この記事は、斉藤トモラニさんと私とで8月から始めた
「FXの流儀」 でご紹介した記事です。
本日は特別に、明日のドイツCDU党の党首選についての記事を公開いたします。是非お読みください

___________________________________
1001人の代議員によるCDU党首選が、明日ハンブルグで行われます。既に党員などを乗せたバスが、次々とハンブルグ入りしていると伝えられています。
* 3人による決戦か?メルケル首相が党首辞任を発表して以来、党首選に向け12人の立候補者が出ました。しかし、本星は3人に絞られています。(日本での報道では、2人の接戦と書かれていますが、こちらの報道では3人としているところが多いです)
そこで、各候補者のご紹介をいたします。
① アンネグレート・クランプ・カレンバウァー(AKK)幹事長 (56)メルケル首相が最も強く支持するのが、この人。悪い言い方をすれば、メルケルの子飼いという立場、故にこの人が党首となれば、メルケル路線継承は間違いなし。
カソリック教徒で、非常にコンサバティブであり、同性愛同士の結婚や中絶などには反対。
移民・難民政策については、メルケル首相よりずっとタフなスタンスを貫いており、2015年の難民危機以降、CDU党の支持率が落ちたことを悔やんでいるといわれる。
② フリードリヒ・メルツ元院内総務 (63)メルケル首相率いるCDU党はあまりにも中道左派寄りであることを攻撃している。そのため、この人が党首となればCDU党は右寄りとなる可能性高く、AfD(ドイツのための選択肢)の票を奪いたいとも公言している。
2002年にメルケル首相の手で、院内総務から引き摺り下ろされたので、メルケル首相に対する恨み?が強いといわれている。院内総務の経験は2年間だけであり、3人の候補者の中では、最も政治的経験年数が少ない。
院内総務を辞めてから、もともとの職業である弁護士に戻ったが、その後米ブラックロックのドイツ支部のトップに引き抜かれた。
自身を、「中級よりやや上のクラスに属している」と語り、年収はおおよそ100万ユーロであることを公表。
ショイブレ前財務相が、正式にメルツ候補を支持すると発表している。
③ 反メルケル色が強いイエンス・シュパーン保健相 (38)自身で、ゲイであることを認めている。
メルケル首相から閣僚に任命されたにもかかわらず、②同様、メルケル政治が中道左派寄りであることを、公に攻撃している。
移民/難民の受け入れには、猛反対
トランプ米大統領の大ファン
投票に先駆けてドイツ全国を廻っている候補者ですが、現時点では①②の接戦となる可能性が指摘されています。
最近の世論調査によると、
国民からの人気は、「①>②」ですが、CDU党内での力関係は、「②>①」と言われているだけに、まだまだ予断は許しません。というのは、①②の間の接戦となることは容易に予想できますが、
どちらかの候補が圧倒的過半数を獲得する可能性が非常に低いからです。
* ドイツやヨーロッパに与える影響いずれの候補者が勝ったとしても、ポスト・メルケル時代にどのような影響を与えるのかが、完全なる未知数である点です。
忘れてならないのは、これは「党首選」であり、2021年総選挙までは、メルケルさんが「首相」です。つまり、今回選出された党首は次期総選挙まで、メルケル首相と二人三脚で行かなければなりません。
当然、メルケルさんの子飼いと言われるAKKさんが党首となれば、問題なし!と見られそうですが、宿敵と言われていたメルツさんが党首となった場合、2つの可能性が考えれるでしょう。
一つ目は、メルツさんの政治経験が短いため、「次期首相」としての勉強をメルケルさんから受けるかもしれません。そう考えると、今後2年間くらいは、意外とメルツさんとメルケルさんとの間は、ギクシャクしないかもしれないとも言われています。
2つ目は、CDU党をもっともっと右寄りに持っていくことは間違いないため、メルケル首相がついていけず、自ら首相の座を退くという予想です。
* ビルト紙の調査ヨーロッパで最大の購読者数を誇るドイツのタブロイド紙:ビルトが行なった調査によると、党首選で投票する1001人のうち、約270人が既に誰に投票するか決めているそうです。
その結果は、
② 144人
① 96人
③ 29人
という結果だそうです。
_____________________________
こんな感じで書いています。
本日はこれ以外に、
ポンド予想
英議会採決延期について
マクロン仏大統領の次の一手などについて記事を書きました
8月20日から、DMMさんでFXサロンを始めました 


コミュニティーの中でたくさんの方と一緒に何かを作り上げて、
成長していける場が欲しかったからです。
ただ情報を配信するだけでなく、相互に助け合えるコミュニティー
そんなオンラインサロンを目指しています

詳細は、このバナーをクリックしてください

