不信任案動機が提出されない場合
③ EUサミットでの合意は?

・内閣不信任後の、組閣期間について

・ここからのマーケット







コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>> 合意なき離脱反対派議員たちは、内閣不信任案動議は提出せず、代わりに新しい法案を提出し、早急に採決へ持ち込むことも考えられます。

法案内容は、「10月中旬までにボリス政権がEUとの離脱交渉に合意できなければ、交渉期間の延長をボリス政権に義務づける」 という予想が既に出回っています。

この場合、9月3日の議会再開後すぐに、Emergency Debate(別名:SO24 Standing Order No.24)「緊急審議 (議事規則24号)」制度を利用することが可能です。<<<





どうぞごゆっくりお読みください 





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絶対に押さえておきたい「Brexit最新情報」 

11月11日という縁起の良い日から、YJFXさんのご好意で隔週コラム記事を担当させていただくことになりました。 




9月3日の英議会再開まで一週間を切った。

今回のコラムでは、9月相場の主役のひとつであるBrexitを巡る夏休みの間の動きと、議会再開以降、予想される動きをご紹介しよう。



記事の閲覧方法が若干変わりました。今まで通り、毎月2回コラム記事を掲載いたしますが、月に一度はどなたでもお読みいただけます。もう一度は口座保有者の方に限り、取引画面よりレポートを見ることが出来ます。今回のレポートは、口座保有者の方向けに書かせていただきました。

スマホアプリで、レポートを見たとき、こんな感じで、表示されます。



      


YJFX 2019年8月28日


コラム全体のご紹介は、下のバナーをクリックしてください。そこからも記事が読めるようになっています。


               

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議会停会、エリザベス女王が承認

本日、ボリスは議会停会を発表しました。


* 昨日の「合意なき離脱反対集会」を受けてだと思います
昨日、労働党コービン党首が野党各党の党首を招いて、集会を開きました。各党、それぞれの思惑はあるものの、ひとまずそれは一旦忘れ、「合意なき離脱は絶対に阻止しよう 」 ということで合意しました。

ここが一番大事な点ですが、この会合が開催される前、コービン党首は内閣不信任案動議提出  内閣不信任   2011年議会任期固定法(FTPA)で定められている14日間の「組閣期間」を利用して、「合意なき離脱反対暫定内閣」を樹立    コービン党首が暫定内閣の首相となる

こういうシナリオを描いていました。しかし、野党の中には、「コービン首相」の部分で絶対に無理  という意見もあり、昨日の集会ではこの案はひとまず保留し、内閣不信任案動議の提出は、最終手段で取っておこう!という結論となりました。




* 早速、ボリスが議会停会
内閣不信任案動議の提出がないのなら、話しは簡単だ!  と、たぶんボリスは思ったのかもしれません。

早速、議会停会を申し出たのです。

この提案は、エリザベス女王のところに行き、そこから機密院の判断を仰ぐ形となりました。結論から申し上げますと、機密院の幹部会みたいなエライおっさん達は、停会を認めたのです。



議会停会承認


 これが、その承認の書簡ですが、よ~く見ると、機密院の決定者の名前の中に、保守党Brexit強硬派のリースモグさんの名前があった 

そうだった 

ボリスは、リースモグさんを 「下院院内総務・枢密院議長」に任命してたんだ・・・ ((((;゚Д゚))))

忘れてました  ((((;゚Д゚))))   ((((;゚Д゚))))   ((((;゚Д゚))))

もし、ボリスはここまで先を読んで、リースモグさんを任命していたのであれば、すごい先読み力だわ・・・ 感心したくないけど、やはり凄い 





* 議会停会は、異例なことなのか?
議会は、勝手に休会や停会することは出来ません。必ず議会採決を取り、過半数以上の賛成を持ってはじめて、休会が可能となります。しかし、これにはトリックがあったんですよ

それは、次の国会が再開する前に停会を決定してしまうやり方です。そして、これを実現するためには、エリザベス女王の承認と機密院のアドバイスが必要となります。

エリザベス女王は、議会停会を拒否することは、可能です。しかし、国家の君主としてニュートラルな立場を崩さず、毎週必ず一度は首相と話し合いを持ち、首相に寄り添う姿勢を見せている女王様です。もしその方が首相の考えに反対の意を示したら、Constitutional Crisis   を招くリスクが出てきます。


気になったのでいろいろ調べてみたのですが、英国議会はほとんど毎年秋に、議会停会を行なうそうです。しかし、1ヶ月かそれ以上続く停会は、戦後、前例がないと書かれていました。一番最近の停会は、4営業日だったそうです。

今回、ボリスが発表した停会は5週間に渡ります。しかし、これにもトリックがありました。 というのは、秋の年次党大会の季節ですので、もともと9月2週目から3週間に渡り、議会休会することが事前に決まっていたからです。そのため、「5週間」と数えることは無理があるそうです。最初からの3週間の休会が、ちょっぴり延びた・・・ こんなニュアンスだそうです 

停会は、 9月11日くらいから10月13日くらいまで。 そして、10月14日にエリザベス女王の施政方針演説が実施される運びとなります。

いずれにしても、停会期間中、議会では何の審議もできないため、合意なき離脱反対派の議員にとっては、苦しい展開となるでしょう。

野党も、法的措置などを検討しており、スコットランドSNP党は、スコットランドの裁判所に訴訟を起こし、9月6日にヒヤリングが行なわれると発表されました。



英 議会停会






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ドイツ経済について

これは、本日 オンラインサロン で書いた記事のひとつで、一部ですが、お読みくださいね 

>>>

本日発表されたIFO企業景況感指数、本当に悪かったですね・・・ 

これは私の個人的な感想なのですが、メルケル首相が14年間という長期に渡り、ドイツの首相でいらしたのは、ドイツ経済が非常に堅調であったことがあるように思います。この14年間で景気が揺らいだのは、リーマンショック直後だけでした 

しかし、メルケルさんの首相としての「最終章」に入った途端、ドイツ経済ががたつきはじめ、Q2GDPはマイナス0.1%となりました。



* 財政出動?
メルケル政権は、現在のところ「様子を見守る」として、特別な財政支出の必要性を否定しておりますが、ショルツ財務相は、必要であれば動くと語っています。

そして、手始めに、1990年代の東西ドイツ統一時に、旧東ドイツの支援を目的として創設された連帯付加税(Solidarity Tax) の廃止も実現しそうです。私はあまりこの税金について詳しくありませんが、報道を読むと、納税者の90%がこの税の支払いから自由になるそうです。FAZ紙によると、年収 33912ユーロ以下の納税者は、年間900ユーロの節税となる模様。

これは大きいです 


* 景気低迷の犯人
ドイツの景気低迷の犯人として、米中貿易戦争とBrexitが挙げられていますが、今まで長期にわたりドイツにとっては「緩和的すぎるECBの金融政策からの恩恵」などで、メルケル政権が構造改革を怠ったツケが今になって顕著になってきたという意見もあります。


そこにきて、米中貿易戦争です。

中国とドイツの貿易量は年々増えてきて、2018年には中国はドイツの輸出先トップ3に食い込みました。

1位 アメリカ 1340億ドル (8.6%)
2位 フランス 1244億ドル (8%)
3位 中国 1099億ドル (7.1%)
4位 オランダ  998億ドル (6.4%)
5位 英国  968億ドル (6.2%)



* 金融政策から財政政策へ
2008年の世界的金融危機以降、各国の中銀が異例の緩和策を断行してきました。しかし、ここにきて金融政策が行きつける限界まで来たのではないか   という考えが、私の中では日に日に高まっています。

ドイツの場合は、憲法で均衡財政を原則として義務付けておりますが、憲法改正の動きが出てくるのか? もしやるのであれば、残された時間はあまりないように感じてなりません。



10月15日がEU加盟国の2020年度予算案原案のEUへの提出日です。

9月のECBの政策変更における緩和度合いが予想内であれば、各国の財政政策の拡大をEUが許すのか?

そのあたりが焦点になるような気がしてなりません。



財政政策










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[ 2019/08/27 03:12 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

英国のEU離脱についての質問

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 




英 ボリス 


7月24日にボリス・ジョンソン新首相が就任して以来、英国が合意なき離脱を選択するという予想が高まってきました。それに伴い、ブログやTwitterで、いくつか質問を頂戴しています。

今週は、それについてお答えしようと思います。





今回のコラムでは、

・イギリスの格下げについての質問

・合意なき離脱用追加予算について

・英国連合王国の崩壊

・解散総選挙について

・残留支持議員たちの動き






コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>> 質問:  スコットランドの独立について質問があります。たしか最近ですが、松崎さんがTwitterでスコットランドの独立について書いていたのを見ました。これについて、情報が欲しいです。英国はスコットランドが独立しても、合意なき離脱でEUから出て行くのですか?<<<




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ボリス、自分自身にSalute

これは、タブロイド紙 Daily Expressの 本日の一面です。


英 ボリス フランスから戻る

この写真は、昨日 マクロン仏大統領との会談 を終え、ロンドンの首相官邸に戻った時、官邸前で撮られた写真だそうです。

親英のメルケル首相とは違い、Brexitに対しずっと頑なな態度を示していたマクロン大統領が、「30日の執行猶予」をくれたことを、ボリスは喜んでいるのでしょう。


本日より、バークレーBrexit相率いるBrexit担当省は、ターボチャージのような勢いで、解決策を練るよう、首相直々 お達しが出たそうです。



英 バークレーBrexit相







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恥じるべきボリスの態度 @エリゼ宮

本日 エリゼ宮を訪問し、マクロン大統領と会談をしたボリス英首相

この写真 ひどすぎると思いませんか 


英 ボリス ひどい


ひとまず、マクロン大統領とボリスとの間では、9月末まで バックストップ案の代替案も含め、頻繁に連絡を取り合うということで決着がつきました。

しかし、マクロンさんは、アイルランド和平と欧州単一市場を尊重する解決策でない限り、応じられない とも、付け加えています。



それにしても、このボリス 最低 


分別ある年齢のイギリス人男性が、こういうマナーのないことをするのを見るのは、気分が悪いです 







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イタリア上院で内閣不信任投票実施

まず自分のことから・・・

8月15日に、55箱の荷物と一緒に引越しました。現在までに、16箱をあけましたが、やはり一人でやるので、遅いです・・・   ゆっくり1年くらいかけて、あけていこうと思います。




* イタリア上院で内閣不信任投票  
明日8月20日に、イタリア上院で、内閣不信任投票が実施されます。時間はわかりません。

サルビーニ副首相(同盟党首)が解散総選挙実施を企んだため、先週 上下両院ともに内閣不信任投票実施のための採決を取りました。下院では野党と与党の5つ星運動が反対し、実現しませんでしたので、投票は上院のみとなります。


時間はわかりませんが、明日はまず最初に コンテ首相が上院でスピーチをし、そのあとに投票が続くそうです。


もし、内閣不信任となった場合は、マッタレッラ大統領が、新内閣の組閣が必要か決める。その際には、各党の幹部達とも話し合い、意見を聞く。

もし、結論が出なかった場合は、ケアテーカー内閣(暫定政権)を発足させることもあり得るそうです。


この問題がギリシャ危機の時に起きていたら、大惨事   になっていたでしょうが、現在のように世界中の債務の30%くらいが、マイナス金利となっている局面では、面白みが欠けますね  


伊 内閣不信任








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[ 2019/08/20 00:52 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

イタリア政局リスク、一旦収束か?しかし予断は許さない

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 


欧 イタリア 勝利



8月7日、突如として浮上してきたのが、イタリア連立内閣崩壊による解散総選挙リスクでした。今週何度も各党首の会合を重ねた結果、秋の解散総選挙のリスクが、一旦遠のきました。しかし、同国を取り巻く政局不安は、このまま収まるようには思えません。

今回のコラムでは、今月に入り急変したイタリア政治リスクについて、書いてみようと思います。






今回のコラムでは、

・突如として現れた政局不安

・コンテ首相の立場

・コンテ内閣不信任案動議提出は否決

・「議員定数削減法案」が鍵

・全ては大統領次第

・サルビーニ副首相とフォルツァ・イタリア

サルビーニ人気
フォルツァ・イタリアの反撃

・サルビーニさんについて
サルビーニさんの頭の中
EUやユーロについて
並行通貨について
格付け
ポピュリズムの台頭

・イタリア危機時のマーケットについて







コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>> 議員定数削減法案は憲法を改正する内容です。イタリアでは、憲法改正を伴う法案は、上下両院で3分の2以上の賛成票が義務付けられています。もし、賛成票がこの数に達しない場合、憲法138条に基づき、国民投票の実施が必要となります。<<<




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[ 2019/08/16 19:53 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

英 7月 消費者物価指数(CPI)

毎月中旬は、英国の雇用統計、消費者物価指数、小売売上高などの重要指標が続きます。


本日発表された7月分 消費者物価指数

6月 2%    予想はプラス/マイナス方向に分かれていた    7月 2.1%

コア・インフレ
6月 1.8%     予想 1.8%     結果 1.9%


英統計局の発表内容 に、ざっと目を通しましたが、そこには為替について特に明記していないのですが、forexlive を見ると、

「they note that they're not seeing any clear evidence of a weaker pound pushing up consumer prices last month.」
とわざわざ書かれており、英統計局は7月CPI上昇理由として、ポンド安は影響していないと言う考えを示しているようです。



今回の数字で一番注意すべき指標は、PPI Inputが、大きく上がっている点ではないでしょうか 


PPI (生産者物価指数、卸売物価指数)
インプットは、前年比予想数字が+0.3%に対し、実際の結果は+1.3%へ大きく上昇していました 


PPIインプットとは、英国の製造業が製品を作るために輸入した原材料やエネルギー関連の数字です。

普通に考えれば、ポンド安による輸入価格の上昇によるものだと理解出来ます。

英国の製造業者は、平均で3分の2の原材料を輸入に頼っています。そのため為替変動の影響を大きく受けます




英 インフレ率






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[ 2019/08/14 23:14 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

マイナス金利は、ニューノーマル?(新常態)

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 



ニューノーマル


いつか書こうと思っていた話題ですが、やっとタイミングが整ったようです。

8月7日、アジア時間に3つの中央銀行が続けて金融緩和に動きました。2008年の世界的金融危機を受け、世界は「ニューノーマル」に突入したと言われてから、既に10年近く経っています。

今回のコラムでは、この「ニューノーマル」について考えてみたいと思います。






今回のコラムでは、

・ニューノーマル(新常態)

・8月7日、3つの中央銀行による連続緩和

・マーケットからの金利カット催促相場

・マイナス金利のメリット・デメリット

メリット
デメリット

・アメリカの国債利回りもマイナス化?

・英中銀もマイナス金利導入?

カーニー総裁の見解
本当にマイナス金利を選ぶのか?

・今年下半期の注意すべきイベント

・ここからのマーケット




コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>> 中銀の政策金利は「短期金利」ですので、常識的に考えますと、長期金利よりも低くないと整合性が取れません。理由は、ある国の経済や財政状態について、1週間後や1ヵ月後の予想はある程度ついても、10年後となると不確実性要素が高まりますので、金利の上乗せ(プレミアム)が必要となるからです。<<<




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[ 2019/08/10 00:53 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

米・四半期定例入札 3年物と10年物国債入札結果

米財務省は、四半期ごとに定例入札(クオータリー・リファンディング)を実施します。毎年2月15日と8月15日が特に有名ですが、5月と11月にも実施されます。

今年8月6日から8日にかけて、米3年・10年・30年物の国債が、合計840億ドル  入札されます。たしか、昨年の数字は、780億ドルだったと記憶しているので、だいぶ増えてますね。


* 3年物国債入札結果
8月6日に実施された 米財務省発表の入札結果 を見ると、順調に入札が進んでいるのがわかります。

こちらでは、応札倍率が出ていませんが、単純に計算すると 2.36倍くらいになりました。たぶん計算方法は、もっと複雑だと思いますが、ざっくりした感触で軽く2倍を越える感じでしょう。




* 10年物国債入札結果
8月7日に実施された 10年物国債入札結果 を見ると、3年物よりはデマンドが低いですが、そこそこ大丈夫な感じです。


世界的に国債利回りがマイナス化しておりますので、アメリカのプラス利回りは、ありがたいのかな?と思いました。



ネガティブ金利






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[ 2019/08/08 22:25 ] 初心者向け | TB(-) | CM(0)

ボリス内閣、多難なスタート

11月11日という縁起の良い日から、YJFXさんのご好意で隔週コラム記事を担当させていただくことになりました。 



英 ボリス Brexit


メイ内閣で外務相を務めていたボリス・ジョンソン氏(以下、ボリス)。同氏が保守党党首選で勝ち抜き、首相に就任してから2週間が過ぎた。

日本でも多くの報道がなされているが、最新のBrexit情報と、ここからの注意点をまとめてみたい。




      

こちら  から、どなたでもお読みいただけます!





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トランプ大統領の早業 「為替操作国」認定

まぁ、私が人民元について書いても、全く説得力ないのですが  記録として残しておきたいので、お付き合いください。


* 人民元 7越え
Brexitで大荒れ注意報  が出ているロンドンでも、人民元の7越えは、大きなニュースとして報道されています。

これも記録として残したいので、書きますが、中国人民銀行(中銀)は、為替レートの基準値(中間値)を大きく元安方向へ動かしています。

先週金曜日 6.8996   今週月曜日 6.9225    本日  6.9683

そして、USD/CNYはすでに 7.0000を越えた元安となっています。



人民元 7越え
(クリックすると拡大します)




中国人民銀行のホームページには、人民元安方向に基準値をずらした理由 が、載っていました。

中国語はわからないので、英語に翻訳してみると、きちんと理由が書かれていました。



「Reporter: Why is the RMB exchange rate “breaking 7”?

A: Affected by unilateralism and trade protectionism measures and the imposition of tariff increases on China, the RMB has depreciated against the US dollar today, breaking through 7 yuan, but the renminbi continues to be stable and strong against a basket of currencies. This is the market. Supply and demand and the reflection of fluctuations in the international currency market.(続く)


Reporter: What will happen after the RMB exchange rate “breaks 7”?

A: The trend of the RMB exchange rate has long been dependent on fundamentals. In the short term, market supply and demand and the US dollar will also have a greater impact. The market-based exchange rate formation mechanism is conducive to the role of price leverage to adjust the balance between supply and demand, and at the macro level to play the role of regulating the economy and the "automatic stabilizer" of the balance of payments. As a big country, China has a complete range of manufacturing industries, a relatively complete industrial system, a strong export sector, and moderate import dependence. The fluctuation of the RMB exchange rate has a strong regulatory effect on China's international balance of payments, and the foreign exchange market itself will find a balance.(続く)


これはあくまでも一部ですが、「どうして7を越えたのか?」 「7を越えたことを受け、今後どうなるのか?」  が書かれています。

簡単に言ってしまえば、米国が中国製品に対して新たな関税を課す方針を示したことが、今回の人民元安に影響しましたよ・・・ という感じです。

人民銀行としては、元相場の安定を維持するため、短期的な投機を取り締まる用意があるとも表明しています。

そして、時間が経てば、また7を下回るレベルまで相場が動くこともあるので、この動きを過度に読みすぎないよう、注意もしています。



* 円の動きに注意
上に添付したチャートに書き込みましたが、2015年から16年にかけ、人民元安が加速した時に、最も反応したのは、スイスフランではなく、円の買いでした。

AUDは、どうなのかな? と思い調べてみましたが、2018年の時は反応していましたが、2015年の時は反応なし




* 為替操作認定国になった中国
トランプ大統領は、やる時は本当に早く動きますね 


8月5日のトランプ大統領のTweetですが、その翌日に既に中国を正式に為替操作国と認定しています。


トランプ 人民元




思えば、トランプ大統領は、就任わずか1日目に、「中国は通貨を不正に操作している国だ」 と宣言しています。来年の大統領選に向け、この宣言を形に出来るのは、今が最もよいタイミングだと、判断したのでしょう。

通常、このように為替操作国が発表されると、その国とアメリカとの間で協議が始まりますが、既に米中間での協議は続いていますので、今回の発表を受けての目新しい動きはないと思います。

次に、たぶんですが、ムニューシン財務長官は、この問題について、国際通貨基金(IMF)と話し合いを持つと思われますが、ラガルド専務理事の後任も決定しておらず、どういうタイムラインでの話し合いが行なわれるのか、不明です。

今後は、中国がどのような手を使って、報復するのかですね・・・・


株価回復を期待するのは、かなり難しいのかもしれませんね・・・・  












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[ 2019/08/06 23:24 ] トランプ大統領 | TB(-) | CM(0)

中央銀行の金融政策についての織り込み度

昨年より、ファンダメンタルズ・カレッジ を運営しています。

今週末に、初級編の受講生さんから、4つも質問を頂きました 


そのうちの1つについて、こちらでお答えしようと思います。


Q: 
昨年、アメリカで年初3回の利上げあると言われておりましたが、これは誰がどのタイミングで発表しているのでしょうか。
仮に、マーケットが4回目の利上げの可能性を折込みはじめるとすれば、そのような発表は無いが、市場関係者が勝手に判断して、市場全体がそのような思考になってきている、という事でしょうか。


答え:
詳しい説明に入る前に、中央銀行が市場とのコミュニケーションを取る場合の 「絶対」を、最初にお伝えします。

正直、「絶対」という言葉は、使いたくありません。それは、人生に、「絶対」はないからです。自分でいくらでも変えられます。

ただし、中央銀行についての「絶対」は、あります。

中央銀行は、具体的な利上げ/利下げのタイミングや回数は、絶対に 絶対に 公表しません。あくまでも、市場参加者による Guessing gameです。

アメリカのパウエル議長が議会証言や記者会見で、「いやね、僕ね、今年はあと2回、利下げしようと思ってるんだよ。君 どう思う?」 などと語ったところを想像してみてください。


中央銀行だけでなく、金融業界の鉄則は、 「守秘義務」
これを徹底しなければ、即解雇です。




それでは、どうして「年初、3回の利上げがある」と言われていたのか?

それをチェックするのに最も適しているのが、 CMEが発表している 「Fed Watch」 です。これは、あくまでも、現在の市場がこの先の米金融政策の方向性と、政策変更の時期をどう考えているか示しています。

当然ですが、毎日変更されますし、要人発言ひとつで、大きく変わります。


2つめの質問ですが、 「もし、3回の利上げだったのが、4回目を織り込もうとするのは、どういうタイミングか?」

それは、経済指標が良かったり、FED関係者の発言であったり、議長の議会証言であったり、いろいろです。

何もないところで、突然 変わったりはしません。

必ず、なんらかの理由があります。










意外とご存じない方がいらっしゃるかもしれませんので、あらためてご紹介 

2018年9月より、 プライム byGMOさんで、以下の情報配信のお手伝いをやらせて頂いております。

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私は、月・水~金に井戸端会議。火曜日に動画配信をしています。
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是非 楽しみに読んでくださいね 


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FXプライムbyGMO
[ 2019/08/05 22:31 ] 初心者向け | TB(-) | CM(0)

合意なき離脱の質問に終始した英中銀「Super Thursday」記者会見

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 


英中銀 インフレレポート記者会見



8月1日、英中銀(BOE)は四半期に一度のSuper Thursdayを開催しました。この日は、政策金利と議事要旨に加え、マクロ経済予想をまとめた四半期インフレーション・レポート(以下、QIR)と総裁・副総裁による記者会見が行なわれます。

英国が10月31日にEUから離脱をした場合、今回のSuper ThursdayがEU加盟中、最後のものとなるため、市場の関心はいつになく高まりました。





今回のコラムでは、

・Super Thursday事前予想

・英中銀からの発表

政策金利、QE枠組と投票配分
議事要旨で気になった部分
   ① ポンド安について
   ② 5年先インフレ見通し、米英欧での違い
   ③ 英2019Q2 ゼロ成長予想

・カーニー総裁記者会見

・四半期インフレーション・レポート

合意なき離脱を前提とした予想がなかった
世界的な景気減速を示すチャート
貿易戦争による経済への影響
5年先のインフレ期待値について
米欧英、将来の金利予想
GDP予想
インフレ見通し
将来の政策金利予想
住宅市場
英国の輸出/輸入セクター見通し
需給について

・ここからのマーケット
War Cabinet(戦時内閣)誕生
合意なき離脱は、EUが頑固だから・・・
追加予算に国民は激怒
通貨安を引き起こす政策
合意なき離脱とポンドとの関係
G7とIMMポジションには、念のため注意
ここからのポンド




コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>> 今回のQIRを読んでいてびっくりしたのは、需給の度合いについて対GDP比で示したチャートがあったことです。もし過去のQIRにも、このように数字化したチャートが載っていたのであれば、私の見落としです。

これによると、2020Q3までは、「過剰供給」(水色の数字)。そこから流れが変わるようで、2021年Q3には、「過剰需要」(赤い数字)となります。当然ですが、「過剰需要」となる頃から、GDPが大きく改善しています。そして、上述の通り、この時期(2021Q4)に最初の利上げ予想となっています。<<<





どうぞごゆっくりお読みください 





「FXダイレクトプラス」において豪ドル3通貨ペア (豪ドル/円、豪ドル/米ドル、ユーロ/豪ドル) の スプレッドを業界最狭水準へ 大幅に縮小します。

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[ 2019/08/04 18:16 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

FXプライムbyGMOさんのセミナーアンケート

7月31日に FXプライムbyGMOさん でやらせていただいた オンラインセミナー 

最も新しいBrexit情報や、ECBの緩和策、そしてインフレ・ターゲットの対称化など、いろいろお話しさせていただきました。

セミナー参加者の皆様からのアンケートも読ませていただきました 

その中で特に気になったのが、「美子さんのセミナー資料をダウンロードしたいのですが、どうやればいいのですか?」 という質問が多数あったことです。


現在調整中ですが、10月に日本に帰る前の9月にも、ロンドンからオンライン・セミナーをやらせて頂く方向に動いています。

9月は、3日に議会再開。13日から党大会のため、休会。そこから本格的な党大会シーズンに突入し、保守党は9/29~10/2に党大会をします。

ボリスにとっては、首相としてはじめての党大会。最後の締めくくりのスピーチで、「合意なき離脱」となるのか? なにかヒントをくれるでしょう。

メイ首相は、2016年10月党大会のスピーチで、 「英国はソフトBrexitではなく、ハードで行きまっせ!」と語り、ポンドが急落したこと、皆さんもまだ覚えていますよね?


9月のオンラインセミナーをやることは決定ですが、日程が たぶん 9月25日(水曜日)になるよう、調整中です。

その時には、重要な党大会の予想などについても、お話ししたいと思います。




新ためてご紹介となりますが、<FXプライムbyGMOさんの3大特典>

1、セミナー資料を無料でDLできる
2、セミナーすべて見放題。だから復習もできる
3、私のデイリー相場解説(動画・テキスト)も読み放題!見放題!


意外と知られていないのですが、私は、月・水~金に井戸端会議。火曜日に動画配信をしています。
つまり、月~金まで毎日、ヨーロッパやイギリスの情報を配信しているんです 

是非 楽しみに読んでくださいね 




最後になりますが、ご参考のため、7月17日に井戸端会議に載せた私のコラム記事を、載せます。英国、ヨーロッパに加え、トルコについても書いています♪

>>>
EU、トルコへの経済政治制裁

キプロスの排他的経済水域(EEZ)内で、驚くほど大規模なガス田が発見された事を受け、先月下旬くらいから、EEZを無視してトルコが採掘を始めました。

この違法行為を受け、今週月曜日、トルコに対する政治・経済制裁をEU外務相会合で決定。しかし内容は、予想していたよりもかなり軽めです。この制裁をトルコは全く気にしていない様子で、採掘を広範囲に拡大すると挑発しています。(← 今ココ

たまたまかもしれませんが、7月15日はエルドアン大統領に対するクーデター未遂事件から3年目のアニバーサリーであるため、同大統領は今回の制裁を逆手に取り、自身の国内の基盤強化の意味を含め、反EUの気運を高めるリスクが指摘されています。

国際法を破りEEZ侵入もさることながら、トルコのF16戦闘機や大型船舶などが誘導して採掘用の機材を運んでいるため、これらの戦闘機や船舶が、ギリシャやギリシャ側のキプロスの船舶と衝突などした場合、NATOが調停役として出てくる可能性もあります。全面戦争とは言えませんが、ただでさえイラン問題で中東での地政学リスクが高まっている時期なだけに、新たな頭痛の種が増えたということでしょうか・・・

話しがわき道に逸れますが、私は過去に2回だけですが、ギリシャ側のキプロスに行ったことがあります。滞在中に、ボートに乗ってトルコ側のキプロスを遠めに眺めましたが、マシンガンを手にした軍人が何人も立っていて、ものすごい厳戒態勢でした。

あと、20年くらい前ですが、ギリシャのアテネから、トルコのイスタンブールに飛んだとき、空港での荷物チェックの厳しさには、腰を抜かしました。 あの厳しさは、シリアのダマスカス空港の時と同じくらい厳密でした。

皆さんもご存知のように、キプロス島は、ギリシャ所有部分とトルコ所有部分があり、この2つが友好関係を保つため協議が続いておりましたが、2017年に断念した経緯があります。そのため、今回の採掘についても、国際法などお構いなしに、自分達はやりたいようにやるという態度を、エルドアン大統領が変えるとは思いません。

そして、一応は軽めの制裁を課したヨーロッパですが、トルコに対しあまり強気に出れない事情があります。それは、難民問題。

ヨーロッパの難民受け入れ国は、アフリカからの難民はイタリア。アジア・中東の人たちは、ギリシャとトルコが担当しています。

もし、トルコに対し、驚くような過激な制裁を打ち出すと、トルコが受け入れた難民を全てヨーロッパに送り返すかもしれません。もちろん、EUは難民対策費を、毎年トルコに渡していますが、やはり難民が一斉にトルコから追い出されたら、大問題になるでしょう。

そういうこともあり、なかなか難しい立場に追い込まれているのは、トルコもヨーロッパも同じかもしれません。

<<<


FXプライムbyGMO
[ 2019/08/02 21:21 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

本日の英中銀Super Thursdayに向けて

本日 英中銀のSuper Thursdayが行なわれます。

政策金利、投票配分(議事要旨)、四半期インフレーションレポート(以下、QIR) が、ロンドン12時 (日本時間 20時)に発表。

その30分後に、カーニー総裁とブロードベント副総裁による記者会見と続きます。

次のSuper Thursdayは、11月7日ですので、もし本当に英国が10月31日に離脱した場合は、EUのメンバーとしての英国最後のSuper Thursdayになるかもしれません。




英Super thursday





* 金融政策についてのコンセンサス
政策金利、QE策の枠 ともに据え置き


* 投票配分
議事要旨で発表される政策金利とQE枠の決定に対する9人の理事の投票配分は、
ともに9対0で据え置きがコンセンサス



* 今回の注意点
今までのQIRは、「英国は、Brexit離脱条件に沿って、スムーズに離脱する」が、前提条件となっていました。ボリス首相登場により、果たして明日のQIRは、「合意なき離脱」を前提に作りかえられるのか?それとも、スムーズ版と合意なき版、2つがあるのか? 誰にもわかりません。

前回のQIRは5月に発表されましたが、それ以降の世界的景気減速を受け、米欧日 それぞれの中央銀行も、追加緩和 或いは利下げ路線を鮮明にしています。

これだけを考えても、英中銀だけが、今後も利上げ路線を歩むことは、考えづらいです。



党首選キャンペーンでは、「合意なき離脱となるのは、100万分の1の確率でしかない。」と語っていたボリスが、いざ首相になれば、「議会の一時休会も辞さない。10月31日に離脱することがデフォルトプラン」と意見を変えてきました。

それを考えると、英中銀も「スムーズなBrexit」を前提にQIRを作成することは、現実的ではありません。



* 考えられるシナリオ

① 「スムーズなBrexit」という前提を貫き通す。金融政策スタンスのみ変更
合意なき離脱政権が誕生したにもかかわらず、頑なに「スムーズなBrexit」を前提としたマクロ経済予想を発表する。
ただし、英中銀の金融政策に対するスタンスは、前回5月の「Hawkish タカ派」から、「ニュートラル」に変更

具体的には、「世界経済減速や先行き不透明感を重視し、英中銀は今後のなりゆきを注視する。」などという文言を追加。

金融政策は、9対0で据え置き決定





② 「合意なき離脱」をメインシナリオに置き換え
はっきりと、「英中銀は合意なき離脱」をメインシナリオに置き換える」と語り、マクロ経済予想も、それに基づいて書き換えられる。

この場合、将来のGDP予想が特にかなり下方修正されるため、ポンドにはマイナス材料となり大きく下落するかもしれません。

金融政策は、9対0で据え置き決定





③ 「スムーズな離脱」が前提は変わらず、合意なき離脱について懸念を示すだけ
ボリス政権発足して間もないため、ドラスティックに予想を変更せず、とりあえず合意なき離脱に対する懸念を示すだけとする。

最近の雇用市場も堅調であることを、繰り返す。

金融政策は、9対0で据え置き決定






④ 「スムーズな離脱」を前提に据え置くが、利下げ票を入れる理事がいる
③と似ているが、1~2名の理事が、利下げ票を投じる。具体的に誰が票を入れるか、悩むところですが、ハスケル理事あたりが筆頭候補でしょうか?

金融政策は、8対1 或いは 7対2で据え置き決定となるが、ポンドは下落するでしょう。





⑤ 「スムーズな離脱」を前提に据え置き、合意なき離脱懸念もない
かなり可能性としては少ないシナリオですが、念のために書きました。

雇用市場が堅調。インフレもとりあえず大丈夫。最近のポンド急落について懸念を示し、利上げの可能性を示唆しかねない???





* 私自身の結論
11月のSuper Thursdayでの英中銀利下げ(25bps)が、金利先物市場では、50%の確率で織り込まれています。

さすがに、この期に及んで「合意なき離脱」の可能性を無視する訳にはいかないでしょう。ただし、将来のマクロ経済予想を、2セット(スムーズ版と合意なき版)発表するのも、どうなのかな?と、正直 よくわかりません。

QIRを読んだことがある方はお分かりでしょうが、レポート内にピンクでハイライトされたページが必ず含まれています。このピンクページは、「その時最もホットな材料」についての英中銀の分析です。

もしかしたら、今回は合意なき版の分析結果を、このピンクページで紹介するんじゃないか?と、私は睨んでいます。

ボラティリティーが高まると思いますので、ポンドポジションをお持ちの場合は、くれぐれもお気をつけください。



ということで、Super Thursdayまでに戻れるよう、これからジムに行ってきます 








ポンド関連通貨のスプレッド、大幅縮小 

2019年4月1日(月)より、3月末まで実施している下記4欧州通貨ペアのキャンペーンで提供している現行のスプレッドを「通常スプレッド」とします。




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[ 2019/08/01 18:00 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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