長い夏休みも終り、EUと英国との間で、Brexit交渉が来週から再開されます。それに先駆けて、英国政府は全部で5種類の【Brexitに関する報告書】を今週中に発表する予定だと伝えられています。
本日は、そのうち2つの報告書が既に発表済み
* 貿易に関する項目ひとつめが
これ です。
主に3点にわかれています。
まず最初は、2年間の交渉が終了する予定の2019年3月29日の時点で、 ①すでに EU→英国に輸入され、お店に陳列されている商品 ② すでに、英国→EUへ輸出され、お店に陳列されている商品 は、29日が過ぎても追加の関税や制限がかからず、販売できる。
もう一点は、2019年3月29日までに、EU/英国で品質管理などのチェックに合格したもの、 或いは、車であれば販売可能なモデルは、その後もそのまま販売できる。
最後は、英国の消費者保護団体は、人体に影響があると思われる薬品などについて、EUの情報にアクセスする権利を継続して有する。
これ読んで、「そんな細かいところまで、決めないといけないんだ・・・」

と、少々驚きました、私。
そして、このまま行けば、とてもじゃないけど、2年間の交渉期間中に全ての点で合意するのは、不可能かもしれないな・・・ とも思いました
* 情報の扱い方に関する報告書2つめは、
これ です。
英国がEUを離脱した後も、秘密文書などは今まで通り、秘密のままにしておくお約束に関するものです。
* 気分を害しているEU側このブログの過去記事 でも何度も書いていますが、Brexit交渉のやり方について、EUと英国とでは大きく食い違います。
英国は 「貿易を含む全ての交渉を並行して行なうこと」 を切望してきました。しかし、交渉はEU側のルールにのっとり進行しているため、下の画像のように 【交渉ステージ1】が合意した場合に限り、貿易交渉を含む【交渉ステージ2】に移行できる仕組みになっています。

(クリックすると拡大します)
し か し、英国政府が本日発表した報告書の中に、「貿易」に関するものであり、EU側の感情を逆なでした格好となっています。
というのは、この2つの報告書が本日発表された直後、EU委員会報道官が
「UK's position papers would not alter the framework for talks drawn up by chief negotiator Michel Barnier and approved by the other 27 EU member states. There is a very clear structure in place, set by the EU27, about how these talks should be sequenced and that is exactly what we think should be happening now
英国の報告書が提出されただ、 (そこには貿易に関するものがあったが) 交渉の順序はバルニエBrexit交渉担当責任者とEU27ヶ国が合意した順序で進行することに、全く変化ない。英国とのBrexit交渉に向けてのきちんとした手順は、EU27ヶ国の間で既に設定されており、その順番通りに運ばれるべきである。」
と発言しており、怒りを隠せない様子です。
先が思いやられますね・・・

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とうとう、第3弾まで来ました。 第3弾は、【ユーロ特集】です



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