「Who blinks first? (誰が最初にまばたきをするのか?)」
英語では、よく使われる言い回しです。
意味は、例えば睨めっこをして最初に瞬きをした人、またはポーカー・ゲームの最中に、敵に対して最初に自分の手の内を見せてしまう顔の表情をしてしまった人のことを指します。つまり、
最初に瞬いた人が負けとなるのです。
今回のイタリア新政権誕生に至るドタバタ劇で、最終的に瞬きをしてしまったのは、マッタレッラ大統領だったようです。
その理由は、反ユーロのサボナ氏の財務相任命を拒否しましたが、5つ星も同盟も諦めず、今回は 「EU担当相」としてサボナさんを残したからです。
* 5つ星運動/同盟連立政権の誕生イタリアのLa Repubblica紙によりますと、5つ星運動と同盟との間で連立合意したそうです。そのため、新たな総選挙実施は免れた模様。
主な閣僚メンバーは、
首相: 学歴詐欺のコンテ氏
副首相: 5つ星運動 ディマイオ党首 + 同盟 サルビーニ書記長
EU問題担当大臣: 反ユーロで財務相になれなかったサボナ氏
財務相: 大学教授で、ユーロ圏残留派の政治経済学者であるが、ユーロ以外の通貨使用を認めている トリア氏
内務相: 同盟 サルビーニ書記長
労働相: 5つ星運動 ディマイオ党首
外務相: 元EU問題担当大臣のモアベロ・ミラネシ氏
* 閣僚の内訳閣僚人数 (首相を除く) 18人
女性 5人
5つ星運動 9人
同盟 6人
その他 3人
* 今回の組閣メンバーを見て感じたこと今朝は、イタリアだけでなく、ほとんどの欧州各国の国債利回りは下落(国債価格は上昇)しておりましたが、さきほど帰宅してチェックすると、またジリジリと利回り上昇(価格下落)しています。
どうしてなのかな? と思っているのですが、無理やり理由をこじつけると・・・
やはり閣僚の振り方が ちょっと エグすぎる気がしています。
反ユーロのサボナさんを、EU問題担当大臣
これ、嫌がらせとしか思えません。
移民大反対の同盟 サルビーニ書記長が、内務相担当。
つまり、就任したら即、移民は追い返すぞ! と宣告しているようなもの
ps 書き忘れ~ 


噂ですが、今週イタリア国債が大きく売られた時、イタリア中銀がセカンダリーマーケットで、かなりのイタリア国債を買い支えていたという話しです。額などは、わかりませんが・・・・
