先週19日から2日間に渡り開催されたEU首脳会議(サミット)
2016年6月の国民投票で「EU離脱(Brexit)」が決定して以来、EUサミットの場でメイ首相に声をかける人は皆無でした。BBCテレビのニュースなどでも、「孤立無援、友達ゼロ」という内容の報道が続き、特にメイ首相のファンでもない私でさえ、辛いだろうなぁ・・・ ここまでしても、首相の座にしがみつきたいものなのかなぁ・・・ と、素人考えを巡らせていました。
しかし、先週のサミットでは、久しぶりにメルケル首相とマクロン大統領に囲まれて、笑顔を見せているメイ首相の写真が大きく報道されたのです。

これは、9月22日にフィレンツェで演説をしたメイ首相の口から、「移行期間の2年間に200億ユーロ支払う準備がある。欧州司法裁の権限も、その期間は認める」など、歩み寄りの姿勢を示したからでしょう。
* 驚きのメイ発言昨日の議会でのメイ首相発言が、英国の国民だけでなく議員たちをも驚かせています。その発言内容とは、
「早ければ貿易交渉は、今年12月下旬からスタートする予定であるが、対EUとの貿易交渉が2年間の交渉期間が終了する2019年3月末までに完全に終わらなければ、その後には 2年間の移行期間は ない」

というもの。
あれれ

貿易交渉 と 移行期間、別物ではないんですか

これが、私の素直な感想です。
この発言を受け、英国に籍を置く企業のトップは、「移行期間は必ず設ける と約束されたはずなのに、今になって ないかもしれない・・・と言われても



それなら、今すぐにでも英国からの脱出準備を始めなければ間に合わない・・・」と戸惑いの様子
現時点での英国の企業の動きとしては、今年12月14日に開催されるEUサミットからクリスマスくらいまでの間に、移行期間の期間と設置を、EUと英国政府との間で正式に決定し、その内容を確認してから、来年に入ってから企業の移動が必要であれば、そのタイミングを測る というものだったそうです。
英議会の議員の中でも、この「移行期間なしの可能性」に反感をもつ議員は多く、失業者や企業投資の低迷、当然ですが、英経済のリセッション入りの可能性などを心配する声が聞かれています。
* 最新の世論調査結果Brexitに関する最新の世論調査結果は、こんな感じです。
・悪い条件で離脱するくらいなら、白紙状態で離脱する方が良い

37%
・移行期間を設け、その期間はシングルマーケットや関税同盟に残り、離脱のショックを徐々に緩和しながら離脱することが望ましい

25%
・Brexitそのものを撤回して欲しい

23%
・移行期間以降も、シングルマーケットや関税同盟に残りたい。そのために、EUに対し使用料を払い続けることも構わないし、移民が英国に入ってくることも我慢する

40%
・シングルマーケットを完全に抜けて、移民制限を重点的にやって欲しい

37%
・2度目の国民投票の実施には、反対

53%
こんな感じです。
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