私が銀行で働いていた当時、債券王と言えば、PIMCO ビル・グロスさんでした。
その後、グロスさんは他の会社に移り、そのあたりからダブルライン・キャピタルの最高投資責任者(CIO)ジェフリー・ガンドラックさんが「新債券王」と呼ばれるようになりました。
そのビル・グロスさんが本日、引退を表明されました。74歳だそうです。

私は債券ディーラーではなかったので、この人のことは報道を通じてしか存じませんが、なんだか ひとつの時代が終わったなぁ~ と感じています。
グロスさんと自分を並べて語ってはいけませんが、実は私も昨年あたりに引退しようかなぁ~ と考えていた時期がありました。
その時に、(日本人のディーラーの)ある大先輩に相談したところ、「お前はあと10年くらい引退できね~な」 と言われ

理由はいくつかあるのですが、やはり最大の理由は、ディーリングルームでボコボコに叩かれて育てられた年代が、私達 50代が最後だからです。
その人が言うには、新卒がディーリングルームに配属されたのは、たぶん 平成3年あたりが最後。その後は、機械化により、新卒を育てあげるということは、少なくとも その人はやってこなかったそうです。
平成3年入行の人は、今年50歳前後です。
つまり、今の50代が 「最後のボコボコ時代」を経験した年代なんですね
やはり このボコボコ時代に、泣きながら歯を食いしばって学んだ部分が、生きていると私も感じていますし、机上の論理でなく実際に経験できたことは、人生における宝だと思えるようになりました。
ということで、私 まだ引退しません www
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