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パウエル次期FRB議長の承認公聴会

パウエル次期FRB議長の承認公聴会が、昨日行われました。
私は、ライブでは聞かず、今朝起きてからチェックしました 

まぁ、いろいろお話しされていたのですが、ひとつだけ気になったのは、「バランスシート縮小後の規模」 に関する言及でした。

パウエルさんが仰ったのは、「3~4年かけて 2.5兆~3兆ドルへ」 縮小することを念頭に置いていらっしゃるようです。



米 FRBバランスシート縮小 NY連銀



このチャートは、ニューヨーク連銀が今年7月に発表した報告書 に載っていたものです。

ここでのNY連銀の分析によれば、バランスシート縮小後の規模について、

・縮小幅が小さい場合    3年くらいで1兆ドル弱の縮小 (チャート上のグレー線)
・中間予想     4年くらいで1兆5000億ドル強の縮小 (チャートの赤い線)
・縮小幅が大きい場合    5年近くかけて、2兆ドルほどの縮小 (ブルーの点線)


と3つの可能性を出しています。

そして、昨日のパウエルさんの証言によると、一番縮小幅が大きい額を、5年より短い3~4年でやろうとしている ことになります。

ということは、単純に言葉通りに受け止めれば、米長期金利が上昇する可能性が出てくる??? ということなのかな

どなたか詳しい方がおられましたら、間違いがあれば、指摘してください。

ありがとうございます 







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ファンダメンタルズとテクニカル、両方の理由を挙げて、それぞれの取引を説明しています。これを機会に、是非 お読みください    

                   

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[ 2017/11/29 23:14 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

手切れ金についての報道

昨日 Twitterで、多数の質問やコメントを頂いたのが、Brexit交渉 ステージ1の「手切れ金」問題

ポンドが大きく反転したのは、「英国が500億ユーロの手切れ金支払いを提示したから・・・」  ということになっています。

下の  画像は、今朝の英国各紙1面ですが、上の2つ(タイムス紙、FT紙)は、「英国政府が手切れ金の額で妥協したよ・・・」 というタイトルです。

それに対し、一番下のテレブラフ紙では、「英国とEU双方が、手切れ金について合意」  と、一歩踏み込んだ表現になっています。


英 今朝の一面 11月29日
(クリックすると拡大します)




*  手切れ金の額は、はっきり提示されていない
結論から言いますと、英国もEUも誰も 「100%はっきりした金額は、わからない」 んです。

この手切れ金は、足し算を続けて金額を出すのではなく、英国が支払う額から、受け取る額を差し引いて出されます。

つまり、支払う額も受け取る額も、誰もきちんと説明して数字を出せないため、エクセルシートを作って、そこで計算していると、以前 ある報道で読みました。そのため、そのエクセルシートの計算式そのもの  或いは、そこに打ち込む数字の正確さ、それらについて、双方が100%合意しない限り、はっきりした額は、誰にもわかりません。

ただし、大まかな額として、交渉前のEU側は「600億ユーロが最低ライン」と出し、最近になってメイ首相は、400~500億ユーロ という数字を出してきました。

いろいろな報道を読む限り、12月のEUサミットでは、はっきりした手切れ金額を合意内容に盛り込まなくてもよく、プロセスと支払いのタイミングと手段、それをきちんと押さえておく必要性を説いていました。


*  タイムス紙の記事
タイムス紙の記事が一番読んでいておもしろかったのですが、それによると、英国政府もEU側も、手切れ金を一度に 「はいよ!」と支払うやり方ではなく、今後10年とかそれ以上に分けて、延々と支払うやり方を取る可能性について書いてありました。

この記事を読んでいて思ったのは、このお金の問題でより神経質なのは、EU側なんだなぁ~ ということが見えてきたことです。

EU予算への拠出金の額は、各国のGDPサイズにより決定されます。EU内で、ドイツの国に大きなのが、英国です。つまり、それだけ多額の拠出金を毎年、支払っているわけです。

その英国のお金が受け取れなくなるEUとしては、財政的に不安を抱えるのが当然でしょう。これから、EU軍隊を作ると言っていますが、それ用の費用もバカにならないでしょう。

EUとしては、一回で 「はいよ!」 と支払ってもらうより、毎年 支払ってもらうほうが、財政的にやりやすいと思います。


まぁ、今後 この手切れ金について、あらたなニュースが出てくるかもしれませんが、私の中では、「アイルランド国境問題」 のほうが、何倍も心配になっています。





日々の記事は新イーグルフライで提供しておりますので、そちらも是非 覗いてみてくださいね 

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EUサミット前の12/4がXデー! Brexit交渉のステージは?

11月11日という縁起の良い日から、YJFXさんのご好意で隔週コラム記事を担当させていただくことになりました。 


YJFX用



11月24日(金)、ブリュッセルではEUと東欧6カ国からなる「東方パートナーシップ」の首脳会議が開催された。そこで顔を合わせたトゥスクEU大統領と英国のメイ首相との間で、非常に重要な会話が交わされ、今週の英国議会は蜂の巣を突っついた状態になっている。

今回のコラムは、「トゥスク/メイ会談」の内容と、ここからのBrexit交渉の困難さについてお伝えしたいと思う。



こちら  から、お読みいただけます!



追記:  原稿締め切りが月曜日だったため、最後の「ポンド予想」の部分は、コラムで書いた通りにベガス・トンネルまで下落後、また上昇しています。後だしになってしまった点、お詫びいたします




コラム全体のご紹介は、下のバナーをクリックしてください。そこからも記事が読めるようになっています。

               

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モルガンスタンレーの英国関連レポート

こんにちは!

朝から歯科衛生士のところに行って、さきほど 帰宅しました。行き帰りの車の中で、ずっと流れていたのが、モルガンスタンレーが書いた英国に関するレポートでした。

当然ですが、私は読めません。ただ、本日の英国各紙がこのレポートについて取り上げていたので、それを読んでのブログ記事となります。



* 労働党政権について批判的な内容
「もし、メイ首相の「賞味期限」が切れ、年内にも解散・総選挙の動きになり、労働党:コービン党首が首相となることは、英国に籍を置く企業にとって、Brexitそのものより、更なる脅威を招く。」

これが、モルガンスタンレー (以下、モルスタ) のメッセージだそうです。それ以降、こう続いているようです。



英 コービン 2



「もし、12月14/15日のEUサミットで、Brexit への合意が得られなかった場合、保守党は分裂の危機に陥り、労働党政権誕生への扉を開くだろう。

主要産業の国有化、増税、政府の歳出増 (特に低所得者への優遇) などが考えられ、英国のビジネスそのものの体系を変えてしまうかもしれない。

英国は、Brexit と 政治の不安定という二重苦に面している。この二重苦は、今後も英国経済に長い影を落とすことになることは、容易に想像がつく。その中でも特に、国内政治の行方は、Brexit による不安を超える 「不確定要素」 となり得る。」



* 英国株は売り?
このレポートは、モルスタの株式チームから出たもので、為替については書いてないですね・・・

「仮に、今後Brexit交渉がすこしづつ進展したとしても、現政権への支持率が大きく伸びない限り、英国の投資資産の上昇は、止まるかもしれない。

その中でも特に、ガス/電気・水道関連株は、労働党政権が誕生した場合には、最大のリスクを背負うことになろう。それに加え、郵便関連、テレコム関連、旅行会社などの株も影響を受けると考える。

労働党政権下で考えられるのは、各種の増税、その中でも特に 法人税率を26%まで上げる可能性があり、これは英国に残る企業、中でも特に金融業に対し、大きなダメージを与えると考えられる。

過去30年間を振り返ると、政権が交代するときに、株価にはあまり影響が出なかった。それは、交代後の政策に大きな変化がなかったことが考えられる。

しかし、Brexit交渉では、ここから貿易交渉に入ることになる。もし、貿易交渉でもEU/英国双方のアプローチがうまく行かなかった場合、英経済見通しはネガティブになるが、それと同時に、ユーロ圏経済も打撃を受けることになるだろう。

Brexitが決定して以来、英国経済は予想以上に堅調である。しかし、株式の世界に目を移すと、英国株は諸外国の株価と比較して、アンダーパフォームしている。

今後、Brexit交渉に何らかの明るい材料が出れば、英国株は一時的に上昇に転じるかもしれない。しかし、当行の考えでは、そのような上昇は、長つづきしないだろう。というのは、交渉に対する不透明感が一気に晴れることは、来年以降もないと思えるからに他ならない。」



という感じです。このモルスタの記事は、英国の全紙に掲載されています。

英国株のアンダーパフォーマンスは、いつもチェックしていたので知っていますが、労働党が1970年代のような政策に戻るか・・・  労働党は、コービンさんのような純粋な社会主義者を支持する党員に加え、1997年に首相となったブレアーさんの唱える 「ニューレイバー」を支持する党員、分かれています。ですので、個人的には、労働党が政権を取った場合、労働党そのものが、社会主義とニューレイバーとで、分裂しないか? それのほうが、私にはよほど心配なんですが・・・・ 





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ホールデン英中銀主席エコノミストの講演

本日午後、ホールデン主席エコノミストが、訪問先のバーミンガムの学校で講演しました。


英 ホールデン




そこでは、中央銀行と一般市民との「対話」が、きちんとなされていない   その理由は、中央銀行の発表するレポート等で書かれている文章/単語が、難しすぎるからだ  市民が中銀の分析を理解していないのであれば、現在 自分の国の経済がどのような状況であるかを、きちんと把握していないことを意味する    文章を簡素化し、一般の人が皆 理解できるようになれば、一般の人の日々に生活にも応用できる


という内容でした。これは、英中銀に限ったことではなく、アメリカでもヨーロッパでも、同じことである・・・ とも付け加えています。

一番 面白かったのは、 「英中銀が四半期ごとに発表するインフレーション・レポートを完全に理解できるのは、英国民全体の5%くらいであろう」   という部分でした。


たった5%の人しか理解できないものを、あれだけ時間をかけて毎回作成しているんですよね  

今後は、物語を語るように、普通の人たちに語りかけをしたい・・・ とも語っていました。

この話しを聞いた時に真っ先に私の頭に浮かんできたのが、グリーンスパン前FRB議長でした。彼の使う単語の難しさは、当時も話題になっていたからです。

私は不勉強ですが、黒田日銀総裁の記者会見を、一度も聞いたことがありません。

黒田さんの日本語も、意味不明なのかな?

ホールデンさんが言いたかったことは、中銀と市民が、同じ目線で会話が出来るようにしたい ということでしょう。


本日は短い記事ですが、5時間かけて原稿書いていたので、これで終わりにします。その原稿は、水曜日に出ますので、楽しみにしていてくださいね 







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[ 2017/11/28 03:26 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX 「視るブログ」

2013年7月8日より、上田ハーローFXさん のご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 



視るブログ用



今週の視るブログは、先週の振り返り + 今週の注目点に加え、ドイツ政局とBrexit交渉の新しい展開について、お話しさせていただきました 


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[ 2017/11/28 00:01 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)

ポンド上昇の背景、そしてここからのポンド

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 




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遅々として進まないBrexit交渉、いつ解任されるかわからないメイ首相。英国を取り巻く環境は決して良くありません。良くないどころか、今後は更に悪くなることも考えられます。

そんな厳しい環境にもかかわらず、ここにきてポンドがジリジリと上昇しています。今回のコラムでは、過去2週間のポンド上昇について自分の考えをお伝えしたいと思います。




今回のコラム記事の主な内容は、


・ジリジリと上昇してきたポンド

・ドルとポンド、それぞれの実効レート比較

・ポンド高の背景

11月16日 英中銀年次フォーラム
EUへの手切れ金、与党内で合意
秋の予算案: 驚きの住宅支援策発表

・ポンドに対してネガティブな材料もあった予算案内容
国債発行額の増額
マクロ経済予想の下方修正

・ここからのポンドについて考える



コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>>11月22日、ハモンド財務相は、秋の予算案を発表しました。今回は、Brexit交渉が難航した場合の「景気刺激策」にどの程度の予算を配分するかに注目が集まっていました。いざ予算案の発表が始まると、マーケットが全く予想もしない内容が含まれていたため、ポンド上昇となりました。



4月より、口座保有者のお客様のみが閲覧可能となりました。

どうぞごゆっくりお読みください 


[ 2017/11/25 05:20 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

英国政府、手切れ金の額を決定 !

やってもやっても沸いてくる仕事・・・    やっと、ブログを書く時間を確保できました。



* 手切れ金の額で合意  
英国の保守党Brexit委員会で、EUに対して支払う手切れ金の額について合意が取り付けられました。

9月22日にメイ首相が伊・フィレンツェで行なった演説 で、はじめて「手切れ金」を支払う用意がある と語り、その額は、200億ユーロとなっていました。

しかし、今週に入り、保守党Brexit委員会の会合では、手切れ金の額が 400億ユーロに増額され、それで合意したそうです。


英 保守党委員会




* 手切れ金で合意 = 貿易交渉への移行?
全ては、12月14/15日のEUサミットではっきりしますが、もし 手切れ金の額で合意となれば、アイルランド国境問題以外は、ほぼクリアーすることになります。

EU側は、600億ユーロを最低額としています。英国が400億と提示すれば、間をとって 500億 ということになるかもしれません。

セミナーなどでも何度もお話ししていますが、EUと英国との交渉ステージ1の内容は

・手切れ金
・市民権
・アイルランド国境問題

この3つです。このうち 手切れ金と市民権の問題がクリアーになれば、アイルランド国境問題は引き続き継続しながら、交渉ステージ2の貿易交渉に持ち込むことも可能だと、私は考えています。



* 苛立ちが目立つ英国側 
EUとの交渉が始まって以来、 「す べ て」 の分野でEUの言いなりになってきた英国。

Brexit担当相であるデービスさんも、いいかげん EUもちょっとくらい譲歩しろよな!的なキレキレのコメント してました。

もし、今回の手切れ金でもEU側が不満を漏らすようであれば、英国サイドはこれ以上の譲歩はしないように思います。

そのあたりも、今後のポンド動向に響くので、注意が必要です。今のところ、12月6日くらいまでに、EUサミットの原案が決定される予定ですが、8日くらいまで尾を引くことにもなるかな・・・



私はと言えば、12月12日~14日に、ポーランドへ行きます。仕事です、今回は・・・・

14日は自宅に到着するのが夕方になりますが、EUサミット初日の結果はきちんと確認して、ブログに書きますので、よろしくお願いいたします~







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教えて、美子さん! 英ポンドはどう動くの? 2回目

第一回目 に続き、2回目が公開されました 


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日経新聞オンラインにインタビューが載りました!

セントラル短資FXさん  のご好意で、日経新聞オンライン版に、インタビューを載せていただきました。

お時間がありましたら、是非 お読みください 

       


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[ 2017/11/22 00:53 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

メルケル政権の行方

本日は、ドカ~ンと いろいろな用が続き、午後早く 外出します。ですので、できるうちにブログ更新を・・・ いつもより、ずっと早い時間で申し訳ありません。


独 メルケル


* 難民政策の意見の相違で崩れた連立交渉
昨夜 メルケル首相4期目の連立交渉が崩れました。プロ・ビジネスのFDP党が、連立交渉から イチ抜けたしました。

9/24 に実施されたドイツ総選挙 では、メルケル首相率いるCDU/CSU + FDP党 + 緑の党 のジャマイカ連立が誕生するはずでした。

しかし、昨夜 FDP党が、この連立交渉から抜けたのです。 彼らが抜けた理由は、難民/移民の扱いについて、緑の党と意見が合わなかったからだそうです。

FDP党が固執したのは、難民/移民が自国に残した家族を、ドイツに呼び寄せることの是非です。2016年に悪化したシリア難民危機の時、ドイツ政府は「難民が自国から家族を呼び寄せる権利を、2年間に渡り停止」 しました。この「2年間」の期限が、来年きます。この停止処分が延長されなければ、2018年のドイツには、難民の家族が ど~っと押し寄せます。

当然ですが、反移民/欧州懐疑派のFDP党は、「来年もまた延長」を支持し、難民家族の呼び寄せには大反対

それに対し、同じ連立の一党である緑の党は、人権保護のためにも 「難民の家族を呼び寄せることに、賛成」 

たぶん、FDP党がブッチギレたのかもしれません・・・・



* ドイツがコケたからと言って、フランスがリーダーにはなれない
ヨーロッパ最大の経済大国: ドイツで連立協議が泣き別れに終り、最悪の場合は新たな選挙・・・ という話しも聞こえてきます。ヨーロッパは、現時点では 「ドイツがコケたらフランスが変わりに引っ張っていけばいいじゃん!」 という構造にはなっていないので、「ドイツがコケる = ヨーロッパ全体がコケる」 という認識となるでしょう。

ドイツがヨーロッパの中心でいるためには、経済規模の大きさもありますが、それと同じくらい 「政治の安定」 これがキーポイントだったように思います。

英国のEU離脱 (Brexit) もあり、ドイツとフランスは 次に続く離脱国が出ないためにも、「欧州の深化」 を2ヶ国で引っ張っていきたいと考えています。しかし、ドイツがコケたら それも滞ります。



* 本日午後遅く、大統領とメルケル会談
ただし、ドイツの歴史を見ると、総選挙で連立交渉が崩れたので、すぐにまた 新しい選挙・・・ こういう動きには なりにくそうです。当然ですが、あらたな総選挙を実施するためには、大統領が決定しなければなりません。そして、今年2月に大統領となったシュタインマイヤー氏は、あらたな選挙を実施するようなキャラでは、ないそうです。



* もう一度 整理しましょう
今回の連立交渉が崩れたことにより

・過去のような 「強い政府」 は、期待出来ない
・CDU/CSU + 緑の党による少数派政権か?
・最悪の場合は、新たな総選挙の実施
・メルケル首相の 「首相としての価値」が下がった可能性
・メルケル弱体化が、マクロン仏大統領の強化となり、新しい時代をヨーロッパは迎えるのか?



メルケルさんは、この難民問題に、最後まで足を引っ張られそうですね。




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開催日時 : 2017年11月22日(水) 20時00分~21時30分 (1時間30分)

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[ 2017/11/20 19:00 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX 「視るブログ」

2013年7月8日より、上田ハーローFXさん のご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 



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今週の視るブログは、先週の振り返りとして、メイ政権ドタバタ劇 + 今週の注目点として ECB,BOE議会証言他  について、お話しさせていただきました 


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[ 2017/11/20 18:19 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)

英国の投資顧問会社 「トルコリラ、全投げ!」

本当は今日はもうブログを書かず、残っている仕事をやろうと思いましたが、今年 日本に一時帰国した時に、スワップ狙いのトルコリラ円の買いポジションを持っているお客様が、山のようにいらっしゃったので、書くことにしました。



* ある英/スイス系投資顧問会社、既存のリラ買いポジションを丸投げ
スイスに本店を置くイギリスの投資顧問会社が、「ポートフォリオにある手持ちのトルコリラのポジションを全て閉じた。」 と今週開催されたロイターの年次フォーラムで、その会社のCEOが発表しました。


その理由は、

「金融機関による対外借り入れの増加と上昇するインフレ率を考えると、早ければ来年にもトルコは、金融危機に陥る危険性がある。新興国の中でも、トルコという国について、我が社はとにかく心配している。あの国で大きな事故が起きるのは、火を見るよりも明らかにしか見えない。対外債務、経常赤字、不動産ブームの継続性に対する疑問腑、政治・・・ この国を取り巻く問題を数え上げたらキリがない。」


トルコリラは対ドルで、9月から既に15%安くなっています

トルコ中銀は今月、年末時点のインフレ率は9.8%となる・・・ という見通しを披露しました。インフレ上昇の理由として、トルコリラを取り巻くボラティリティーの高さをあげていました  


トルコ エルドアン大統領


私は、ランドもリラも取引しておりませんが、文頭にも書いたように、スワップ狙いの方々が多数いらっしゃるのは知っていますので、現在起きていることをお伝えしました。

あと、本日 ゴールドマンサックスが 「2018年のテーマ」を発表しましたが、そこではアジア通貨や南米の通貨の買いを推奨しています。





* 南アフリカ・ランドは まだ救いがある
この会社のCEOのおじさんは、南アフリカランドに関しては、トルコほど心配していない という見解を披露しています。

「南アの国債、通貨ともに、かなり割安感が出てきた。長期国債については特に、悪い材料を相当織り込んできたように見える。貿易黒字も今年に入って安定してきていることが好感される。」




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[ 2017/11/18 01:54 ] 新興国関連記事 | TB(-) | CM(1)

問題山積みのBrexit、果たして突破口が見つけられるか?

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 



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約6週間の日本滞在を終え、先週末ロンドンに戻りました。ロンドンは思ったよりも穏やかな気候で、ひとまずホッとしましたが、ニュースを見るとBrexit関連報道ばかりが続き、息つく暇もなく「イギリスの現実」に引き戻されました。

今回のコラムは、Brexit交渉での問題点をご紹介しながら、今後のポンドへの影響について考えてみたいと思います。





今回のコラム記事の主な内容は、



・Brexit交渉 問題1 : 2週間という期限設定

・Brexit交渉 問題2 : 12月のEUサミットまでに間に合うか?

・Brexit交渉 問題3 : 北アイルランド国境問題

・Brexit交渉 問題4 : No deal is better than a bad deal の可能性

・Brexit交渉 問題5 : メイ首相の立ち居地

・ここからのポンドについて考える





コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>>11月9~10日に行なわれたBrexit交渉。EU側からバルニエ主席交渉官、英国側はデービスBrexit担当相が出席し、最終日に記者会見を行ないました。そこで、バルニエ氏は爆弾を落としたのです。

「英国は主要問題に対する返答を、2週間以内にお願いする。それが出来ないのなら、交渉継続のために、英国には何らかの譲歩をお願いすることになるだろう。」

英国人にとっては、かなり一方的な発言として受け止められましたが、EU側にすれば遅々として進まない交渉に突破口を見つけるためには、止むを得なかったのでしょう。




4月より、口座保有者のお客様のみが閲覧可能となりました。

どうぞごゆっくりお読みください 


英中銀 フォーラムが開催されます!

おはようございます!

本日は、イギリス時間 14時から 英中銀 Future Forum  で、カーニー総裁・ブロードベント副総裁・カンリフ副総裁・ラムズデン副総裁、あと2名の方々の名前が書いてあるので、たぶん講演、或いは パネルディスカッションをするのではないか?と思っています。


英 カーニー総裁




中銀ホームページでは、この リンク から、ライブ中継が見れるようです。

このライブ中継の画面に 「あと3時間後」と書いてあり、今 午前10時なので3時間後は13時になるのですが、ライブリンクでは 「あと3時間 14GMT」となっていて、なんだかよくわかりません 

中銀のホームページのスピーチ予定のところでは、総裁/副総裁たちの講演時間は、14時となっているので、私もその時間からライブ中継を見てみようと思います。

イギリス時間 14時は、日本時間 23時です。

それでは、のちほど~





日々の記事は新イーグルフライで提供しておりますので、そちらも是非 覗いてみてくださいね 

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[ 2017/11/16 19:25 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

教えて、美子さん! 英ポンドはどう動くの?

日本に一時帰国していた時に、お世話になっているダイヤモンド社さんにお邪魔して、そこでポンドのことをお話しさせていただきました!

全2回のシリーズで、今回が最初の部分です。

この写真ですが、撮る前に化粧室にいく時間もなく、暴風の中を原宿駅から歩いてオフィスに到着した直後に撮っていただきました。カメラマンさんの腕は確かですが、モデルが役不足で申し訳ありません 


 クリックしてお読みください 


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ブラックロック フィンクさんのインタビュー

世界最大の資産運用会社であるBlackrock(ブラックロック)
そこのトップのフィンクさん

ブラックロック



* ロイターのサミット
今週月曜日に開催されたロイター社主催の 「2018年世界投資サミット」 に出席しお話しされたようです。

そこでのお話しの要点を挙げますと


・2007年からの世界金融危機以来はじめて、世界景気が全体的にシンクロし始めた

・健全なマーケット、それがブル・マーケットだとしても、5~10%の調整は当たり前

・その5~10%の調整を、我々はまだ経験していない


・最近のマーケットは、しっかりとした足場に支えられている

・このまま静かな(ボラティリティーのない)マーケットが続くことを願っている投資家もいるが、それが長引くと混乱をも引き起こしかねない

・私が考える最大のリスクとは、ボラティリティーがじわじわと上昇してくることは、ない!という慇懃な自信である。その理由は、株式市場などのボラが今後もあまり上がらないと想定し、デリバティブなどに深く入れ込んでいる投資家がいることだ。

・アメリカの税制改革に関しては、若干心配している

・税制改革により減税されたとしても、企業のリーダー達が、(減税で浮いた)お金をどんどん社会に還元し、それが景気浮揚に結びつくのか?私は、この考えは間違っていると思う。減税で浮いたお金は、株式市場に戻ってくるだけなのではないか?

・今年のヨーロッパで一番好ましいことは、マクロン大統領の誕生である。彼が出てきて、ヨーロッパ全体にインパクトを与えたと確信している




* ブルーンバーグでのインタビュー
これとは別に、ブルーンバーグがフィンクさんにインタビューした動画があったので、見たのですが、フィンクさんが語っていることが実に興味深かったです。フィンクさんは、


「世界の人々の最大の不安は、退職後 生活をしていくだけのお金があるのか? ということである。しかし、ドイツや日本では、お金を銀行に預けるだけで、投資・運用をする習慣がない。これでは 資産価値がマイナス化 (インフレによる目に見えない目減りという意味だと思います) していく。そのためにも、もっと市場に透明性をもたせ、運用や投資に動くよう働きかけなければいけない。」


というようなことを言ってました。本当にその通りだと思います。投信(ETFs)が登場し、だいぶ 投資環境に透明性が出てきましたが、日本では どのくらい投信が活発に取引されているのでしょうか?

これはイギリスも同じですが、学生時代にお金や投資について、教育を受けていない。これが、ネックになっているのかな? と思いました。当たり前ですが、投資や運用 これは 知識がないと出来ませんので・・・  

私はファンドマネージャーの経験も、ファイナンシャル・アドバイザーの資格も持っておりませんが、何かの形で力になれたら嬉しいな  と思いました。

そのためには、世界で何が起きているのか?を知り、それによって、どの金融商品が今後動くのか?
勉強する意欲がわいてきますね 





細胞レベルでFXしてる 
くみちゃん、元彼のことなんて忘れて、35億 稼いでみようよ 

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[ 2017/11/15 21:05 ] 米国関連 | TB(-) | CM(1)

11月22日(水) ロンドンからライブ・セミナーのご案内

ロンドンに帰ってきて、やっと時差ぼけが取れた感じがします。やはりロンドンにいると、Brexitのニュースが日常の一部として入ってくるのは、本当にありがたいなぁ と思います。

ブログにも書いておりますが、追いつかないほど、次から次へとBrexit交渉に関するニュースや情報が入ってきます。

これらの情報をぜ~んぶまとめて、ライブ・セミナーをやらせていただくことになりました。



開催日時 : 2017年11月22日(水) 20時00分~21時30分 (1時間30分)

口座がなくても、どなたでも見れるセミナーです。是非 皆様のご参加をお待ち申しあげます 

申し込み・詳細は  クリックしてください。


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[ 2017/11/15 19:58 ] 未分類 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFXチャンネル 久しぶりに復活!ポンドについて

ものすごく久しぶりにロンドンFXチャンネル動画をアップしました 

お話しさせていただいた内容は、英国政治事情とポンド についてです 

是非ご覧くださいね 


まぁ、ほとんどの方が申し込まれたと思いますが、もし 実効レートに関する無料レポートを、まだお読みでない方は、 こちら  から、どうぞ 



今回の動画は  これをクリックしてください。

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過去の動画をもう一度見直したい方は、ブログ左の 「カテゴリー」にある 【ロンドンFXチャンネル 動画】からご覧になってください。

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[ 2017/11/14 21:05 ] ロンドンFXチャンネル  動画 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX 「視るブログ」

2013年7月8日より、上田ハーローFXさん のご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 



視るブログ用



今週の視るブログは、先週の振り返り と今週の注目点 + 要人発言の重要性 + 英国議会での出来事 について、お話しさせていただきました 


このバナーをクリックすると動画が見れま~す 

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[ 2017/11/13 19:19 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(1)

メイ首相をめぐる動き

本日は病院まわりをする日でして・・・ あと1時間したら出かけます。本日のメイ首相を巡る問題は、全部で3つあるのですが、最初はメイ首相に対する退陣圧力について書きます。残りは、病院から戻ってからになると思います。

メイ首相退陣問題については、日本でやらせていただいた会場/WEB セミナーで、何度も繰り返しお話しさせていただいたので、セミナーに参加していただいた皆さんは、すでに頭に入っていたことと思います。


* メイ首相に対する退陣要求
このパワポ資料は、2ヶ月前くらいに、上田ハーローFXさんの【視るブログ】で使ったものです。

メイ首相 仮死状態
(クリックすると拡大します)


かなり前から、メイ首相の退陣は時間の問題と思っていました。というか、私は10月の党大会前に、首相交代があると考えていた一人です。

党大会の直前にも、今回同様、メイ首相に対する退陣要求が出たのですが、その時には、不信任に票をいれた保守党議員の数は、35人でした。

10月末あたりにはEU側も、「年内、メイ首相が持たないリスクを検討中」というニュースも出ていましたので、ある意味、当然の出来事のように感じています。



* タイムス紙日曜版の記事
今回の退陣要求についての記事をあげたのが、昨日発売のタイムス紙日曜版。

それによると、「英国議会の保守党議員40人が、メイ首相に対する不信任を表明する書簡の署名に同意した」 となっていました。これも、セミナーでお話ししましたが、メイ首相の退陣を確かにするためには、少なくとも 「48人」 の不信任が必要です。つまり、8人足りません。



* 首相交代か? 解散総選挙か?
首相交代をするためには、48人かそれ以上の不信任票が必要です。解散総選挙は、正直 今は時間がないと思います。

はたして残り8人の署名が集まるのか? こちらでは、集まる/集まらない 半々と言ったところです。


残りの記事は、帰宅してから書きますね!




日々の記事は新イーグルフライで提供しておりますので、そちらも是非 覗いてみてくださいね 

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ポンドを取り巻く環境

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 


セントラル用




11 月 2 日、 10 年ぶりに政策金利引き上げに動いた英国中銀。 ファンダメンタルズ 基 本では 、「利上げは通貨高」ですが、実際の動きは利上げ後、ポンドが急落しています。

ここであらためて、最近ポンドを動かしている材料は、何か? 今回のコラムは、そこにスポットライトを当て、「政策金利・政治・Brexit」それぞれの視点に立ち、考えてみたいと思います。




今回のコラム記事の主な内容は、

・金融政策編

・政治編

メイ首相の大失敗
女性スキャンダル

・Brexit編

・ここからのポンド






コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>>11 月 5 日発売 英タイムス紙日曜版で 、「E 関係者 話しによると、メ イ首相 手切れ金 額として、600 億ユーロ以上支払う準備があると伝えた。」 という記事が載りました。これを受けて、ここから Brexit 交渉 スムーズに運 れる ことを先取りしたマーケットで 、ポンドが買われた です



4月より、口座保有者のお客様のみが閲覧可能となりました。

どうぞごゆっくりお読みください 


[ 2017/11/11 00:10 ] 売買取引 | TB(-) | CM(0)

またしても新しい問題発生:今度はアイルランド国境問題

昨夜遅く 無事ロンドンに帰ってきました。驚いたことに、例年より暖冬で、日中はストーブをつけなくても過ごせるくらいです。それに加えて、庭に植えっぱなしの紫蘇が、普段なるこの時期には凍ってしまうのですが、まだ緑の葉をつけていて、驚きました。

今朝は朝7時に目覚ましをかけ、すぐにジムへ行ってきました。徐々に「普段の日常」に戻れる、この感覚が大好きです。



* Brexit交渉ステージ1の「アイルランド国境問題」
私が日本にいる間に何度か実施したセミナーをご覧になった読者の方々は、覚えていらっしゃると思いますが、英国とEUとの交渉では、「第一ステージ」として

・手切れ金
・在英EU市民、在EU英国市民の権利と、将来の英国への移民の権利など
・アイルランド(北とアイルランド共和国)国境問題

この3点が挙げられており、本来であれば10月19/20日のEUサミットで合意するはずでしたが、結局 出来なかったので、12月14/15日に開催される年内最後のサミットで合意することになっています。(あくまでも、予定)

ここまでセミナーでお話しさせていただきました。

そして、今朝 新しいニュースが飛び出したのです。それは「アイルランド国境問題についてです。

北アイルランド国境


* ハードBrexitが通用しない?
本日の英テレグラフ紙の暴露記事 によると、EU側はアイルランド国境問題に対して、新たな要求を提示したそうです。


それは、「現在は、北アイルランドとアイルランド共和国との間に、(パスポート検査などの)明確な国境審査は、ない。今後もこのシステムを継続するためには、北アイルランドは今後も引き続き 欧州単一市場(シングル・マーケット)と関税同盟に残るよう、要請したい」

というもの。

私はこのブログでも何度も書いておりますが、英国政府は交渉/移行期間終了後は、「シングル・マーケットや関税同盟から離脱する」ハードBrexitを支持しています。そして、北アイルランドは、英国連合王国の一つですから、北アイルランドだけが「ソフトBrexit」を選択することは、出来ません。

つまり、今回のEU側からの要求を英国政府が容認する可能性は、ゼロということです。言い方を変えれば、絶対に無理な要求を、EUは英国に押し付けてきました。



* もう一つの問題
この問題は、アイルランド統一に問題を投げかけます。

6月8日に英国で実施された解散・総選挙で、保守党の議席は議会の過半数以下となってしまったため、閣外協力相手として北アイルランドのDUP党を選びました。DUP党はユニオニストと呼ばれており、「北アイルランドは、英国連合王国の一員として、あるべきだ」という反EU思想を持っています。当然ですが、ハード Brexitを支持しておりますので、保守党とも閣外協力をすることに問題がなかったのです。

しかし、北アイルランドという国全体で考えると、2016年6月の国民投票では、「EU残留支持  56% vs 離脱支持 44%」となっており、DUP党の考え方に反対する人の方が多い結果となりました。

アイルランド共和国は、以前からずっと英国政府にソフトBrexitを選択すれば、国境問題がスムーズに片付くので、ぜひ考えを改めるよう説得しておりましたが、英国政府はその意見には従っていません。

本日もEUと英国との交渉が行われており、先ほど記者会見が行われました。

それをみたイメージですが、EU側は何がどうなろうと12月のサミットまでに交渉ステージ1の問題を解決したいという強い意志を持っており、英国に数々の選択を迫ってきています。

新たな選択については、また後ほど記事にします!







日々の記事は新イーグルフライで提供しておりますので、そちらも是非 覗いてみてくださいね 

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英中銀10年ぶり利上げも、英ポンド急落の5つの理由は?

11月11日という縁起の良い日から、YJFXさんのご好意で隔週コラム記事を担当させていただくことになりました。 


YJFX用


11月2日(木)、英中銀は10年ぶりに政策金利の引き上げに動いた。主要中央銀行の中では、アメリカとカナダに続く3番目の国となった英国であるが、マーケットの動きは英ポンド急落となり、地元イギリスでも意外感に包まれている。





こちら  から、お読みいただけます!





コラム全体のご紹介は、下のバナーをクリックしてください。そこからも記事が読めるようになっています。

               

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11月2日  YJFXさん主催の「英中銀  Super Thursday」ライブセミナー
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10年ぶりに利上げに動いた英中銀

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 


セントラルコラム用




11月2日、待ちに待った英中銀Super Thursdayが開催されました。その前週に実施された欧州中銀(ECB)金融政策会合では、テーパリングの発表があり、世界的に緩和縮小の動きが見え始めてきたところです。

Brexitという不安材料を抱え込んだ英国が、アメリカとカナダに続き、第3の利上げ国となるのか?市場の関心は今までになく高くなりました。

今回のコラムでは、Super Thursdayの事前予想、実際の発表内容などを交え、ここからの英金融政策の行方を考えてみたいと思います。



今回のコラム記事の主な内容は、


・Super Thursday事前予想
利上げに動くのか?
投票配分

・英中銀からの発表
政策金利とQE策の内容
投票配分
7対2の内訳

・声明文と議事録
政策金利引き上げのペース
将来の金利水準

・四半期インフレーションレポート
GDP予想
インフレ見通しとインフレのピーク
将来の金利水準予想

・ここからのポンド





コラム記事の一部をご紹介しますと、



>>>この日発表されたマクロ経済予想の四半期インフレーション・レポート(以下、QIR)では、2017年のGDPは若干の下方修正、インフレ率は上昇修正となっていただけでなく、8月のQIR同様にインフレ率のピークは依然として「10月CPI」を継続していました。



4月より、口座保有者のお客様のみが閲覧可能となりました。

どうぞごゆっくりお読みください 


[ 2017/11/06 16:02 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX 【視るブログ】

2013年7月8日より、上田ハーローFXさん のご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 



視るブログ用





今週の視るブログは、先週の振り返り(英中銀 Super Thursday の復習) と今週の注目点 + ちょっとだけビットコイン について、お話しさせていただきました 


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[ 2017/11/06 13:39 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)

大阪人気質

本日のこの記事は、FXに一切 関係ありませんので、ご興味のない方は、スルーお願いします 




11月3日に、日本フィナンシャル・セキュリティーズさん主催の大阪会場セミナー の機会を頂きました!

当日は、10時にセミナー開始ですので、「できれば 9:30までに会場に到着して欲しい・・・」 とお願いされました。しかし、前日 23時近くまでセミナーをやっていたこと + 新幹線の予約するのが遅くて  当日 9:13着の新幹線しか予約できなかったため、新大阪駅からタクシーで行くことに決めました。

あいにく、私の指定席は、16両編成の16両め 
そのため、京都を発車してから、前の車両まで歩き、6両目の出口のところで待機。新大阪に到着してから、一目散で「南口タクシー乗り場」へ走りました。

幸い、タクシー乗り場には誰もおらず、私はスムーズにタクシーへ

運転手さんは一切無駄口をきかないおじさんで、目的地の住所を伝え、おじさんはナビに入れて、出発しました。

今年3月にこの会場に来たことはありますが、大阪の街は不慣れで・・・ タクシーの窓から「淀屋橋」という文字が見えたので、そろそろ会場の近くに来たな! というのがわかるくらいでした。

そこからの運転手さんと私との会話


運転手 「そろそろ着きますよ」
私 「ありがとうございます。ちょっと遅れましたが、思ったよりスムーズに来ました。」
運 「じゃ、この大きな交差点で止めますからね」
私 「いや・・・ 前回来た時は、もっと裏道だったように記憶してるんですが・・・」
運 「この辺り、ようわからんので、ここでおろしますから、自分で探してください」
私 「え??? ナビに入れてますよね、住所?」
運 「もうメーター倒したから、無理ですわ・・・」
私 「え〜〜〜 私 東京から来たので、この辺の地理 全然わからないんですけど」
運 「(一切私の話し聞かず) 領収書 いりますか?」
私 「領収書? え? あ、お願いします」

こんな感じで、どこかわからない交差点で降ろされ、右往左往。この時、すでに9:34
目の前のお店に飛び込んで聞いたけど、若い店員さんは 知らない という返事
通りの角で掃除していたおじいさんに聞いたけど、耳が遠くてわからず・・・
3人目のおじさんが、地元の人で、散歩中だったので、セミナー会場まで連れてきてくれました。
この時、9:43 ギリギリセーフです  


セミナーも無事終わり、そのあと スキャル将軍さん が経営するFXバーへ行きました。「ヨーロッパ通り」とかいうところの近くですが、あの通りのどこが 「ヨーロッパ」なんですかね・・・  本物のヨーロッパが怒りますよ w 


FXバー




そこで飲んでいた時に、友達に このタクシー運転手さんの話しをしたら、驚きの展開へ 

私を大通りの角で降ろした この運転手さんは、「大阪人をよく知っている立派な運転手さんだ!」と そこにいた関西人一同が異口同音に褒め始めたんです 

東京人の私にすれば、タクシーに乗るということは、目的地の建物の前に止まってくれるのが【当たり前】だと思っていました。自分で探すくらいなら、初めからタクシー乗りません。

しかし、大阪人という人たちは、ワンメーターでもタクシー料金が上がると、運転手さんに文句言うらしいです   

「角で降ろしてくれて、メーターも上がらず、ちょっとくらいなら自分の足で歩いて、目的地を探す。美子さんの運転手さん、大阪人の鏡ですよ!」

これが大阪人と言うことを知らされ、大きなカルチャーショックを受けました、私 

ワンメーターって、せいぜい 100円とか200円くらいですよね? それなら、私はそのお金を払って、きちんと目的地に 【ベタづけ】してもらう方が、ずっと嬉しいなぁ 

おそるべし 大阪人 
[ 2017/11/05 14:35 ] 未分類 | TB(-) | CM(2)

遅々として進まないBrexit交渉

本日 11月2日  YJFXさん主催の「英中銀  Super Thursday」ライブセミナー   皆様のご参加を心から楽しみにしています 

口座がなくても大丈夫、事前申し込み必要なし  という太っ腹なYJFXさん
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*  Brexit交渉、再開は いつ?
英国の仲間はずれがなく、和気藹々の雰囲気で終了したEU首脳会議(10月19/20日)

本来であれば、その翌週から、EUと英国とのBrexit交渉がスタートする予定でした。

が、英国ではデービスBrexit担当相の議会証言や、Brexit担当省の人手不足などがあり、なかなか交渉が再スタートしません。

本日のセミナーで詳しく話しますが  12月14/15日に開催される今年最後のEU首脳会議(サミット)までに、

・英国からEUに対して支払う手切れ金
・在英EU市民、在EU英国市民、それぞれの権利
・アイルランド国境問題

この3つを、解決しなければなりません。

これを解決して初めて、英国が希望している

・貿易交渉
・移行期間

この交渉がスタートできます。



* デービスBrexit担当相の議会証言
先日、デービスさんの議会証言がありました。そこでの一番のニュースは

「英国は、EUに対する手切れ金として、600億ユーロ程度のお金を支払うことになるだろう」

と語ったのです。

メイ首相は、今まで 200億ユーロという金額を口にしておりましたが、EU側は、600〜1,100億という数字を提示しており、なかなか両方の溝が埋まらない状態が続いていました。

しかし、このデービスさんの証言を受け、手切れ金の額に関しては、英国側が折れる形になりそうだ・・・  という流れになりそうです。

まだこれは、最終決定ではなく、あくまでもデービスさんの証言という位置付けですが、ここからEUサミットに向けて、合計 3回の交渉をEU側は希望しています。





明日 11月3日 大阪  日本フィナンシャルセキュリティーズさんの主催の会場セミナーでお話しさせていただきます

詳細は、 こちら  からお願いします。大阪はまだ間に合いますので、是非 お申し込みください。
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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