今年に入ってからのトルコについて詳しく書いた記事 がありますので、お時間があれば是非お読みください
* 本日のFT紙の記事もう既に東京でもニュースになっていますね・・・ 遅くなってごめんなさい
本日のFT紙によると、トルコにエクスポージャーが大きい欧州系銀行として
1) スペインのBank Bilbao Vizcaya Argentaria銀行 額は、833億ドル
2) フランスのBNPパリバ銀行 額は、384億ドル
3) イタリアのUni Credit銀行 額は、170億ドル
この3つの銀行の名前を挙げました。
昨日までは、トルコの問題でしたが、本日のFT紙の影響もあり、今後のトルコ/欧州系銀行・金融機関に関する問題点は、
・ トルコの銀行危機 
・ トルコの銀行危機から生じる欧州系銀行へのネガティブな影響 

・ 最悪の場合(ないとは思うが)、欧州でのクレジットクランチ (信用収縮) のリスク = 銀行の貸し渋りなど 


と広がりを見せるかもしれません。
* ECBの心配点 
FT紙によると、欧州中銀(ECB)が特に心配していることとして、
・ トルコ国民は極端な自国通貨安に対して、ほとんど無防備である点
・ 特に企業の外貨建てローンがデフォルトする危険性が高まってきた点
を挙げているようです。これらを受け、本日のトルコに対するCDSは、379bpsとなり、2009年4月以来の高さ
全然話しがそれますが、いつだったか このブログに 「トルコはイギリス人の夏休みの行き先トップ5くらいに入る人気国ですが、数年前から トルコのレストランなどでは、ユーロ紙幣での支払いを御願いされることが増えた・・・ という話しを聞いた。」 と書いた記憶があります。やはり現地の人も、既に数年前からマズイことになりそうな予感

してたんですかね?
* 欧州とトルコとの関係まぁ、地理的に近いということもあり、トルコ危機になると、欧州も無傷では、いれません。
ユーロ加盟国; 19ヶ国のトルコに対する輸出額は、630億ユーロ(2017年)
貿易収支は、ユーロ圏が黒字となっています。
もし、今後 トルコ経済がガタガタになり、ユーロ圏からの輸入ががた落ちとなれば、ユーロ圏の財政収支やGDPにも影響を与えるかもしれません。
しかし、なによりも重要なのが、難民問題


なんですよ・・・・
半分忘れかけてた難民問題が、あらためてクローズアップされるかもしれません。
欧州は
難民問題でトルコに借りがある 立場ですから、もし本格的にトルコ危機が悪化した場合、どこまで強硬姿勢に出れるか不透明。
さらに悪いことに、トルコに残っている難民達も、
トルコ経済が本格的に悪化してきた場合(リセッションとか・・・)、難民はトルコを離れ、EU各国に流れてくるのではないでしょうか?ちなみに、シリアからの難民だけでも、現時点で たしか300万人ほど、トルコの難民キャンプにいるはずです。
難民がヨーロッパに入ってくると、また難民問題でメルケルさんの立場が弱くなる・・・

10月にバイエルン州議会選挙があり、メルケルさんのCDU党の姉妹党であるCSU党の戦績が悪いと、ドイツで政治危機が復活する

とかいう不安もありますが、それ以上に、難民流入を拒否する国やそれ以外の国で、ますます
反移民を支持するポピュリズム政党の人気が高まる可能性 が出てくるんです。
既にイタリアでは、反移民で人気を得た同盟と、ポピュリズムの5つ星運動の連立政権が誕生しています。こういうことは、難民問題やギリシャ危機が発覚するまでは、ある意味 あり得ないことでした。しかし、今は現実です。
私が東京に行った時に、セミナーでお伝えしたこと、覚えてますか?
2019年5月には、欧州議会選挙 あるんです 約3週間後の8月29日(水曜日)、トレイダーズ証券さんの主催で、ロンドンの自宅からオンライン・セミナーを行ないます
ロンドンから生放送、欧州市場のスペシャリストが秋相場を語る!
8月29日 (水曜日) 20時から21時まで 定員: 200名様どなたでも参加できます。
この日は、翌日に米ジャクソンホール経済シンポジウムを控えておりますので、欧州の話題に加え、アメリカについてもお話しさせていただけると嬉しいです



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