Twitterでは、柿の種とかお鮨やさんの話しばかり続いたので、こちらでは ちょっと真面目な記事
アメリカの消費者物価指数(CPI)を受けて感じたことを書きます。
* インフレ率からみえる景色と、コアインフレ率から見れる景色の違いまず 発表された数字をご紹介します。
米・1月分 消費者物価指数(CPI)前月比 0%

1月予想 +0.1%

結果 0%
前年比 1.9%

1月予想 +1.5%

結果 1.6%
米・1月分 コア・インフレ率前月比 0.2%

1月予想 +0.2%

結果 0.2%
前年比 2.2%

1月予想 +2.1%

結果 2.2%
アメリカのコア・インフレ率は、CPI から 食料品とエネルギーを差し引いた数字です。

(クリックすると拡大します)
これがそれぞれのチャートです。
上が、CPI と ガソリン代
下が、コア・インフレ率と平均時給
全く違った景色が、見えませんか
CPI が下がったのは、エネルギー価格(ここでは、ガソリン代)の下げが大きく響いています。昨日のサウジアラビアからの追加減産の発表などを受け、今年の原油平均価格は70ドルとかいう話しも出てきているようですので、もしそれが本当であれば、一旦ガソリン代が底を打つ可能性もあり、CPI は今回が底なのかもしれません。
あと、どこを探しても具体的な数字が見つからないのですが、
アメリカの経済の緩み (いわゆる Spare Capacityというやつです) これってどのくらい残ってるのかしら?
個人的には、2枚目のコア・インフレのチャートを見ると、平均時給がグイグイ上がってきているのを見て、Spare Capacity ほとんど使い切ったんじゃないかな

と思ったりもしています。
もし、今後も平均時給がこのあたりで落ち着いた場合 (直近の数字は下がっていますが、このままどんどん下がってこない場合)、当然ですが、それはビジネスのコストとなりますので、値上げなどの形で消費者に影響を与えるのかもしれません。
全てが原油価格と平均時給頼み・・・ という訳には行きませんが、少なくとも原油価格が大きく下がらない限り、CPI は じわじわと2%に戻すのではないでしょうか?
そしてもし、その時のコア・インフレが2.5%とかまで行っていれば、FOMCの利上げというシナリオが再浮上してくるかもしれません。
まぁ、とりあえずは、米中貿易交渉。これが決まると、だいぶ 楽になります。
今後はますます雇用統計での「平均時給」の数字を、しっかり見ておく必要がありそうです 


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